非当事者が動かなければ解決しない。私がジェンダー問題に取り組む理由——アドベントカレンダー2022

こんにちは！性別や外見を気にせず、全ての人が垣根なく楽しめる銭湯を作りたい「人間湯」プロジェクトのリーダーの楽です。

さて、今日は私がLGBTQ+といった性的マイノリティやミソジニー、ジェンダーロールといった問題に取り組む背景について。

「楽くんはLGBTQ+の当事者なの？」
「LGBTQ+でも女性でもないのに、なぜ？」

こういう質問が今までたくさんなされてきました。

100BANCHにおいて、純粋な興味で質問されることはあっても、否定的な態度を取られることは全くありませんでした。自分は100BANCHのそういうところが好きです。

が、外の世界では残念ながら笑って来る人がいたり、陰口を言われることもあります。その程度なら何とも思いませんが、せっかくの機会なので「当事者性」について、大事だと思うことを今日は綴ろうと思います。

それは、

1. 当事者と非当事者の間の境界は曖昧である
2. 非当事者(と思っている人)も動かなければマイノリティ問題は解決しない
3. 自分にとって大切な人がつらい思いをした話(自分はここで当事者意識をもった)

の3点です。

 

当事者と非当事者の間の境界は曖昧である

「LGBTQ+は13人にひとり。クラスにだいたい2〜3人いて、左利きと同じくらいの割合なんだよ」

そう言われると、世の中にはその「12人の側」と「1人の側」の2種類がいるように思うかもしれません。

でも、例えば以下のような経験や言葉に心当たりやモヤモヤはありませんか？

「女の子らしく部屋でおとなしくしてなさい」「男の子なのに赤なんて」「主人」「家内」「嫁」「男気」「女子はみんなメンヘラ」

男性は赤いものを着てはいけないの？女性は車が好きじゃいけないの？　メンヘラな男は存在しなくて、メンヘラでない女子は存在しないの？

「私が私らしくいること」が男女という2種類しかない規範によって押さえつけられていませんか？

そういう意味で、私は全ての人が(LGBTQ+の枠にはいなくとも)ジェンダーマイノリティの当事者だと思っています。

 

非当事者も動かなければマイノリティ問題は解決しない

「当事者しか動かない」では社会は決してよくならない。

もし同性婚の制度成立に賛成するのがLGBTQ+の当事者だけだったら？　永遠に法案は可決されませんよね。

近代の幕開けの出来事の1つであるフランス革命の少し前の時代、「社会契約説」で有名なジャン=ジャック=ルソーは言いました。「民主主義においては、共感が重要である」と。

当事者でなくても「応援しようよ！」という人が増えることが何よりも大事なことなのです。

 

自分にとって大切な人がつらい思いをした話

私の中で「ジェンダーの問題、大事だよね〜」が「人生を懸けて解決したい」と思うきっかけになった出来事…誰よりも努力家だった自分の幼なじみの話。

→時間があればお読みください。

 

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この記事は100BANCHにまつわる様々なストーリーをメンバーやスタッフが紹介するリレーエッセイ企画です。他の記事はこちらのリンクからご覧下さい。

100BANCH ADVENT CALENDAR 2022
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