「点てる」という行為の浸透から、第三の時間を街なかに。

Tateru

プロジェクト概要

私たちは、点(た)てる行為の浸透から街なかで第三の時間の開放を目指すプロジェクトです。
街で生きる多くの人は「タイパ」という言葉を軸に、時間を生産的なものと非生産的なものに切り分けます。生産性から脱した第三の時間に没入することができる、お茶を「点てる」行為を普及・浸透させることで、生産性に潰されそうになっている人に安らぎの時間と場所を提供します。また、必要以上に敷居が高くなってしまった「点てる」行為を手軽で身近な、まるで神社でお祈りをするような行為への転換を目指し、それを実現するための道具とシステムを開発します。

  • 食フード
  • 07家(ウチ)は心身を癒すサンクチュアリとなる
  • #日本茶
  • #茶
  • #日本文化
  • #儀式
  • #マインドフルネス
  • #アップデート
  • #温故創新
  • #77期

動機

自分は何者になるんだろうか、自分には何ができるんだろうか。やりたいこと、やらなきゃいけないことで頭がいっぱいになっている中で、社会で自分が求められるのか不安を抱えている時に、お茶を点てることに没入したことで救われた瞬間がありました。立ち上る抹茶の香り、茶筅(ちゃせん)に乗る泡の感覚、細やかになっていく水面の模様に惹き込まれているうちに、不安や悩みから開放されている自分がいました。

仮説

抹茶を点てる価値は、ただお茶を飲めるようにする手段というだけではなく、手元に意識を集中させるマインドフルネス、「ご自服」という自分のために点てるケアの行為、500年の歴史を持つ日本文化の象徴的行為であり、価値を再定義できると考えています。
現状としては点てる行為は普及していませんが、Tateruによって手軽で身近な行為として伝播することにより、多くの人の日常の安らぎの手段の一つとなっていくはずです。

実験

1. 点てる行為によって第三の時間に没入できるか、様々に条件を変えて試験する
2. 初心者でも日本文化に慣れていない人でも抹茶を20秒で点てられるシステムをつくる
3. 抹茶を点てる行為を日常生活に導入してもらうための提案方法を考える
4 .街なかで抹茶を点てるための、実店舗展開を見据えた屋台づくりを行う

目標

1. 100BANCHで毎日お茶が点てられている日常をつくる
2. 渋谷で働いて心を擦り減らしている人100人をお茶点てによって安らいでもらう
3. 初心者の人が20秒で美味しく綺麗な抹茶を茶筅によって点てられるようにし、点てる価値・満足度も損なわないシステムをつくる

未来

Tateruは社会になんらかの形で貢献しようと頑張る56億人が、よきタイミングで抹茶を点てて、1日を踏み出していく社会をつくります。頑張ろうとする人は時間に追われて忙しく、頭の中は悩み事でいっぱいかもしれない。そんな人に抹茶を点ててより良い1日に向けてアクセルを踏んで欲しい。そのお手伝いをTateruは行っていきます。

プロジェクトリーダーへ一問一答

  1. あなたはどんな風に育ちましたか?
    2001年生まれ。母の影響でSMAPに溺れ、幼少期は踊りながら育つ。高校では何者になるんだろうかと不安を抱えながら盆栽を愛でているうちに大学へ入学。個性溢れる同級生に打ちのめされ、自分を失いかけていた時に茶道と料理に出会い、自分らしさを探る。茶道の稽古にのめり込んでいたらいつの間にか裏千家関東学生茶道研究会の評議員長に。料理の文脈では、都内一つ星レストラン、能登や鳥取でも料理の修行をし、瀬戸内国際芸術祭や出張料理人のサポートスタッフを務める。今では月に一度、自宅で懐石料理を含む茶事を執り行う。
  2. 渋谷の街のエピソード
    中学生の時に背伸びをして尋ねたジャズ喫茶「喫茶ライオン」が思い出の地。普段読むことのない小説と向き合い、案の定集中できず早々に帰ってしまった。このジャズ喫茶に溶け込めるような大人にいつになったらなれるのだろうか。
  3. メンバーたちの意外な一面
    さきちゃんはワイン好き。おつまみと赤ワインをあげると喜ぶ。意外とスポーツマンでチアダンス部を引っ張っていた。
    こっちゃんはカメラの扱いが上手い。同じものを見ているはずなのに彼女の目にはおしゃれに切り取られた世界が広がっている。
    だいちはラガーマンで主将。僕はタックルをし、彼は走っていた。大学の同じ寮で生活し、大浴場でよく語り明かした。
    やまぎしは高校時代からの戦友。世界はどうあるべきか、自分たちはどう生きるべきかをよく語り合ってきた。ものごとの整理が上手い。結構ツンデレ。
  4. 意気込みをお願いします!
    お茶を点てることから、自分を見失いそうになっている人にも安らげる時間を届けることができたら嬉しい。まずは渋谷から、一歩ずつ取り組んでいきたい。

プロジェクトメンバー

  • Tateru リーダー副田優喜

    2001年生まれ。高校卒業後一つ星フレンチ「sio」で勤務。能登や鳥取などでも料理を学び、瀬戸内国際芸術祭にて食事会を運営。また、裏千家関東学生茶道研究会の評議員長を務め、野遊という名で野点を各地で行う。大学では対話型イベント「Candle Flame」や、アートで人と人を繋ぐ「ICU Art Festival」を主催したりもする。元ラグビー部でめちゃくちゃ食べる。

  • Tateru山根早稀

    2002年、広島生まれ。15年間書道を続けており、茶道と同じく守るべき日本文化を楽しむ者として当プロジェクトのビジョンに賛同したことから参加。リーダーとは大学で「Candle Flame」、「ICU Art Festival」を共に運営している。彼のアイデアを、現実に落とし込みながらチームでの協働を促すのが得意。

  • Tateru緒方琴美

    2002年に東京で生まれ、美術大学への進学を機にデザインの考え方を学んだ。人間中心のデザイン思考をベースに物事の可視化や仕組みづくりを行う。

  • Tateru山﨑大地

    2002年、アメリカ・ミネソタ州生まれ。小学校2年から高校卒業まで11年間サッカーとクラシックバレエに打ち込んだ。高校2年生にカンボジアを訪問したことをきっかけに開発、教育、経営に興味を持ち始めた。大学からラグビーに挑戦し、3年時に主将を務めた。また、TEDxICUに所属し、学内のTEDイベントの主催のための資金調達を担当。

  • Tateru山岸翔一朗

    コーチ、ファシリテーターとして内省や対話の場をひらく。プロジェクトの思想/哲学をデザインリサーチとコーチングを用いて引き出すことを得意とし、社会に価値観を提案する取り組みの伴走を行う。

  • Tateru加藤 あや

    2001年東京生まれ。音楽と弓道が趣味。大学時代から開発経済・social capital・コミュニティ形成に興味を持っており、現在は教育・体験支援のNPOでインターン中。実はすでに大学を卒業しており暇だという話をしていたところ、Tateruに誘ってもらった。

     

Tateruをシェアする

  1. TOP
  2. PROJECTS
  3. Tateru

100BANCH
で挑戦したい人へ

次の100年をつくる、百のプロジェクトを募集します。

これからの100年をつくるU35の若きリーダーのプロジェクトとその社会実験を推進するアクセラレーションプログラムが、GARAGE Programです。月に一度の審査会で採択されたチームは、プロジェクトスペースやイベントスペースを無償で利用可能。各分野のトップランナーたちと共に新たな価値の創造に挑戦してみませんか?

GARAGE Program
GARAGE Program エントリー受付中

2月入居の募集期間

11/26 Tue - 12/23 Mon

100BANCHを応援したい人へ

100BANCHでは同時多発的に様々なプロジェクトがうごめき、未来を模索し、実験を行っています。そんな野心的な若者たちとつながり、応援することで、100年先の未来を一緒につくっていきましょう。

応援方法・関わり方