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100BANCHの縁と縁起を感じきる──ナナナナ祭 2024ブラッシュアップ合宿@大阪

ナナナナ祭があと10日後に迫ってきました。いよいよ準備も最終段階。自らの目指す未来を最高に楽しい体験としてプレゼンテーションするために、これまでもメンバーたちはさまざまなブラッシュアップを重ねてきました。その進化の過程の中でも最も大きな「変態」を遂げる機会がブラッシュアップ合宿です。今年は5月17〜19日の3日間で大阪合宿を実施しました。

7周年のナナナナ祭は「とにかくえんぎがいい祭り」。100BANCHの今につながるさまざまな「縁」を感じながら、さまざまなインスピレーションと深化した「縁」が生まれた2泊3日の合宿の様子をレポートします。

DAY1 : 起業家・松下幸之助とカオスでディープな味園ビル

「未来をつくる実験区」のコンセプトのもと、2017年に渋谷に開設された「100BANCH」は、今年の7月7日に7周年を迎えます。100BANCHの周年を記念して行われるナナナナ祭は、100BANCHで活動するメンバーたちが日頃の実験の成果をお披露目する「DEMO DAY(成果発表会)」でもあり、メンバー自らが来場者に楽しんでいただくために企画し工夫を凝らしたプログラムを展開する「文化祭」でもあります。

そんなナナナナ祭において、どういったプログラムを提供していけば、自分たちの描く未来への賛同者を増やし、次なる活動へとつなげていけるのか。メンバーたちは自分たちのチームで3月から進めてきた企画案を持って、さらにそれをブラッシュアップするためのヒントを探しに、メンバーと事務局の総勢25人で大阪へと向かいました。

大阪合宿でまず初めに向かったのは、大阪門真市のパナソニック本社。約100年前、松下幸之助という青年が思い描いた未来への想い(Will)から始まったのが、現在グローバルに人々の暮らしを支える企業となったパナソニック。 100BANCHの主催企業であるだけでなく、7年間にわたって社員との間にもさまざまな交流が生まれており、100年後の未来を描くプロジェクトメンバーたちにとっても縁が深い場所です。

若き日の松下幸之助と自分自身の「今」を重ねる

「松下幸之助歴史館」では、創業から現在までを写真や資料、松下幸之助の言葉で追体験できます。当時どんなことが起こり、どのようにその課題を解決してきたのかを知ることができるので、未来をつくろうと活動しているメンバーたちは、自分自身の「今」に重ねることができるのか、心に刺さった言葉を写真に撮ったり、同じ展示の前で数分間立ち止まり、対話するように見つめる姿が見られました。

併設の「ものづくりイズム館」ではパナソニックというものづくり企業が、商品や広告のデザインにおいて起こしてきたイノベーションに触れることができ、普段プロトタイプを制作することもあるメンバーは、「なぜこの色なのか」「なぜこの素材なのか」など、商品にある背景を施設スタッフに熱心に質問していました。

歴史館見学後は、感じたことを振り返り、メンバー同士でシェアするグループワークの時間。それぞれが歴史館見学の中で印象的だったものを紹介しあいました。

パナソニックホールディングス株式会社 執行役員 グループCTOで100BANCHのメンターでもある小川 立夫さんも駆け付け、「これからの日本の暮らしがよくなるという希望が持てていない人が多いと言われるが、それを変えていけるのは皆さんの世代。皆さんには、一人一人の力でそれを変えていくきっかけとなるようなゲームチェンジを起こしていってほしい!私自身も、こういう世界をつくってしまった世代の一人として大きな責任を感じながら、パナソニックという大きな会社のリソースを預かっている人間として、そこをなんとか変えられるよう頑張っていきます」とメンバーを激励しました。

松下幸之助像

歴史館の前で手を差し伸べる松下幸之助像

構内散歩

パナソニック構内もみんなで歩いて見学

スーパーアイロン

従来製品の問題点をすべて解消したスーパーアイロン。課題を解決しようとする姿勢に感銘を受けたTrash lensの山本が撮影

リフレクション

歴史館で感じたことを振り返り、みんなで共有

小川CTO

パナソニックホールディングス株式会社 グループCTOの小川 立夫さんがメンバーを歓迎

 

渋谷と大阪のご縁を結ぶ出張ピッチイベント「BUNCH UP」

夕方からは、普段、渋谷で活動している100BANCHの若き挑戦者たちと、大阪の皆さんが触発しあえる機会を生み出すための出張ピッチイベント「BUNCH UP」を開催しました。

イベント開始冒頭から1プロジェクト3分程度、自分たちがどんな未来を目指して、何を実験・実践しているのかを伝えていきます。来場者の皆さんは、じっくりと個性的なメンバーたちのピッチに耳を傾けてくれていました。

後半は100BANCHと来場者のネットワーキング。ピッチを聞いてより個別に興味を示してくれた来場者の皆さんと、100BANCHメンバーが交流を行いました。 ピッチの話をきっかけにさまざまな輪があちこちで盛り上がり、熱心に質問をしあう来場者とメンバーたち。

死のリデザインに取り組むSadamaranai Obakeの趙は、「おそらくグリーフを抱えた方がお一人いらっしゃったので、もう少し1:1でお話ししたかった」と名残惜しそうにしながら、「ナナナナ祭ではプロダクト展示を見てくれた人たちと交流をして、積極的に輪を広げていきたい」という目標を語っていました。

18プロジェクトのピッチを一気に聞けるという機会は渋谷でもほとんどないため、お互いのプロジェクトのピッチに刺激を受け、新たな展開を思いついたというメンバーも少なくありませんでした。

メンバーピッチ

18プロジェクトが次々にプロジェクトを紹介

ご来場者と対話するSadamaranai Obakeの趙

100BANCHと来場者の皆さんで集合写真

 

個性がひしめく、カオスなディープスポット「味園ビル」へ潜入!

1日目のラストを飾るのは大阪の魔窟とも呼ばれる「味園ビル」への潜入体験。入ってみたいような、ちょっと怖いような雰囲気。超個性的なお店がひしめきあう混沌。

実は100BANCHができる前、100BANCHをどんな場にしたいかイメージを膨らませていた時に連想したものの一つがこの味園ビルだったと言います。確かに100BANCHの雰囲気とどこか通じているようにも感じられます。

くじ引きでランダムに決まった仲間と共に、くじ引きで指示されたお店に出して入っていくメンバーたち。決して入りやすい雰囲気とはいえない、アクの強いお店ではありますが、勇気をもって入店してみたらそれぞれの個性的でディープな居心地にどっぷりと浸っていたようです。異空間でいつもと違うテンションで、時が経つのも忘れて語り合う姿が見られました。

 奇しくも合宿に発つ直前、今年いっぱいをもって味園ビルが全てのテナントを終了するというニュースが発表されました。残念なニュースではありますが、みんなで大阪に来るという「またとない」タイミングでここを訪問できたのも一つの「縁」かもしれません。

Classroom Adventures MOGURAの古堅は「懐かしいと同時に非日常。言葉では表現しがたい体験ができたし、普段は見ることのできないみんなの新しい表情を見れた」と振り返ります。このカオスの非日常の魅力的な空間は、100BANCHメンバーにとって忘れられない一夜として記憶に残っていくのでしょう。

怪しげな雰囲気の中でじっくりと語り合うメンバーたち

味園ビルで4店舗を運営しているぶっちょさんと。「なんば白鯨」にて

DAY2 : 太陽の塔の爆発的エネルギーと世界の文化の起源

2日目は万博記念公園内の太陽の塔へ向かいました。

太陽の塔は1970年に開催された「日本万国博覧会(大阪万博)」の象徴的な建築物で、設計した芸術家の岡本太郎が「過去・現在・未来を貫いて生成する万物のエネルギーの象徴であると同時に、生命の中心、祭りの中心を示したもの」です。

Biocraftの西村は、「戦争を経験した直後時代だからこそ、戦争に対して強い怒りの表現も含めた、あの強い作品をつくれたのかな」と、50年経っても色褪せないメッセージに圧倒されていました。

Blined Projectの浅見は、「あれを3年弱という短い期間で構想から制作まで行ったなんて、とんでもない推進力」と度肝を抜かれていました。表現したいことと、それを実現する力、どちらも兼ね備えたからこそ湧き上がってくるエネルギーにメンバー一同、奮い立つものがあったようです。

吸い込まれるように展示を見つめるメンバーたち

太陽の塔 建設過程の展示に没頭する

ランチは、万博記念公園内でお弁当

 

太陽の塔を見学した後は、国立民族学博物館へ。

国立民族学博物館は、大阪の万博記念公園にある文化人類学と民族学をテーマにした世界最大級の民族学博物館です。

世界中の生活道具や、宗教用具、民族衣装などがところ狭しと展示されていました。A cultured energy drinkの田所は「その時代・その地域での素材や技法を使い、思想が形になっているが、時代や地域が違っても共通項として遊び心がある。遊び心は普遍的な人の要素によるものなのかな」と考察していました。

遊び心という共通項を見出した田所(左)

 

夜は創造的キャンプの時間

ナナナナ祭を機に大阪合宿に参加したプロジェクトメンバーたちですが、普段はそれぞれの活動を行っているので、今回の合宿で初めて交流するというメンバーもいます。

そんなナナナナ祭参加プロジェクトメンバーたちが、同じ祭りを盛り上げるチームとしてまとまっていくのも合宿の一つの光景です。

2日目の宿泊場所として、吹田市のキャンプ場「オルタナの森」を訪れ、夕食にはBBQを実施しました。野菜を切ったり、食器を配ったり、互いにコミュニケーションをとりながら、全員で準備を進めていきます。

プロジェクトメンバーも事務局も一緒になって食卓を囲み、賑やかでかけがえのない時間を過ごしました。

 

食後は、KAMING SINGULARITYプロジェクト リーダーの雨宮 優によるサイレントフェス。雨宮は体験作家として活動しており、今回のナナナナ祭のコンセプトデザインなども担当しています。

専用のワイヤレスヘッドホンを使って、みんなで音楽に没入できる体験に、はじめは遠慮がちに身体を揺らすだけだったのが、だんだんと動きは大きくなり、集まり、輪になっていました。共通の体験を通して、つながりが生まれ、勢いを増す。熱狂が生まれていく過程を見ることができた気がします。

みんなでBBQの準備

寝そべって夜空を眺めるメンバーたち

この日の最後は焚き火の時間。火を静かに見つめたり、隣同士で話したり思い思いの時を過ごしました。

DAY3 : つながりを感じる瞑想からナナナナ祭企画への昇華

合宿3日目の朝は、コテージの屋上テラスでの朝瞑想から。瞑想のスタートは、場の中心に生えた一本の木を取り囲むように大きな円をつくり、座禅から組むところから始まります。

目を閉じ、爪先から頭まで全身にゆっくりと意識を向けながら、身体が何を感じているのか、何か考えにとらわれているとしたらどんなことを考えているのか。俯瞰の視点で自分の心身をとらえます。そして心の中に、大切な家族やパートナー、身近にいる苦手な人、自分の祖先などを一人一人思い浮かべながら、それぞれの「縁」に感謝し、幸せを願います。

そして隊形は円のまま、隣の人と肩がふれる程度の距離まで近づき、「OM(オーム)禅」と言う発声式の禅を行いました。自分の手から自分の体の動き、隣の人の動きを感じながら、そして両耳からはその場で「円」となったすべてのメンバーの声を感じながら、場が一体になっていく感覚をつかんでいきます。全ての瞑想を終え、ゆっくりを目を開くと、さっきと同じなのに感覚が研ぎ澄まされたような、意識が拡張されたような、クリアな世界がそこに広がっていました。

 

ナナナナ祭の企画をみんなでブラッシュアップ

そして最後に、前日までに慌しくインプットしてきた情報と体験を整理して、ナナナナ祭の企画のブラッシュアップワークを行いました。

グループに分かれて、3日間のたくさんの体験を振り返っていきます。

感じたことをシェアすると、他のメンバーの記憶の扉も開いて、色んな発見が積み上げられていきました。

合宿での気づきをシェアした後は、それぞれのナナナナ祭の企画のアップデートにどう繋げていけそうかを考える個人ワークの時間を設け、その後、ペアブレストを実施。ペアを替えながら10セット行うことで、いろんな人たちの知恵やアイディアが企画に重ねられていきました。

それぞれの企画について話し合うペアブレストの時間

合宿終了時の記念撮影

新たな良縁を結ぶナナナナ祭2024へ

ナナナナ祭を盛り上げる一つのチームとして、つながりが生まれた3日間の合宿。実施する企画をアップデートするためのたくさんのヒントが見つかりました。

今年のナナナナ祭2024は、7月7日(日)から7月14日(日)までの8日間開催。

7日から11日までは、100BANCH内での展示とイベントを実施し、祭りのクライマックスとなる12日(金)から14日(日)の週末にかけては、100BANCH内だけでなく、渋谷リバーストリート沿いにもたくさんの展示・体験ブースが立ち並びます。

ナナナナ祭2024にぜひ足をお運びください!合宿でたくさんのインスピレーションを得て、メンバーたちの企画はどう進化したのか?自ら運と縁を引き寄せる100BANCHへ、あなたも未来との良縁を結びに来てください。

ナナナナ祭2024 とにかくえんぎがいい祭り

開催期間:2024年7月7日(日)〜14日(日) 8日間
開催場所:100BANCH &渋谷リバーストリート(〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-27-1)
入場料:無料(一部有料、チケット制)
主催:100BANCH ナナナナ祭実行委員会/一般社団法人百番地
企画協力:Ozone合同会社 ほか
協力:パナソニックグループ/カフェ・カンパニー株式会社
特別協力:渋谷ストリーム
特設サイト: https://100banch.com/nanananasai/

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