消えない「虹」を3Dプリントする。 ー未来の色彩工芸ー

Color Fab

プロジェクト概要

3Dプリンタはこれまで新しい構造をつくり出す「造形」ツールとして使われてきましたが、私たちは3Dプリンタを新しい「着色」のツールとして捉えなおし、デジタルとフィジカルが融けあった未来の色彩工芸をつくり出すプロジェクトです。

  • 食メイカーズ
  • 08ものはこころをつなげ通じ合うメディアとして存在する
  • 09ものづくりは素材と製品の輪廻転生を司る行為である
  • #未来の色彩工芸
  • #3Dプリンター
  • #デジタルファブリケーション
  • #アップサイクル
  • #ものづくり
  • #アート
  • #テクノロジー
  • #40期

動機

昔から「色彩」に心惹かれていました。特にオパールやモルフォ蝶、玉虫などがもつ「構造色」という現象はとても美しく、見る角度によって目まぐるしく変化していく虹色の色彩は魔法のように思えました。自然界に存在するこの豊かな現象を自分たちの手で再現することができないか?と考えたのが始まりです。

仮説

発展してきたデジタル言語を使ってフィジカルな現象をリッチなものにする。「3Dプリンタ」はデジタルとフィジカルをつなぐ「翻訳機」として機能し、豊かな物質現象をアップデートしていくことができるのではないかと考えています。「構造色」を3Dプリンタで再現しようとしているのはその一歩目です。

実験

「構造色」を3Dプリンタで再現したプロダクトの商品化に取り組みます。

1.形状設計

2.耐久テスト

3.販売方法の検討

目標

商品化を実現します。より多くの人に手の中で「虹」を転がす体験を味わってもらいたいです!

未来

3Dプリント品が商品として私たちの手に届くことが当たり前になったとき、物流は大きく変化します。設計データのみが輸送され、その場で自分好みの形状/色彩に最適化されて出力される。そして使い終わったモノは粉砕されまた新しいモノへと生まれ変わる。モノと人、地球環境との関係はより良いものになっていくでしょう。そんな新しい関係をつくる第一歩として、3Dプリントで良い商品をつくる、届けることにこだわっています。

プロジェクトリーダーへ一問一答

  1. あなたははどんな風に育ちましたか
    昔から絵を描くのが好きで、一日中自作のキャラクターを描いては物語を妄想し遊んでいました。将来は漫画家、イラストレーターになるとばかり勝手に思っていましたが、原研哉さんの本に出会い「デザイン」を知り、デザイナーを目指すことにしました。その憧れは、ただ原研哉さんを目指すのではなく、原さんでもできないことをできるようになっていつかコラボレーションしたいという想いとなり、3Dプリンタを自分のデザインツールとして制作を始めることになりました。
  2. 渋谷の街のエピソード
    渋谷のFabCafeで2年間ほどアルバイトをしていました。そこには目をキラキラさせながら自分が追い求めるモノをつくる人たちが集まっていて、「あ、ここに仲間がいる」と嬉しくなりました。自分が作ったモノが自己紹介になる。渋谷には多種多様な人がいますがそこには肌の色や名前なんか関係なく、ただいいモノを作っていればいけてる人になる。名刺が必要ない街ですね。
  3. メンバーたちの意外な一面
    チームメンバーはまるっきり性質が違くて、面白いです。デザインの極地に自分がいて、エンジニアリングの極地に高盛がいる。そこをグラデーショナルにつなげてくれているのが木下です。みんな性格も目指すものも全然違うんだけれど、そのベン図が重なる部分の「良い」を突き詰めれば必ず良いモノになるというのが面白いですね。僕は人との関わりの中でデザインを考えるけど、高盛は極論自分が満足するモノ、自分を驚かせてくれるモノをつくることにしか興味がない、マイペースな職人気質。木下は細やかなことに気がまわり、僕たちが広大な地図の中で今どこに位置しているのか再確認させてくれるコンパスのような役割を担ってくれています。
  4. 意気込みをお願いいたします!
    3Dプリンティングはここまできた。ということを見せたいです。

プロジェクトメンバー

  • デザイナー大日方 伸

    クマ財団第3期クリエイター奨学生。慶應義塾大学SFC 4D Fabrication Lab所属。3Dプリンタで新しい色彩表現をつくるグラフィックデザイナー。

  • エンジニア高盛 竜馬

    慶應義塾大学4D Fabrication Lab所属。ジェネレーティブデザインを得意とするソフトウェアエンジニア。

  • デザインエンジニア木下 里奈

    慶應義塾大学4D Fabrication Lab所属。デザインエンジニアリングを勉強中。

メンター

  • VUILD株式会社 CEO秋吉浩気

    VUILD株式会社CEO。アーキテクト/メタアーキテクト。1988年大阪府生まれ。芝浦工業大学工学部建築学科にて建築設計を専攻。慶應義塾大学ソーシャルファブリケーションラボにてデジタルファブリケーションを専攻。

    秋吉浩気さんのページを見る

プロジェクトの歩み

  1. 2020/11/1

    入居開始

  2. オンライン開催 1月実験報告会&メンタートーク:CafeCompany代表 楠本 修二郎

  3. 今、大きく変わる社会をポジティブにとらえる 実験報告会&メンタートーク

  4. 【オンライン開催】100年先の未来を描く6プロジェクトがピッチ!4月実験報告会&メンタートーク 秋吉 浩気(VUILD株式会社)

  5. 【オンライン開催】100年先の未来を描く6プロジェクトがピッチ!5月実験報告会&林千晶(株式会社ロフトワーク)

  6. 自分らしい生き方やあり方を追求する—— 実験報告会 & メンタートーク(株式会社ロフトワーク・林 千晶さん)

  7. 100BANCHの未来を一挙に体験できる常設展示エリア「Gallery」をリニューアル

  8. Maker’s Industry ラボドリブン起業 サミット vol.1

  9. Color Fabがミラノサローネ2023に出展ー最新コレクション「CO-BREATHING OBJECTS」を発表

  10. 「千人千色のモノづくり革命」100BANCH実験報告会

  11. 千人千色のモノづくり革命:大日方伸(株式会社積彩 代表)

  12. [DESIGNART 2023] Exploring Design's Future: sekisai inc. & 21B STUDIO in Dialogue.

  13. [DESIGNART 2023] 積彩 / RGB_Light / DEW at 100BANCH

  14. 積彩、RGB_Light、DEWなど領域を超えてつくりあげられた色鮮やかな作品群を展示──渋谷・100BANCHにて10/20(金)〜10/29(日)

  15. 注目の若手デザイナー集団、積彩と21B STUDIOによる対談イベントを開催──10月21日(土) @渋谷・100BANCH

  16. DESIGNART TOKYO 2023に出展――領域を超えてつくりあげられた作品14点を紹介

コンタクト

urlhttps://colorfab.studio.site/

mail0131shin1008@gmail.com

Color Fabをシェアする

  1. TOP
  2. PROJECTS
  3. Color Fab

100BANCH
で挑戦したい人へ

次の100年をつくる、百のプロジェクトを募集します。

これからの100年をつくるU35の若きリーダーのプロジェクトとその社会実験を推進するアクセラレーションプログラムが、GARAGE Programです。月に一度の審査会で採択されたチームは、プロジェクトスペースやイベントスペースを無償で利用可能。各分野のトップランナーたちと共に新たな価値の創造に挑戦してみませんか?

GARAGE Program
GARAGE Program エントリー受付中

6月入居の募集期間

3/26 Tue - 4/22 Mon

100BANCHを応援したい人へ

100BANCHでは同時多発的に様々なプロジェクトがうごめき、未来を模索し、実験を行っています。そんな野心的な若者たちとつながり、応援することで、100年先の未来を一緒につくっていきましょう。

応援方法・関わり方