ヒトの細胞を売り買いする世界をつくる

PxCell(旧:Cybor Ichiba)

プロジェクト概要

私たちはヒトの細胞を売り買いする世界の実現を目指すプロジェクトです。
ヒトなどの細胞をファングッズやお守り、形見としてブロックチェーン技術を用いながら商品化することで可視化されるであろう、遺伝子の無断採取や細胞の所有権など様々な問題点や可能性、技術的な課題を洗い出し、ルールメイキングを行います。

  • 食クラシ
  • 01人とテクノロジーは互いに挑発し創発する
  • #細胞
  • #バイオ
  • #ゲノム
  • #テクノロジー
  • #SF
  • #倫理
  • #72期

動機

「ヒトの細胞を売り買いする世界」の原点は、医療従事者の家系に生まれたことや地下アイドルのプロデューサーを経験したり、人形やマネキン偏愛から彫刻の道に進み、ファッションデザインに出会ったことなどが密接に絡み合っています。

仮説

本プロジェクトの狙いは「ヒトの細胞を売り買いする世界」を社会実装することで様々な議論を巻き起こす所であり、それが本プロジェクトの仮説です。
「次世代シーケンサー」の登場によってDNAの塩基配列の解読が圧倒的に容易となってから約15年が経ちました。
近年では様々な市民科学団体の設立や培養肉の普及、バイオアートの発展など、一般人にとってバイオテクノロジーが身近なモノになりつつあります。
その一方で、個人情報を容易に特定できるDNAや細胞についての倫理面での協議や物理的なハッキングに対抗する手段についての議論がまだまだ浅いように感じています。
本プロジェクトでは、日本国内において法律的に禁止されていない「ヒトの細胞の売買」を実際にプロダクト化し、ルールメイキングを行うことで、近い未来に実現されてしまうであろう「ヒトの細胞を売り買いする世界」を健全な方向に導くと共に、その功罪や派生する問題を社会と共に考えていきます。

実験

100BANCHに入居中の「A cultured energy drink」やFabCafe Tokyo内で活動する市民科学団体「BioClub」や「Shojinmeat Project」のメンバーからの協力を得ながら、目標の実現に向けて下記の実験に取り組みます。
・ガイドライン調査および運用ガイドラインの策定
・コンセプトメイキングおよびプロトタイプ制作
・ブロックチェーンの実装
・細胞培養実験
・PoC

目標

3ヵ月間でのゴールは下記の通りです。
1.サービスのテストローンチ
2.百貨店などでのポップアップストアの開催
3.ピッチイベントへの登壇

未来

直近で実現したい未来は「ヒトの細胞を売り買いする世界」が当たり前となった世界の実現です。
ルールメイキングを通じて協会の設立や倫理面での議論はもちろんのこと、ビジネスレベルで大手プラットフォームとの連携やDNAの悪用を防ぐ技術の開発、ヒトやペットなどの細胞を使ったプロダクト開発を積極的に実現していきます。

プロジェクトリーダーへ一問一答

  1. あなたはどんな風に育ちましたか?
    年子の2人兄妹の長男で、母方の親戚がほぼ医療従事者で祖父や父が法律関係の家系で育ちました。
    幼い頃からピアノ、スキー、水泳、サッカー、空手、習字など様々な習い事をさせてもらい、それが今につながっています。
  2. 渋谷の街のエピソード
    最近、渋谷で味噌を作りました。
    FabCafe Tokyoの2Fで行われたBioClub「misomics」のイベントです。
    大豆を4時間茹でて潰してから麹と共に混ぜる昔ながらの手前味噌で半年後に食べられます。
  3. メンバーたちの意外な一面
    エンジニアの大谷は「わかんないけど」が口癖ですが、いつも本質を捉えていて未来を予測できるのでドラえもんだと思っています。
    デザイナーの中村は「知らんけど」が口癖ですが、秀才タイプでアウトプットの質と量がズバ抜けてるので出木杉くんだと思っています。
  4. 意気込みをお願いします!
    「ヒトの細胞を売り買いする世界」を実現して消費行動を変革し、明るい未来をつくります。

プロジェクトメンバー

  • PxCell プロジェクトリーダー川又 龍人

    1991年、北海道札幌市出身。株式会社PxCell代表。
    彫刻・ファッションデザイン・表象文化・NLUをベースに社会のマッサージ師として、資本主義リアリズムや監視社会との向き合い方を考えている。

  • エンジニア大谷 芳之

    1995年、神奈川県横浜市出身。職業不詳。プログラミングとかが少しだけできる。

  • デザイナー中村 直人

    1996年、滋賀県出身。現在は東京にてデザイナーとして勤務。広告を中心としたグラフィック、空間のアートディレクション、ブランディングプロジェクトなどを担当。

メンター

  • &Co.代表取締役/Tokyo Work Design Weekオーガナイザー横石 崇

    多摩美術大学卒。2016年に&Co.を設立。”個育て”を軸にしたブランド開発や組織開発、社会変革を手がけるプロジェクトプロデューサー。アジア最大規模の働き方の祭典「Tokyo Work Design Week」では3万人の動員に成功。鎌倉のコレクティブオフィス「北条SANCI」や渋谷区発の起業家育成機関「渋谷スタートアップ大学(SSU)」、シェア型本屋「渋谷◯◯書店」などをプロデュース。法政大学キャリアデザイン学部兼任講師。著書に『これからの僕らの働き方』(早川書房)、『自己紹介2.0』(KADOKAWA)がある。

    横石 崇さんのページを見る

プロジェクトの歩み

  1. 2023/7/1

    入居開始

  2. 細胞売買のルールメイキングや中高生のサードプレイスづくりなどGARAGE Program 第72期の3プロジェクトが100BANCHに入居

  3. 「民主主義のDXで、一人ひとりが影響力を発揮できる社会を」100BANCH実験報告会

  4. 100年先の未来を描く9プロジェクトが登壇 2023年9月 GARAGE Program実験報告会

  5. 「Z世代の視点で、落語文化を未来へつなぐ」100BANCH実験報告会

  6. とりあえずやってみる——2024年 今年の抱負!

  7. 100年先の未来を描く6プロジェクトが登壇 2024年1月 GARAGE Program実験報告会

  8. 渋谷のアートイベント「DIG SHIBUYA 2024」にAcademimicが出展——100BANCHコラボによる培養技術アートも

  9. 「微生物多様性によって、健康で持続性のある暮らしをつくる」100BANCH実験報告会

  10. 細胞市場

  11. 100BANCHの縁と縁起を感じきる──ナナナナ祭 2024ブラッシュアップ合宿@大阪

  12. 【Podcast】美味しいバイオラーメンの沼

  13. 100年先の未来を描く3プロジェクトが登壇 2024年6月 GARAGE Program実験報告会

  14. PxCellがつくる大切な誰かの一部を纏う未来——ナナナナ祭2024を終えて

  15. 100BANCH、「生物×アート / 自然×デザイン」をテーマに「DESIGNART TOKYO 2024」に出展

  16. [DESIGNART 2024] オープニングイベント「生物×アート / 自然×デザイン」

  17. [DESIGNART 2024] BIO Night - 生物への愛を語り、沼にハマる夜 -

  18. DESIGNART TOKYO 2024に出展――「生物×アート / 自然×デザイン」をテーマに作品14点を展示

  19. 100BIO元年——DESIGNART TOKYO2024を終えて

  20. 生物への愛から広がる探求「BIO Night - 生物への愛を語り、沼にハマる夜 -」——DESIGNART TOKYO2024アーカイブ

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