• メンバーズボイス

100BANCHは創業の匂いがする——アドベントカレンダー2022

demmpa 三井 滉平 [23日目]

こんにちは。
「demmpa」というプロジェクトで2020年3月に100BANCHに入居していました。先日、2年振りくらいに100BANCHを訪れた際にアドベントカレンダーのお話をお聞きし、昔のプロジェクトで恐縮ながらこうやって記事を書かせてもらってます。

さて、
何を書こうか。

折角なので、僕らが100BANCHに入居していた時期とそこからの2年半について少し振り返りながら書いてみます。

 

2020年1月に会社設立、3月に100BANCH入居、5月に資金調達

実は僕が100BANCHに入居した2020年3月は思いっきり会社設立直後で、スタートアップを走り始めた直後でした。仲間を集め、プロダクトの構想を決め、プロトタイプを作り、投資家を周り、資金調達とユーザーヒアリングに徹していました。

100BANCH入居時の「demmpa」というプロジェクト名はそのままサービス名であって、会社名でもあります。(2022年12月となった現在、サービスは大きく変わってますが、社名はdemmpaのまま残っています。)

だからこそ、毎日朝から晩までチームで集まり、会議をして作業をした100BANCHのことはとてもよく覚えています。あのガレージっぽい内装にテンションが上がり、誰よりも早く来て、誰よりも遅く帰っていました。

まさに”創業期”を過ごした、過ごさせてもらいました。あれだけ良い立地で無料で24時間365日使える施設は神施設だったと感謝の気持ちが止まりません。

ああ、懐かしいな。

近くにローソンとマックがあったので大体ご飯はそこで買って、100BANCHの中で食べていました。3月とまだ寒かったので、外で食べることはあんまりなかったですね。

まあそんな話はどうでもいいか。

そこから2022年4月、新型コロナがやってきました。緊急事態宣言が出て、100BANCHも閉鎖、僕らのチームも完全にオンラインで作業して、会議する日々が続きました。

 

挫折の2年間

コロナになっても会社が止まることはないので、オンラインで何とか頑張っていました。webサービスを作ってはピボットして、作ってはピボットしてを繰り返していました。

コロナ禍で作ったtegamiというサービスは想像よりも当たって、嬉しかったのは覚えてます。今はサービス改修中のため休止してますが、また始めたいと今でも思ってます。

ただ、スタートアップ初心者の無我夢中で成功するほど甘くはない世界でした。2020年の創業から2年経つ前、1年半くらい経った時かな。

2021年の8月頃、もう調達した資金がつきそうになりました。僕は社長だったので、もう2ヶ月後にはお金が支払えなくなる、どうしようという気持ちはずっとあり、新しく資金調達できるように投資家を回ったり、融資を回ったりしていました。

結果的に、チームは解散し、僕らの挑戦は一度そこで終わりました。2020年の1月からスタートした挑戦は一度終わりました。

資金的な余裕もなかったのですが、何よりも擦り切れる中で戦っていて、結果が出てなかった1年半において、チームとしてまとめきれなかった僕の力量の無さが一番の原因でした。正直、僕含め他のチームメンバーも個人事業主として稼ぐ力を全員持っていたので、お金は最悪なんとかなりました。

でも、僕は、このままやってもうまくいかないから、一度チームを解散するという意思決定をしました。

あの時の決断に後悔はありませんが、自分は天才だと思い、自分たちが世界を変えるんだという挑戦が一度終わった事実は自分を大きく変えるきっかけになりました。

ただ、チームは解散しましたが、(出資も貰ってましたし)会社を精算することはなく、僕は負債だけが残った会社の箱を何とか存続させるために、とりあえず売上を立てました。

 

復活の1年と少し

そこから約1年と少しが経ちました。チームを解散し、一度挑戦が終わった瞬間から約1年と少しが経ちました。何とか負債を返済し、自分の生活費を稼ぎ、会社の経営を修復しようとしていた約1年と少しでした。

この期間は自分を振り返る期間となり、経営者としての自分に足りなかったものを見つける期間になりました。この期間で事業として成長したことは何もないけど、自分自身の経営者としての気づきと成長は最もあった期間だと胸をはって言えます。

一度の挑戦の終わりを経て、チームも解散したし、一度集めたお金も全部使い切っちゃったし、負債も残ったけど、全くもって自分の中の火は消えませんでした。

僕は創業した時、そして100BANCHに入居した時と同じ目標をまた追いかけようとしています。ずっと追いかけています。

「全ての社会課題を解決する」

これがずっと前から僕が追いかけている目標です。

今僕は「web3」領域にフルコミットしてます。web3を活用すれば、僕が想像していたような仕組みが実現できそうな気がします。なので、ひたすらここに時間を使いまくってます。

会社設立から3年経たないくらい、一度目の失敗から1年と少し、また新しい挑戦が始まろうとしています。いや、きっとずっと前から挑戦の途中で、1年前の挫折もその中のワンエピソードなのだと思います。

ただ、2020年の創業期、そして2度目の創業期、それぞれの節目で100BANCHにお世話になり、今こうやって記事を書いてます。

僕にとって、100BANCHは創業の匂いがします。

これからも頑張ります!!

 

この記事は100BANCHにまつわる様々なストーリーをメンバーやスタッフが紹介するリレーエッセイ企画です。他の記事はこちらのリンクからご覧下さい。

100BANCH ADVENT CALENDAR 2022
https://100banch.com/magazine/advent/2022/

  1. TOP
  2. MAGAZINE
  3. 100BANCHは創業の匂いがする——アドベントカレンダー2022

100BANCH
で挑戦したい人へ

次の100年をつくる、百のプロジェクトを募集します。

これからの100年をつくるU35の若きリーダーのプロジェクトとその社会実験を推進するアクセラレーションプログラムが、GARAGE Programです。月に一度の審査会で採択されたチームは、プロジェクトスペースやイベントスペースを無償で利用可能。各分野のトップランナーたちと共に新たな価値の創造に挑戦してみませんか?

GARAGE Program
GARAGE Program エントリー受付中

2月入居の募集期間

11/26 Tue - 12/23 Mon

100BANCHを応援したい人へ

100BANCHでは同時多発的に様々なプロジェクトがうごめき、未来を模索し、実験を行っています。そんな野心的な若者たちとつながり、応援することで、100年先の未来を一緒につくっていきましょう。

応援方法・関わり方