HSPさんの教育をより良いものにするために

HsP'eers

プロジェクト概要

私たちは、ハイリ―・センシティブ・パーソン(HSP)によって教育機会を損失している人を救うために活動するプロジェクトです。
社会におけるHSPに関する正しい知識を、高校生によるプレゼンテーション、バーチャル空間の開発を通じて行っていきます。現代社会ではHSP・HSCという言葉の認知度は向上しつつありますが、正しい理解をしている人はかなり限られています。そのため、学校や社会などHSPやHSCの人たちが自身のアイデンティティをオープンに話せず、最悪の場合、不登校や退職などといった、手段を取らざるを得ない人が存在します。この活動を通じて、ただ「HSP・HSC」という言葉を知ってもらうだけでなく、それがどのような気質なのか、HSP・HSCの人だけではなく、社会全体に発信していきます。

  • 食エデュケーション
  • 05異質同士でコミュニケーションしている
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動機

『HsP’eers』代表の中津井楓真は、小学5年生の頃、原因不明の不登校を経験しました。「宿題が手につかない」「学校にも生きたくない」「何もしたくない」というような日々が続きました。
学校の授業をさぼっているという罪悪感、クラスメイトに遅れを取っているという焦り、自分でも原因が認識できない困惑、様々な感情が混在した時期でした。そのような、自分が惨めで自分を何度も何度も責めました。また、原因を言語化できないことから、周りから理解もされず苦しみました。
その後、原因が明確にならないまま、転校し、現在通っている中高一貫校、東京学芸大学附属国際中等教育学校へと入学しました。そこでも、学校に行くだけで疲れ切ってしまい、課題に手がつかない事や、定期的に体調を崩し学校を休む日々が続きました。中学3年生のある日、「HS・HSC」という言葉を知り、自分がその気質を持っていること、今までの疲労がそこから来ていることを知りました。そして、日本語・英語の本や研究論文を読み漁り、自分にあった対策や工夫をすることで、ストレスが減るだけでなく、特性を生活に応用できることを知りました。昔のように、HSP・HSCが原因で学校に行けず、教育を受けられていない児童・生徒を一人でも救いたいと思い、学生団体『HsP’eers』を立ち上げ活動をしています。

仮説

人口の20%、5人に1人がHSPと言われている現代社会で多くの人が自身の気質と上手に向き合えていないのではないかと予想しています。過去の自分がそうであったように、「理由はわからないけど気力がない」という人は、HSPという言葉を知るだけでも、自己嫌悪から解放されます。不登校で人生のどん底を経験した自分だからこそ、伝えられるメッセージであり、多くの人を救い出せると考えています。

実験

まず、SNSの運用に力を入れていきたい。自分たちが大規模な活動を行ったところで、認知されなければ意味をなさないからだ。だが、SNSは、HSPを発信する媒体としては、あまり使用する予定はない(既に数千、数万という数のアカウントが発信しているから差別化できない)。SNSという盤石のプラットフォームを作成しつつ、HsP’eersの売りである、代表中津井によるプレゼンテーションとVRを中心に、様々なところで講演や披露を行っていきます。

目標

  1. 100名規模のオフラインイベントを自分たちで主催・運営する   
  2. インスタグラムのフォロワー数500名   
  3. テレビへの出演   
  4. 新聞に掲載される   
  5. この活動を社会に出た後も続けられるように起業をする

未来

HSPで不登校になっている人、自分の能力を十分に発揮できていない人を一人でも多く救うのが目標です。具体的に救うためには
「1. 社会の認知度を上げる」
「2. 正しい理解をしてもらう」
「3. HSPの人が過ごしやすい環境を創出する」
という段階に分かれると思います。まだ、出前授業や講演、VRの開発など1,2の段階で、基礎となる活動しかできていませんが、数年後、自分たちでHSPさんが活躍する場を創出する、プラットフォームをつくることが夢です。

プロジェクトリーダーへ一問一答

  1. あなたはどんな風に育ちましたか?
    中津井楓真は、プレゼンテーション能力が高校生で一番だと勘違いしている高校3年生だ。現在は、東京学芸大学附属国際中等教育学校に通っており、日本の教育プログラムではなく、IB教育のDPコースを取得している。
    彼は、香港で生まれ、アメリカのミシガン州で育った。生まれながら、恥ずかしがり屋で人見知りだったが、アメリカの生活によって、自分の意見を忖度なく言えるようになった。また、様々な国で異なるバックグラウンドを持つ人と出会い、多様性の理解や尊重の重要性を学んだ。他にも、5歳からバスケットボールを始めており、所属した全てのチームでキャプテンを歴任した。現在はそのリーダーシップを活かし学生団体『HsP’eers』の代表を務めており、将来はアメリカの大学に進学する予定だ。
  2. 渋谷の街のエピソード
    100BANCHのすぐ近くにある、早稲田アカデミーで中学受験の対策をただひたすら行っていたので、少しトラウマです。
  3. メンバーたちの意外な一面
    ほとんどが帰国生なので、日本語、英語、中国語、韓国語が流暢に使えます。特に英検1級レベルが4,5名いるはずなので、国際色がかなり豊かです。リーダーはかなりメンタルが弱く、かなりの高頻度で病んでます。そこを何とかしてくれるのが、副リーダーである前田です。彼の方が頼りになるかもしれません。
  4. 意気込みをお願いします!
    受験が控えている中で、活動休止しようかと考えましたが、活動するのが楽しすぎて続けてしまっています。けど、それくらいこの活動に熱がこもっています。ご迷惑をおかけすることがあると思いますが、高校生だからしょうがないと思わせないように、一生懸命に頑張ります!!!

プロジェクトメンバー

  • 代表中津井楓真

    中津井楓真は、プレゼンテーション能力が高校生で一番だと勘違いしている高校3年生だ。現在は、東京学芸大学附属国際中等教育学校に通っており、日本の教育プログラムではなく、IB教育のDPコースを取得している。
    彼は、香港で生まれ、アメリカのミシガン州で育った。生まれながら、恥ずかしがり屋で人見知りだったが、アメリカの生活によって、自分の意見を忖度なく言えるようになった。また、様々な国で異なるバックグラウンドを持つ人と出会い、多様性の理解や尊重の重要性を学んだ。他にも、5歳からバスケットボールを始めており、所属した全てのチームでキャプテンを歴任した。現在はそのリーダーシップを活かし学生団体『HsP’eers』の代表を務めており、将来はアメリカの大学に進学する予定だ。

  • 副代表前田悠翔

    前田悠翔は悠々と世界を翔いて欲しいと言う由来の元、2006年11月23年に日本で生まれる。生後3ヶ月でイギリスに引っ越し、フランス、クロアチア、スペイン、ベルギー、イタリア、ドイツ、トルコを訪問し、飛行機の中で1歳になる。2歳半から日本に帰国し、日本の学校に通い始める。グリーンカードを取得する過程で日本と海外の常識の違いや多様性、それぞれの国の自然文化等も学ぶ。HsP’errs内では、HSPでない人がHSPの人目線を体験できるVR、メタバース世界を作成しています。

  • 大矢一成

    私の名前は大矢一成。2006年8月8日に東京で生まれた。私は学校で最もコミュニケーション能力が自信がある。9歳の時にバスケットボールを始め、それ以来、小学校や高校でキャプテンを務めてきた。バスケットボールを通じて、リーダーシップの精神を養うと同時に、チームで協力することの重要性を学ぶことができた。私の経験は、人々とのコミュニケーションや協力を通じて成長することの重要性を強く認識させてくれた。私は常に新しい挑戦に向かって進み、成長することに情熱を注いでいる。HsP’eersでは、主にオンラインイベントの運営の担当をしている。リーダーシップとコミュニケーションのスキルを発揮し、さらに多くの人々とつながり、協力し、イベントの成功に向けて努力していきたい。

  • 金世眞

    金世眞(キムセジン)は2007年3月9日に韓国で生まれた。その後、日本に移り住み、日本のインターナショナルスクール・CAJ(Christian Academy in Japan)に小学校6年生まで通った。英語、韓国語、日本語の三つの言語を話すことができ、各国の文化について精通している。彼は、文化の違いによる教育について深い関心を持っており、HSP’eersの活動に参加することで、幅広い教育と新たな教育の視点を身につけることができると考えている。さらに、HsP’eersに参加することによって、多様な経験を持つメンバーとのつながりを築き、 異なる文化での教育経験から学んだ知識や手法を活用し、多角的な教育アプローチを探求したいと思っている。

  • 中川心之介

    中川心之介(なかがわ しんのすけ)は、日本に生まれ、小学5年生から中学2年生までの3年間は、ベトナム・ホーチミンで過ごした。HsP’eersでは、イベント部門のオフラインイベント運営のリーダーとして活動している。これまで、様々な経験からリーダーシップを育んできた。ベトナムで通っていたインターナショナルスクールでは、学年チームリーダーに立候補し、選挙で選ばれた。スポーツにおいては、幼い頃から続けた少年野球チームでキャプテンを務め、目黒区2位を獲り、ベトナムでは、国際サッカーチームのキャプテンとして、タイ・バンコク遠征などでもチームを率いた。また、企画力や行動力に関しては、小学5年生の頃から、自身のファッションブランドを立ち上げ、商品の制作から販売ブースの準備まで、自分で行った。また、プレゼンや直談判を通して、コラボ交渉し、約14万人のフォロワーを持つストリートファッションブランドとも商品を作り、販売することができた。これまで挙げた例の中で、コミュニケーション能力なども培った。言語の枠に関しては、英語と日本語のみならず、スペイン語やベトナム語でも会話ができる。そして、そんな私は、HSS型HSPであると考えている。周りに「内気」や「敏感」と言われたことはないが、些細なことについて深く思いを致したり、芸術に感銘を受けやすかったり、周りから神経質や完璧主義だと言われたこともある。このようなHSPとしての一面を持つ一方、好奇心旺盛で何事もチャレンジし、大勢でのコミュニケーションも得意であることからHSSとしての特徴もある。HSPとしての一面を持つと同時に、HSPと対照的な特徴も持つ人間として、新しい視点をこのグループにもたらし、オフラインイベントの企画・運営に活かしていきたい。

  • 葛知萌

    2007年11月15日、葛知萌(かつともえ)は東京で生まれた。生まれた直後、中国の福州に移り住み、12年間過ごした。中国に住んでいる間も、日本に帰国することが度々あり、日本文化への理解を深めた。そして、中学校一年生から東京学芸大学付属国際中等教育学校に通い始めた。幼少期から音楽が好きで、普段はピアノやバイオリンを弾いたり、様々なジャンルの音楽を聴いている。彼女は、日本語、中国語と英語などの言語を使って、異文化交流をすることが好きだ。一方で、今の社会は人々の価値観の違い、または他人との差異による差別や偏見などの不平等な場面が多く発生していることに深い問題意識を持っている。自分はHSPの人ではないが、社会の平等性を目的として、このような性質を持つ人々の存在を社会に伝えながら、様々なサポートをして行きたいと思っている。

  • 伊東優希

    2005年4月17日にゆきは日本で生まれる。年長から小2までの幼少期をイギリスで過ごし、オーケストラでのバイオリン演奏を通して協調性を育む。2014年に帰国後、公立小学校へ編入学、2018年に東京学芸大学附属国際中等教育学校へ入学。中学3年生でHSPの存在を知り、自身もHSPとしての一面を持つのではないかと考える。高校1年生の探究プロジェクトでHSP理解度向上を目指すリーフレットを作る中HSPへの理解をさらに深める。高校2年生で中津井楓真から同じHSPとして誘いを受けたことを機にHsP’eersに参加し、HsP’eersの創立メンバーとしての活動を開始した。過去の自分がそうであったように、情報を得る手段の少ない小学生は特に悩みを一人で抱えてしまいがちだ。その現状を打破するために、私は出身小学校での講演を行った。この講演を通して視野を広げていく児童の姿を見て、改めてHSP発信の意義を感じる。HSPの存在が広まることで生きやすくなる人が増えるのはもちろん、社会全体がHSPから学べることは沢山ある。より多くの人が暮らしやすい社会を目指してHsP’eersでの活動にあたっている。  

  • 羅裕佳

    羅裕佳(らゆうか)、2007年1月6日、幼少期は日本、上海で過ごした。小学校3年生のときバレーボールをはじめ、コミュニケーションスキルだけではなく協調性を培った。中学校は外国語中学校に入って日本語を勉強し始めた。しかし中学二年生のとき不登校を経験した。学習の遅れや人間関係によって学校に対して強い恐怖心を抱いた。また学校にいけない間自己嫌悪にかられ、つらい時期を過ごした。中学校卒業後、日本に帰国し、現在は学生団体「HsP`peers」に所属している。自分の活動で昔の自分のような人を一人でも救えるようと思っている。

  • 若月翔英

    2006年7月28日、東京都生まれ。幼少期から何かを「つくる」ことが好きで、中1ではアメリカで開催されたロボット大会に出場し、中3ではUnityで作ったゲームがコンペティションで銅賞を受賞した。また音楽を演奏することも好きで、趣味で作曲もしている。また、学校では行事などの活動に積極的に参加し、学校祭の実行委員会で会計を務めている。そうした「つくること」への情熱を活かし、HSP’eersでは動画制作を担当している。自身にはHSPの特徴はないが、認知を高めるため活動していきたいと思っている。

  • 北島千聖

    2006年11月23日、北島千聖(きたじまちさと)は日本で生まれた。幼少期の5年間をアメリカで過ごしたため、英語を流暢に話すことができる。アメリカでは多様性を重視することを学び、日本の日々の生活でも重要な価値観だ。日本ではインターナショナルスクールであるChristian Academy in Japanに通っている。何事にも好奇心旺盛で積極的に参加する性格であり、学校では生徒会にも携わっている。生徒会ではみんなが学校に楽しく通えるような環境を作ることを一つのゴールにしていて、HSPも平等な教育を受けれるために努力したいと思った。HsP’eersでは、グループ全体がスムーズに運営できるように、事務部門のリーダーとして自分ができることを全力でやって貢献したい。

  • 古山奈津希

    なつは2005年12月21日に日本で生まれ17年間日本で過ごす。東京学芸大学附属国際中等教育学校に入学。東京学芸大学附属国際中等教育学校在学中、『日本人にHSPが多い理由と教育の仕方の違いの関係性 』というテーマで研究を行っていた。海外と日本の教育の違いを明確にし、なぜ日本人はHSP・HSCの気質が高いのか分析した後HSP・HSCの理解を深める為のパンフレットを作成したがHSP・HSCの認知度の低さを目の当たりにした。高校2年生のとき、中津井楓真に誘われこの団体の創立メンバーとして活動を開始。主に活動報告等を発信する為のInstagram投稿を作成している。自分自身がHSPを知ったきっかけがInstagramであったように、HSPをより多くの人に広められるように全ての世代が理解しやすい投稿作りを目指している。HSP・HSCを当たり前のようにアイデンティティとして発信していける社会になれば良いなと思い活動している。

  • 南寛人

    南寛人(みなみひろと)は2008年7月30日に東京で生まれる。幼い時から他人と話すことがとても苦手で内気な性格であった。小学校1年生からバルバドスとボスニアヘルツェゴビナでの海外経験を通じ、英語を習得するだけでなくその課程でコミュニケーション能力を磨いた。バルバドスとボスニアでは放課後にクリケットや水泳など様々なスポーツと触れ合い、現在は硬式テニスをしている。どちらの国でもインターナショナルスクールに通い、様々な国籍やバックグラウンドの人と交流をして異文化への相互理解を深め、自分からも日本の魅力を伝えるために複数の文化交流イベントなどに参加してきた。2021年に日本に帰国し、現在はIB教育の学校に通い英語を通しグローバルトピックを日々探究している。特に日本を含む世界では、教育を受けられない人がいることに深い問題意識を持っている。僕は不登校の問題についてより深い理解と知見を得るためにHsPeer’sに参加しており、不登校を減らしていきたいと強く思っている。

メンター

  • CANVAS代表、慶應義塾大学教授、B Lab所長
    石戸奈々子

    東京大学工学部卒業後、マサチューセッツ工科大学メディアラボ客員研究員を経て、NPO法人CANVAS、株式会社デジタルえほん、一般社団法人超教育協会等を設立、代表に就任。慶應義塾大学教授。総務省情報通信審議会委員など省庁の委員やNHK中央放送番組審議会委員を歴任。デジタルサイネージコンソーシアム理事等を兼任。政策・メディア博士。著書には「子どもの創造力スイッチ!」、「賢い子はスマホで何をしているのか」、「日本のオンライン教育最前線──アフターコロナの学びを考える」、「プログラミング教育ってなに?親が知りたい45のギモン」、「デジタル教育宣言」をはじめ、監修としても「マンガでなるほど! 親子で学ぶ プログラミング教育」など多数。これまでに開催したワークショップは 3000回、約50万人の子どもたちが参加。実行委員長をつとめる子ども創作活動の博覧会「ワークショップコレクション」は、2日間で10万人を動員する。
    デジタルえほん作家&一児の母としても奮闘中。

    石戸奈々子さんのページを見る

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