- イベントレポート
渋谷の街に現れた竹のテント! OKINA──ナナナナ祭2024を終えて
竹専用の接合部「OKINA」で、あり余る地域資源を「宝の山」にする
私たちは、あらゆる地域にある竹と竹専用の接合部「OKINA」を使って様々な空間を生み出すプロジェクトです。
我々が開発した竹と竹を接合する金物「OKINA」を利用すれば、地域の竹で、テーブルやテント、シェルターなどを誰でも簡単につくることができます。このOKINAを利用して、地域の人と地域の資源で、地域に必要な空間と資源の循環を生み出すことに挑戦します。
代表・大野が建築を学び始めたのと同時に3.11が起こり、道路が破壊され建築資材も運べない状況の中、大学発のプロジェクトで現地で採れる竹と学生の力で、竹の集会所を建設した。その経験から現地の「もの」と「人」を組み合わせればなんでもできることがわかり、地域の人と地域の資源で空間をつくり続けている。
身の回りにたくさんの資源があるのに、現代人はその資源を使いこなす能力を失ってしまっている。その結果、地域の資源は利用されず厄介者とされ、資源が循環していかない。大きな力で資源の循環をつくるのではなく、自分の必要なものを身近なものでつくれば、自然と資源は循環するはずである。
東京渋谷の都会の地で竹がどのように見られるのか、どんな力を発揮するのか実験する。
1. 竹イベントの実施|今までの100BANCHの竹関連プロジェクトを集めてイベントを行う
2. 竹の展示|OKINAによる家具や空間の展示を行う
3. ワークショップ|竹切りからOKINAの組み立てまでのワークショップで体験をつくる
1. 東京近辺のどこかのイベントでOKINA家具やテントを導入してもらう。
2. ワークショップなどで、都会の大人が自然に触れ、ものづくりまでを行うという体験のかたちをつくる。
誰もが自分たちで生きていくことができる野生の力を身につける。
OKINA リーダー/Studio on_site代表大野宏
土地の人と素材と技術で建築をつくる建築家。COVID-19以前は、発展途上国の貧困地域等で活動をしてきた。2025年に開催される大阪・関西万博で建築を設計する若手建築家としても選出されている。
OKINA/新工芸舎 代表三田地博史
3Dプリンター等を用いたプロダクトデザインを手掛ける。デジタル技術による新しいものづくり「新工芸」の普及を目指す。自然素材の活用にデジタル技術を取り込み、新しい形を生み出している。
OKINA/BUNKAI PROJECT
代表"箕浦希奈
昔自分達の遊び場であった愛知の竹林を、美しい場所へ甦らせるベく地域活動を行っている。竹林整備から、竹炭の制作、ワークショップ、マルシェ等を行い竹の魅力を様々な人に発信している。
OKINA/株式会社高野竹工西田隼人
京都府長岡京に本社を置く、竹の生産から工芸品の制作までを行う伝統工芸店。伝統を守りながら、竹の未来を開くべく、新たな企画や挑戦を職人と共に行っている。
OKINA/演劇空間ロッカクナット代表原良輔
建築と演劇を得意分野とする空間演出コレクティブ。ヒトとモノのコミュニケーションについて検討・実験しながら、劇場外の場における演劇的な空間の発見に取り組んでいる。建築×演劇のアートプロジェクトとして、放置竹林を会場に竹製の特設ステージを製作し野外演劇公演などを行なっている。
OKINA/落語空間おちば代表中山亘
東京大学大学院佐藤淳研究室在籍。建築構造デザインを専攻しながら、落語×建築をテーマに設計活動を展開。2023年に「落語空間おちば」を発足し、都市空間に“落ち”の場をデザインすることで、落語の原風景を現代都市に再編することを目指している。
OKINA若原ななこ
2001年生まれ。大学在学中に建築・都市政策を学び、現在メーカーで照明空間デザインを行う。
プロジェクトの歩み
入居開始
「異なる人々をつなぐ接点の発明で、新しい社会の見方をつくる」100BANCH実験報告会【手話通訳付き】
PLAYING NATURE
「終わりゆく物事を受け入れ、変化に優しい社会をつくる」100BANCH実験報告会
自然素材を扱う5団体によるグループ展と共有資産としての考え方『コモンズ』をテーマとしたトークセッション:PLAYING NATURE
OKINAであそぶ
100年先の未来を描く3プロジェクトが登壇 2024年5月 GARAGE Program実験報告会
「紙と印刷の可能性を探りながら、領域を超えたデザインを追求する」100BANCH実験報告会
100BANCHの縁と縁起を感じきる──ナナナナ祭 2024ブラッシュアップ合宿@大阪
100年先の未来を描く4プロジェクトが登壇 2024年7月 GARAGE Program実験報告会
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