- イベントレポート
宇宙の中で指先を取り巻く惑星たち【宇宙服の場合】 Vision2/FINGER GLOVES──DESIGNART TOKYO 2024を終えて
社会に一つ、新たな軸を。
私たちは宇宙服をテーマにしたファッションショーの開催を目指すプロジェクトです。
ファッションのジャンルに新しく「宇宙(Universe)」を追加することを目標に、その第一歩として宇宙服をテーマにしたファッションショーの開催を目指します。宇宙飛行士が着る服をデザインする時代から、宇宙と生きる人たちの服をデザインする時代へと変えていきます。未知の世界を基盤に創造する服はデザインやパターンの既成概念を取り壊し、ファッションを再定義します。
画家、俳優、エンジニア、研究者、デザイナーなど、異なる特技を持つメンバーが不思議なつながりで偶然出会い、チームでこれまでにない取り組みを行いたいという思いが重なり始まりました。チームリーダーはこれまでに宇宙に関わる開発や事業を進めている中で、現在の宇宙開発の時間軸の、もっともっと遠い先にある当たり前を見てみたいという思いがあり、アートやファッションの力を借りながら具現化するべく、本取り組みを開始しました。
近年は資本主義が発達し、多くのモノやコトが供給される消費社会となっていますが、その過程で真に大切にされるべきものがないがしろにされてしまっているのではないかと疑問に感じることがあります。しかし、ないがしろにしてしまいがちな個々の価値観を再定義し、個に意義が生まれることで、それらが社会に対しても良い影響を与えると考えています。
3カ月の間で宇宙服をテーマにしたファッションショー「Flavorless and Scentless」の開催に向けた準備を行いたいと思います。 具体的には、彫刻家、画家、俳優、エンジニア、研究者、デザイナーといった多様なメンバーによって、ファッションにおける新たな概念の検討、ファッションショー開催の前段階としての展示企画、ファッションショーに向けた作品づくりを行いたいと思います。
宇宙服が機能およびデザイン両面において日常生活にファッションとして取り入れられることを目指し、服やアクセサリー、グッズなどの制作を実現したいです。 また、メンバーの中には生活のために別の仕事をしながらアーティストとして活動しているメンバーもいます。アーティスト支援という観点でも、アーティストが活動できる場づくりとしての活動につながることも目指したいと考えております。
ファッションの中に宇宙というジャンルが存在し、宇宙空間でも地上でも当たり前のように着用されている未来。既成概念にとらわれずに個々が自己を表現できる社会になっていてほしい。
ICHIGIKU リーダー松広航
エンジニア・研究者・起業家。1994年4月28日、東京都生まれ、東京育ち。 専門はロボット工学、早稲田大学先進理工学研究科にて災害救助ドローンや月探査ロボットなどを研究。博士(工学)。宇宙をはじめとした科学技術の発展に向けて、科学技 術の発信、社会実装や人材育成のための仕組みづくりに取り組む。
ICHIGIKU谷裕介
俳優、モデル、ファッションプランナー。いしかわ観光特使。 1993年3月24日、石川県生まれ。東京育ち。ファッションという美しい花を咲かせる為には、社会的土壌を再考する必要がある。根に対する意識を消費者が持ち、種を播くことのできる社会を共創することを目的とする。
ICHIGIKU際 恵理
画家。富山県生まれ。三重大学教育学部美術教育コース卒業。 小学校講師を務めた後、絵画、イラストの制作活動を始める。 主にアクリル画、油画、ショートアニメーションによる表現を行う。 物事の境界やその行き来に関心があり、あらゆる垣根を取り払うことは本来の人間らしさにつながるのではないかと考える。
ICHIGIKU神山 朝人
千葉県生まれ。ロンドン芸術大学、キャンバウェルカレッジにて彫金を学び、首席卒業。現代クラフトという形で表現。日常的にそばにある物から、いつもとは少し違った方向へ考えを巡らせることが出来るような作品を創作していく。
ICHIGIKU安藤一真
大学4年生。2002年7月2日、愛知県豊田市生まれ、川崎、香港、上海、ロンドン、東京育ち。大学では、開発経済学を専攻し、衛星データ、日本企業のサプライチェーン、ODAをキーワードに研究している。ファッションブランドで長期インターンを経験し、来年からコンサルティング企業で就職予定。
The Human Miracle株式会社 代表取締役/クリエイティブディレクター小橋賢児
1979年、東京都生まれ。88年に俳優としてデビュー、数多くの人気ドラマに出演。2007年に芸
能活動を休止後、『ULTRA JAPAN』のクリエイティブディレクターや『STAR ISLAND』の総合
プロデューサーを歴任。500機のドローンを使用した夜空のスペクタルショー『CONTACT』は
JACE イベントアワードにて最優秀賞の経済産業大臣賞を受賞。
東京2020パラリンピック競技大会閉会式のショーディレクターを務める。
その他、地方創生、都市開発に携わるなど常に時代に新しい価値を提供し続けている。
プロジェクトの歩み
入居開始
「微生物多様性によって、健康で持続性のある暮らしをつくる」100BANCH実験報告会
【宇宙服の場合】 Vision1/ヘルメット
宇宙へ行こう!
100BANCHの縁と縁起を感じきる──ナナナナ祭 2024ブラッシュアップ合宿@大阪
100年先の未来を描く3プロジェクトが登壇 2024年6月 GARAGE Program実験報告会
「テクノロジーで地域課題を解決し、豊かで暮らし続けたいまちをつくる。」100BANCH実験報告会
宇宙時代の日常を着る【宇宙服の場合】 Vision1/ヘルメット──ナナナナ祭2024を終えて
未知なる可能性への広大な挑戦「宇宙へ行こう!」──ナナナナ祭2024アーカイブ
100BANCH、「生物×アート / 自然×デザイン」をテーマに「DESIGNART TOKYO 2024」に出展
[DESIGNART 2024] オープニングイベント「生物×アート / 自然×デザイン」
100年先の未来を描く4プロジェクトが登壇 2024年9月 GARAGE Program実験報告会
DESIGNART TOKYO 2024に出展――「生物×アート / 自然×デザイン」をテーマに作品14点を展示
宇宙の中で指先を取り巻く惑星たち【宇宙服の場合】 Vision2/FINGER GLOVES──DESIGNART TOKYO 2024を終えて