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視覚障害の世界に楽しさの革命を起こしたい——アドベントカレンダー2022

Blined Project 浅見幸佑【21日目】

こんにちは、Blined Project(ビーラインドプロジェクト)の代表をしている浅見幸佑です。今回は自分達のプロジェクト、そして夢見ている野望についてお話しさせていただこうと思います。

プロジェクト紹介

自分達は視覚障害の切り口から、障害の有無に関わらずにお互いを対等な存在として関わるBe linedな社会、つまり横並びのフラットな社会を目指す団体としてこれまで活動してきました。具体的には、見える人も見えない人も見えにくい人も楽しめるボードゲーム「グラマ」を開発し、それを多くの方々に体験していただく活動です。

開発したボードゲーム「グラマ」はこれまでに800人以上の方々に体験していただき、数えきれないほどのアップデートを繰り返しながら納得感のある、超楽しいボードゲームを皆さんと作ってきました。

そして皆さんと楽しく活動してきたことが実を結び、つい先日、グッドデザイン・ニューホープ賞という賞を「物のデザイン部門」で受賞させていただきました。(詳しくはこちらのプレスリリースからご覧ください!)

100BANCH Garage Programではより多くの方々に体験していただき、Be linedな社会を実現していくための仮説として、大学生向けの体験会と社会人向けの企業研修としての体験会のデザインを開発、実施していきました。11月で終わりだった実験期間でしたが、延長させていただき、延長した3ヶ月では商品化・法人化・1年越しのブランディング(革命準備)・企業研修の実施を行っています。

100BANCHの3階にて開催させていただいたイベントの様子

 

野望

さて、ようやく本題ですが、自分達の野望は「視覚障害の世界に楽しさの革命を起こすこと」です。

これまで、視覚障害のある方々や視覚障害関係の仕事に就いている方々と数多く交流してきました。その中で強く感じることは、「視覚障害のある人とない人が一緒に楽しめるものはまだ少ない」ということです。テクノロジーの発達のおかげで、仕事面や生活面での発展は以前と比べて大分改善されたとのことをよく伺います。一方で、楽しさという観点で言うとそれはまだまだだという話も同時によく耳にします。

出演したラジオやテレビをご覧になってくださった方々から数多くのご連絡をいただいたり、出張体験会イベントにわざわざ隣の県からやってきてくださったり、ボードゲームをご購入するつもりで大金を持ってイベントにきてくださったり。そういった温かいご応援を多くいただくとともに、視覚障害の世界における楽しさの革命を起こしていきたいという強い思いが生まれました。

5月に開催したイベントの様子

そこで僕らは、ボードゲームのみならず、様々な分野で楽しさの革命を起こすとともに、今すでにある一緒に楽しめるものをもっと知りやすくなる仕組み、そして視覚障害とはこれまで疎遠だった過去の自分達のような人たちも巻き込んで、より多くの一緒に楽しめるものを社会側も作っていく仕組みを作っていきたいと思います。

ただの自己満足ではなく、本当に一緒に楽しめるものをより多くの方々と、より多く作り、広めていく。そして視覚障害のある人とない人の間に楽しい交流が生まれ、新たな輪が生まれていく。そういったムーブメントを実現したい。それが今の野望です。

個人的に、今最高にワクワクしています。

 

野望実現のために最近取り組んでいること

その野望を果たすために直近では、先ほど書かせていただいたように、商品化・法人化・1年越しのブランディング(革命準備)・企業研修の実施を進めています。

それらが片付き、グラマを軌道に載せ、持続的に活動をしていく体勢が整ったら、見ても見なくても見えなくても楽しめるものを新しく開発していく動きをとっていく予定で、具体的には3月ごろを想定しています。

約3ヶ月に一回開催される、ビジョンについてディスカッションするMTGの様子

 

読んでくださっている皆さんへのお願い

僕らからのお願いは、是非このムーブメントに乗り込んでいただき、見ても見なくても見えなくても楽しめるものや場を一緒に作っていただき、広めていただきたいです。

個人的に、インクルージョンというのは興味のある人もない人も、障害のある人もない人も、みんなが関わり、ひとつの波を作っていくことだと思っています。

自分達だけではみんなが楽しめるものは作れないし、より多くの人たちと混ざり合いながら作っていった方が面白いと思っています。

実際に「グラマ」をつくるときも、視覚障害のある方や盲学校で勤務されていた方といった視覚障害関係の方々だけでなく、体験型の謎解きを作っている方や、ボードゲームカフェで働かれている方、ボードゲームを実際に趣味として作っていらっしゃる方など、本当に多くの方々と作ってきました。

是非、より多くの皆さんと一緒に楽しい革命を起こしていきたいです。

ご興味ある方は是非ご連絡ください!!!

引き続き何卒よろしくお願いいたします。

ビーラインドプロジェクト 浅見

 

この記事は100BANCHにまつわる様々なストーリーをメンバーやスタッフが紹介するリレーエッセイ企画です。他の記事はこちらのリンクからご覧下さい。

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