表現の混ざり合いが生まれる空間を社会に出現させたい!

LiA

プロジェクト概要

日常の中で生まれる小さな発見や感情が、創作のきっかけや過程になる。
創作の過程が混ざり合う空間をデザインし、空間プロダクトLiAとしてまちに植えていきます。
聞こえてくる音楽が私の落書きになったり、あの人のスケッチが私のメイクになったり、あの人の彫刻が私の建築アイディアになったり、あの人の失敗作は私の作品の一部になったり…
様々な表現、創作活動が混ざり合い、常に変化し続ける、豊かな都市のひびを目指します。

  • 食エンターテイメント
  • 13シブヤでは、公私・内外・自他などあらゆる境界が消滅する
  • #自己表現
  • #共創
  • #空間
  • #クリエイター
  • #コラボレーション
  • #街
  • #69期

動機

アート作品でも、いつも使っているコップでも、このような世の中にあふれている作品は、すべて完成形として私たちの目に入っていると思います。しかし、それらの作品は、完成に至るまでの“過程”が存在するでしょう。そして、その過程はあまり目にする機会はないが、大きな価値を持っていると思います。 そのような完成する前の過程が混ざり合うことで、新たな社会に対する可能性や新たな表現の価値が生まれると思い、“表現の過程”同士が混ざり合える空間を作りたいと思いました。 また、私たちはオフラインでの混ざり合いに重きを置いています。オフラインで自分の興味ある人と繋がり、混ざり合うことは簡単でしょう。しかし、そこで混ざり合っているものは“過程”ではなく、混ざり合うことに限界があると感じています。 だからこそ、様々な人の表現の過程が混ざり合った空間を実際に物理的な空間として実現させたいと思っています。

仮説

表現とは、自分自身の内側にあるものを創造力によってアウトプットすることだと考えます。クリエイターが、作品を生み出すまでの過程には、その人自身のそれぞれの表現が、たくさん詰まっています。それは、落書きや喋ること、日常のこだわりなど、様々なところに表出します。また、そういった表現としての過程同士が交わることで、新たなクリエイティブが生まれるのではないでしょうか。 異なる場所で活躍するクリエイターたちと、その表現が混ざりあい、人々の日常に溶け込む空間をつくることで、新たな文化やクリエイティブによる社会への可能性を放出する場所をつくれると考えています。

実験

実験Ⅰ「表現の混ざり合いを誘発する空間LiAとは」 100banchに来るいろいろな人を巻き込んで、実際に机や棚などを製作し、表現の混ざり合いを誘発する空間を模索する。 ここでつくられた空間を利用し、実験Ⅱ、Ⅲを行う。

実験Ⅱ「クリエイティブな文化が根付く環境とは」 まちなかに空間プロダクトを設置し、そこでの活動や利用者を分析する。表現のきっかけを生むようなイベントを行い、アートに興味がある人の年齢層や性別、業種などを知る。表現に対してどんな意識を持っているのか?場所によって、人によって、表現への意識はどう違うのか?

実験Ⅲ「自発的な表現の混ざり合いの可能性とは」 実際に利用者それぞれが興味のある表現活動を行って、自発的な混ざり合いを体験する。 私たちメンバーも利用者のひとりである。

目標

①プロダクトとして、LiAの空間をかたちにする。

②まちのなかに、表現が混ざり合う空間LiAを設置する。

③そこで生まれた創作や新たな価値を発信するフェスとして、結果報告。

未来

表現は、世界を構成する根本にあるものだと考えています。それが、生きることであり、すべての分野において新たなクリエイティブやイノベーションを起こす起爆剤でもあると思います。社会の仕組みや利便性に象られたまちのすきまに、表現者たちの活動が表出し、クリエイティブを生む”過程”が日常の中で交わり合うことで、より豊かな価値が見いだされるのではないでしょうか。 まちの空間や社会自体を、自分たち自身がつくっていく世界と捉え、世界は人々の表現によって常に変化していきます。完成形だけがみえるのではなく、”過程”自体が社会を構成する要素として、ひとつの価値として、存在する未来を想像しています。 日常に表現する場があり、そこに様々なバックグラウンドを持つ人々が集い、日々のふと生まれる感覚、創作エネルギーを表現に変えていく。表現する事自体に意味があって、それは例えば、その瞬間をただただ楽しむ娯楽なのかもしれないし、誰かに伝えたいメッセージなのかもしれないし、社会的な立場を取り払った自分自身の分身なのかもしれない。 そういった表現という行為が、身近により活発に行われている未来を思い描いています。

プロジェクトリーダーへ一問一答

  1. あなたはどんな風に育ちましたか?
    2001年東京生まれ。東京からいつも抜け出したかった。
    自然やいきものを観察したり、休みの日は郊外の大きな公園に行き、泥だらけになって遊んでいました。絵や工作も好きで、自然や生きものをテーマにしたものがたくさんあります。それが、いまの自分の作品にも繋がっています。
    また、小学1年生からガールスカウトをはじめ、中高では6年間文化祭実行委員、委員長をやっていました。
    誰かの感情を揺さぶる空間をつくることが、幼い頃から自分自身もワクワクする瞬間だったなと思います。
  2. 渋谷の街のエピソード
    私が所属しているガールスカウトの活動場所が、渋谷の金王神社でした。小学校から高校までほぼ毎週通っていたので、なじみ深い場所です。
    大晦日には、神社でお汁粉とお神酒を配ったり、地域のイベントに参加していました。
    大学生になって、渋谷で遊ぶようになったので、少し渋谷へのイメージが変わった気もします。
  3. メンバーたちの意外な一面
    個性豊かなメンバーです!
    建築学科の癖なのか、良くも悪くも真剣に話し出すと、どんどん深みにはまっていきます笑笑ひとつの話題でいつまで語るのやら、、、
    そのなかでも、直観で引っ張る佳子と、突っ走りがちな佳子と私を引き留めてくれる慎重な竣介。お母さんみたいに見守って締めてくれる茉奈。客観してそうでズバッと本音を漏らす康蔵。わくわくを伝染させちゃう幸之介。
    なんだかんだバランスのいいメンバーだなと思います。
  4. 意気込みをお願いします!
    都市に、まちに、日常に、
    そうぞうが混ざり合う
    小さなひびを植え続ける!

プロジェクトメンバー

  • プロジェクトリーダー滝川麻友

    2001年 東京生まれ。 幼い頃から自然やいきものが好きで、個人的な創作活動では、自然的な概念からヒントを得たデザインや作品をつくっている。 小学1年生からガールスカウトで活動。中高では6年間文化祭実行委員、委員長をやっていた。 機能や目的に象られた都市にひびをいれるために、表現の力で都市の内側からインパクトを与え続けたい。 ひびがひびを誘発し、都市が自然に帰ることを夢見て…

  • メンバー菅谷佳子

    2001年生まれ。生まれも育ちも東京。幼いころからレゴブロックで遊ぶことや、おうちや廃工場のリノベーションなどにも興味を持ち始めた。だんだんと建築という分野にあこがれを抱き、現在では大学で建築学科を専攻している。建築学科に入り、自らも作品をつくるようになり、想像以上の時間と思考によって作品が完成されていることに実感を覚えた。そして、LiAをつくり、作品が完成するまでの”過程”についてもっと模索したいと思っている。

  • メンバー中西 康蔵

    2001年広島生まれ広島育ち。小学校から高校までサッカーをしていた。

  • メンバー石山竣介

    2001年東京生まれ。美術の授業で褒められたり、吹奏楽部ながらに小道具や舞台装置の作成に取り組んだりしていたが、大学に進むとそんな人間がごまんといることを知る。講義の中で、隣人のアイデアの面白さや、それらのために手を動かす機会を持つことの重要性に気付き、LiAを含め様々な製作活動に積極的に取り組む。

  • メンバー亀澤茉奈

    2001年東京生まれ。 中高ではダンス部の活動、大学では建築学科での作品制作やサークルでの雑誌編集を通して、自分の好き伝えてきた。 最近は、映画や音楽からいいなと思ったフレーズをノートに書き溜めることが日課になっています。

メンター

  • 世界株式会社 / CEKAI 共同代表加藤晃央

    武蔵野美術大学4年在学中にクリエイティブマネジメントカンパニーである株式会社モーフィングを設立。美大生やクリエイター向けメディアの立ち上げや、企業との共創によるプロジェクトマネジメントを行う。2013年、独立した個が集結できるアソシエーションCEKAIおよび世界株式会社を共同設立。日米を拠点としてグローバルに活動する組織において、自律分散的な仕組みづくりや場づくりに従事。クリエイターの可能性を高め、繋げ、拡張させることをミッションとし、究極の裏方を目指す。

    加藤晃央さんのページを見る

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