- イベントレポート
ナナナナ祭2022クロージングイベント「100年先をつくる~杜から学ぶ時間のとらえ方~」レポート<後半>
Be in your shoesで違う世界を見る!
"Put oneself in someone's shoes"で「誰かの立場に立って物事を見る」ということわざがある。普段当たり前のように用いる言葉が伝達の役割を果たしきれていないと考えた時、大切なのはシンプルに寄り添う姿勢ではないだろうか。まるで相手の靴を履くように、その人がどこから来てどこへ向かっているのか、その言葉を通して何を伝えようとしているのか想像してみること。きっとこの一歩が世界を変える。
伝えたい想いが、言葉を通しても全く相手に伝わっていないと感じ寂しく思った経験がある。しかし特に意図していなかった作品を通して、その相手に伝えたかったメッセージを届けられたことがあった。
時として、アートは言葉よりも直接的にメッセージを届けることができるのかもしれない。今私が持っているメッセージをアートを介して届けることができれば、より多くの人が想像することや寄り添うための一歩を踏み出してくれるかもしれない。
“Put oneself in someone’s shoes”ということわざから靴にまつわるエピソードを町で収集し、鑑賞者は誰かの「これまで」と「これから」を作品を通して体験をする。
作品を通して鑑賞者にどのような変化があったのかも、紙とペンなどを用意して考察する。
作品を通して、相手の視点から世界を見てみる体験をつくる。
誰もが大切な想いをアート表現でき、相手の表現に優しく歩み寄れる未来。
代表柏原瑚子
1998年生まれ、東京都出身。上智大学国際教養学部にて美術史・哲学/宗教を専攻。ヴェネチア大学ではパフォーミングアーツ・ライブアーツを学ぶ。イタリア滞在中、観測史上2番目となる水害を経験したことや、何も持たない豊かさ・物を大切にする欧州文化の中で、自然と人間の関係性や人生の豊かさについて考え始める。
鈴木ゆりな
1998年生まれ、千葉県出身。アメリカの大学にてMarketingとGraphic Designを専攻。エストニアでの映像制作ワークショップを企画したりミュージカル制作や、ウェディングなどの空間制作を通じて人が生み出す”感情×くうかん×日常”について考え始めた。ことばや表現がすき。現在は、大学職員としてアメリカで一年働いた後、日本でこれから店舗企画として働き始める。
中川知恵
高校1年間をドイツで過ごしたことが他者や自身の存在を意識する大きなきっかけとなる。大学時代は異文化コミュニケーション学部にて、60年代前後に生じた日本の暗黒舞踏とドイツのノイエ・タンツという身体表現を比較し、社会的背景との繋がりを研究。現在は、様々な状態にある人が外に出てこられる街をハードとソフト双方の面からつくることを目標に建築学科で学んでいる。
(株)KESIKI代表取締役CDO/(株)ウッドユウライクカンパニー代表取締役/多摩美術大学TCL特任教授石川 俊祐
デザインアプローチの実践者。企業のパーパス経営から、人材育成プログラム、新規事業開発まで、数々の価値創造プロジェクトを主導。Central St. Martins卒。英PDD Innovations UKのCreative Lead を経て、IDEO Tokyoの立ち上げに従事。2018年よりBCG Digital VenturesにてHead of Designとして組織の立ち上げに従事したのち、2019年、KESIKI INC.設立。D&ADやGOOD DESIGN AWARDなど様々な審査委員を歴任するほか、数々のセミナー、カンファレンスにてキーノートを務める。Forbes JAPAN世界で影響力のあるデザイナー39名に選出。著書に『HELLO,DESIGN日本人とデザイン』
プロジェクトの歩み
入居開始
【オンライン開催】
100年先の未来を描く8プロジェクトがピッチ!
11月実験報告会&メンタートーク石川善樹(予防医学研究者、医学博士)
100年先を見つめる7プロジェクトが登壇 2021年11月 GARAGE Program実験報告会
靴から相手を想像する体験を 「Be in your shoes」が体験型展示会を開催!
「自分らしさ」はいつも学びから。——2022年 今年の抱負!
ナナナナ祭2022 EXHIBITION【渋谷リバーストリート】
人生の物語を渋谷の橋に飾って、あらゆる記憶を乗り越えるプロジェクト「物語の橋」
ナナナナ祭2022開幕——本拠地・渋谷での3年ぶりの夏祭りで未来を熱く発信!
ナナナナ祭の見どころを一挙に紹介!「オープニングイベント」レポート
足元から、言葉から、みえる世界ーナナナナ祭2022を終えて
ナナナナ祭2022クロージングイベント「100年先をつくる~杜から学ぶ時間のとらえ方~」レポート<後半>