誰もが安心して過ごせる社会の実現に向けての第一歩 〜安心安全のルート提案アプリ〜
- イベントレポート
次世代にムーブメントを起こす6プロジェクト 2022年1月 GARAGE Program実験報告会
これからの100年をつくる、U35の若手リーダーのプロジェクトを推進するアクセラレーションプログラム「GARAGE Program」。3カ月目と活動期間終了のタイミングで、どのような実験を行ってきたかを発表する実験報告会とメンタートークを実施しています。
2022年1月の実験報告会には、100BANCHに入居して3カ月や半年の区切りを迎えた6プロジェクトのメンバーが登壇し、これまでの活動の成果報告と今後の方針や展望について発表しました。
GARAGE Program プロジェクト成果報告
■OMAMORI
登壇者:Anna、Shio
誰もが安心して過ごせる社会の実現に向けての第一歩〜安心安全のルート提案アプリ〜
プロジェクト詳細:https://100banch.com/OMAMORI
OMAMORIは、女性をメインユーザーとした、安心・安全なルート提案サービス、そしてお互いを優しくサポートし合うプラットフォームの提供を行っています。
OMAMORIというサービス名だと本当の目的が伝わりにくいのでリブランディングを実施。得意である都市データ・分析とマッピングビジュアライゼーションの技術を掛け合わせて、1人でも安心・安全に街中で過ごすことができるサービスの提供を目指します。
90人の主に20代女性に向けてアンケートを行った結果、「1人で街を歩いていて不安に感じる」と言う結果に昼は27%、夜間は約85%も不安に感じている人がいるとわかりました。
Shio:プロジェクトの必要性を再認識した3ヵ月でした。利用者が街の良いところをリアルタイムにシェアできるプロトタイプができました。次のステップとしては、プロトタイプのブラッシュアップと、協業パートナーの模索をしていきたいです。
■ShareTech
登壇者:松本悟志
企業の課題解決を促進する!テクノロジー専門家と企業を繋ぎ「探す・相談」の負を解決
プロジェクト詳細:https://100banch.com/ShareTech
share techはアルファ版のプロダクト開発と様々なテクノロジー専門性を持つ個人と企業をつなぎ、企業が効率良く課題解決を行えるプラットフォームを提供しています。
昨年の11月に思いを言語化しつつメンバーを集めを行い、12月にプロダクトをリリース。PR timesで告知し、ニーズ調査を行いました。1月にプロトタイプをリリースすることができました。
松本:次の3ヵ月の課題は、もっと気軽に安心感を持って先駆者と交わり、相互に手を伸ばす環境を作ることで、利用者と知見が交わるような結果につなげていきたいです。
■The 21st century da Vinci
登壇者:滝本力斗
真実の発明が結び目をほどく
プロジェクト詳細:https://100banch.com/projects/the-21st-century-da-vinci
The 21st century da Vinciは、コミュニケーションを豊かにするスマートマスクをベースに、公共圏を形成し思いやりの溢れる世界を実現を目指しています。
スマートマスクのプロトタイプを制作するにあたり、トライアンドエラーが続きプロジェクトは難航を極めたといいます。想像と現実のギャップを繰り返すなかで滝本さんの中で「発明論」が価値深いものだと気づいたと話します。
滝本:発明論を他者に話すとすごい面白いねという意見を得ました。それを受け、自分の発明的価値観を伝えてより多くの協力者を募ることにしました。(1)人気拡張のメディア、(2)選択肢の向上、(3)円融無碍、(4)生命が宿るように付ける、(5)身近な弱者。この定義を基に発明家修行を行いたいと思います。
■Bridge Letter
登壇者:池田優里
障がいのある中高生の、今と未来の架け橋になるメールレター
プロジェクト詳細:https://100banch.com/projects/bridge-letter
Bridge Letterは、障がいがあって自分の将来像がイメージしにくい高校生に対して、インタビューを掲載したメールレターを配信するプロジェクト。
障害のある中高生に対し、メールを送ることを設定していましたが、手渡しした時に反応が直接見える、高校に設置しやすい、ふとした時に紙媒体の方が読んでもらえるなどの理由からリーフレットに変更しました。リーフレットは聴覚特別支援学校や、難聴児の親の会などに約110部配布しています。
池田:読者の感想をもとに難しい漢字にルビ(振り仮名)を振ったり、ターゲットに合わせた言葉使いが必要だと思いました。今後は内容とメディアをブラッシュアップしていきたいです。100年先には世界のどこに生まれた誰であっても、十分な選択肢を持ち、自分の将来に希望を持つことができる未来を目指しています。
■Stat!
登壇者:須田隆太朗
リアクションが生き生きと伝わるオンライン通話を実現したい
プロジェクト詳細:https://100banch.com/Stat%21
Stat!は遠隔でも相手の存在を生き生きと感じ取れる空間を作り出し、その結果として自由で活発な議論ができる空気感を生み出すことを目指しています。
遠くにいる人とも同じ空間にいるように感じる世界を目指し、うなずきが伝わるビデオチャットや雑談を盛り上げるボイスチャットなどの実証実験を繰り返しています。
須田:リアルもいいけれど、オンライン上でリッチなコミュニケーションが取れる世界を目指しています。オンラインでは話題が自然に生まれにくいので、好みや趣味がわかるような施策に挑戦していきたいです。
■NOVA
登壇者:しあ
令和のライフスタイルを定義する「REIWA Fashion Week」
プロジェクト詳細:https://100banch.com/NOVA
NOVAとはアーティストが1つの空間に集まって、創発する場を提供する団体です。ラッパーや映画監督、デザイナーなどが所属しています。
昨年11月3日から13日かけて「REIWA FASHION WEEK」を開催。イベント参加者で新たにチームを組み、「令和のライフスタイル」というテーマをもとに4チームがファッションショーで作品を発表。当日は50名が来場し、1日辺り800名がオンラインで観覧と盛況でイベントが終了しました。
しあ:イベントを開催するに辺り、期待以上の100名以上の仲間が集まり、出会いがきっかけで次のプロジェクトを行う人たちもいました。課題として、運営とアーティストで分かれてしまったので今後はボーダーを失くしていきたいです。次のプロジェクトとしては、4チームのうちの1チームがブランド設立に向かっているのでフォローしていきます。また、設立までの記録を撮影し、ドキュメンタリー映画を作成しています。
実験報告会の最後にはメンタートークを終えた乙武洋匡さんが、それぞれのプロジェクトに向けて、「たくさんの人を巻き込むには多くの引っ掛かりを持たないとダメ。自分はニッチなことをやっているという自覚を持ち、今までのプロセスを問い返して欲しい」と激励の言葉を贈りました。
乙武洋匡さんのメンタートークはこちら
(撮影:鈴木 渉)
<次回実験報告会>
100年先の未来を描く5プロジェクトがピッチ!
2月実験報告会&メンタートーク:岩田洋佳(東京大学大学院 農学生命科学研究科 准教授)
日時:2022年2月24日(木) 19:00〜21:00
無料 定員100名
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※ZOOMウェビナーでの開催になります。
Peatixの配信観覧チケット(無料)に申し込みをいただいた方に配信URLをお知らせします。
https://100banch2022-02.peatix.com/
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※ZOOMウェビナーでの開催になります。
Peatixの配信観覧チケット(無料)に申し込みをいただいた方に配信URLをお知らせします。
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『実験報告会』は100BANCHの3ヶ月間のアクセラレーションプログラムGARAGE Programを終えたプロジェクトの活動ピッチの場です。
また毎回100BANCHメンター陣から1人お呼びし、メンタートークもお送りいたします!
今回のゲストは岩田洋佳(東京大学大学院 農学生命科学研究科 准教授)さんです!
【こんな方にオススメ】
・100BANCHや発表プロジェクトに興味のある方
・GARAGE Programへの応募を検討されている方
【概要】
日程:2/24(木)
時間:19:00〜21:00
参加費:無料
参加方法:Peatixの配信観覧チケット(無料)に 申し込みをいただいた方に配信URLをお知らせします。
【タイムテーブル】
19:00〜19:15:OPENNING/ 100BANCH紹介
19:15〜20:00:メンタートーク
・岩田洋佳(東京大学大学院 農学生命科学研究科 准教授)
20:00〜20:45:成果報告ピッチ&講評
登壇プロジェクト(現役)
・MOCK-PLAMO:プラモの様に手軽に、楽しく、カスタマイズできる国産木製家具キットをつくりたい
・STREET ART LINE PROJECT:アートでつなぐ、視覚障碍者の新たな道。
・MUJO:渋谷で死と出会う
登壇プロジェクト(OB)
・The Herbal Hub to nourish our life:からだとローカルを元気にする「薬草カレー」づくり
・YASAI no CANVAS:やさいの色彩や都市型農業の生産プロセスを通して、贈与経済文化の醸成・発信を目指す
20:45〜21:00:質疑応答/CLOSING
【メンター情報】
岩田洋佳
東京大学大学院 農学生命科学研究科 准教授
プロフィール
1969年生まれ。タイ、インドネシアで幼少期を過ごす。
東京大学 農学部卒。東京大学 大学院農学生命科学研究科で博士号を取得。
農業と情報科学の融合をテーマに、農研機構(農林水産省系の研究機関)などで研究に従事後、2010年より東京大学 生物測定学研究室 准教授。
現在は、ゲノム科学と情報科学の融合による品種改良(育種)の高速化に主眼をおき、中米やアフリカにも研究を展開中。
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