DESIGNART
TOKYO
2024

Oct. 18(Fri)

Oct. 27(Sun)

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2024.9.20 .Fri

『生物×アート / 自然×デザイン at DESIGNART TOKYO 2024』WEBサイトを公開!▷English

WHAT IS
DESIGNART

日本最大級のデザイン&アートフェスティバルである「DESIGNART TOKYO」。世界屈指のミックスカルチャー都市である東京を舞台に、世界中からインテリア、アート、ファッション、テクノロジー、フードなど、 多彩なジャンルをリードする才能が集結し、都内各所で多彩な展示を開催します。

生物×アート / 自然×デザイン

自然と人間の共棲(シンビオシス)関係が深化する

100BANCHには、ジャンルもフェーズも問わない多様なプロジェクトが集まっているからこそ、ここで活動するメンバーたちは1つの分野の「常識」にとらわれることなく、新しい視点で物事を見つめ、その新たな可能性を発見しています。そんな活動から見えてきたのが「自然と人間との共棲関係が深化する」という未来のあり方です。

人間を含む生物種の全ては、関わりを保ちながら絡まり依存し合いながら生きており、一見自然と無縁に見える都市環境においても、昆虫や水生生物、微生物など多くの生物種と隣り合っています。この共棲という関係性への意識はより深化しており、100BANCHで活動する若者たちの創造する作品にも強く表れています。

DESIGNART 2024では、「生物×アート / 自然×デザイン」をテーマに作品をキュレート。2025年に行われる大阪・関西万博で採用される作品もいち早く紹介していきます。

生きとし生けるものの鼓動に耳を傾けよう。そして人間も生態系の一部なのだという感覚を取り戻そう。自然/人間という二元論ではなく、人間を内包する自然というエコシステム全体の共棲関係のあり方を、作品を通して一緒に考えてみませんか?

出展作品一覧

積彩×kinari

3Dプリンティングに特化したデザイン事務所である積彩と、パナソニックのサスティナブル素材 kinariがコラボして、自然に溶け込み、自然に戻すこともできる大型作品を製作。「年輪の家具」は、コンピュテーショナルデザインによって樹木の成長過程をシミュレーションし、樹木が持つ生の形状をそのまま家具に転用。樹木がまだ生きているかのような瑞々しさを想起させる作品です。そのほか、2025年の大阪・関西万博のパナソニックグループパビリオンの中で採用されるオブジェも一部先行公開します。

積彩 [せきさい]

3Dプリンティング専門のデザイン事務所として2022年に設立。コンピュテーショナルデザインを得意とし、3Dプリントの特性を活かした有機的なデザインプロダクトを設計している。 研究開発とデザインを地続きに活動を続け、富山デザインコンペティション2020グランプリ、Innovative Technologies 2022受賞などで評価を得ている。100BANCHには、創業前の2020年11月にGARAGE Program40期採択プロジェクトとして入居し、「Color Fab」として活動。
https://sekisai.com/

kinari

パナソニックが開発したサステナブル素材・kinariは、植物由来の成形素材です。リサイクル性がよく、リサイクルによる強度の劣化がほとんどありません。廃棄物から取れる植物繊維を最大85%含む「ほぼ植物」な素材ですが、石油由来樹脂の強度や機能性を維持しています。
https://www.ppe-biz.com/kinari

KinSci

菌糸造形物は、キノコの菌糸(菌類を構成する糸状の構造)によって生成される造形物です。質感や耐火性などの利点に加え、土に還る(微生物に分解され次の生命の栄養になり生態系を拡張させていく)という、持続可能性がある素材としても注目されています。BIOTAでは、自然の営みや微生物の存在を五感で感じるきっかけのひとつとして、菌糸によりモノづくりを行っています。各作品に込められたストーリーも楽しんでください。

BIOTA

微生物多様性による健康で持続可能な都市デザインを目指し2020年に創業。環境微生物を中心とした研究事業、建築・緑地設計などの空間創造事業に力を入れている。100BANCHには、創業前の2018年3月に「都市の微生物多様性」の調査を目的にGARAGE Program8期採択プロジェクトとして入居。
https://biota.city/

DEW

部屋に置くだけで日本庭園を持っているかのように感じられる、線香花火のような照明。テクノロジー×日本的文化で面白いインテリアをつくりたいと思い、水の動きを利用して、日本庭園のような作品とすることを目指しました。光の雫が落ちていく現象を見つめ、自然のリズムを感じる時間。DEWは、テクノロジーに囲まれた人間社会を楽しみながら、自然を感じたいという人の願いを叶えるPORTABLE NATUREです。今年3月に販売を開始した量産モデルを展示します。

高橋良爾 [たかはし・りょうじ]

1990年 長崎県生まれ、ほぼひとりメーカー。 大学2年の頃、エンジニアと共に実験的なモノづくりをするVITROを立ち上げる。鉛筆の万歩計や線香花火のような照明、Arduino互換基板などを制作。 高いけどいつか欲しいから頑張って稼ごう!と思えるモノを作ったり、 モノづくりを通じてワクワクする生き方の提案を目指す。
100BANCH GARAGE Program 68期生▶︎DEW
https://www.vitro.jp/dew

HAZAMA

古来より自然物を人工物へと置き換えていくのが常である世の中において、その狭間にこそ、価値があるのではないか。機能性や効率性だけを重視することがいいデザインにつながるといえるのだろうか。使いやすくするために加工を施し、本来の形、原型を排除していくのではなく、あえて自然物の原型を残すことが、新しいデザインのヒントとなる可能性もあるのではないか。そうした背景をもとに製作したのがこの作品です。人類の文化や社会の発展とともに進化してきた椅子をアウトプットとして選択し、自然の生々しさを感じるデザインを試みています。

LifehackMaterial

素材の可能性を引き出し、アウトプットしていく活動を行っているプロジェクトとして、2023年より活動を開始。デザインを背景とする様々なメンバーで構成されており、各々のフィールドを活かしアウトプットにつなげている。代表作として、アルミフレームを活用したAL_CHAIR、AL_LAMP、廃棄畳を活用したTATAMI_CHAIR、麻紐やパラコードを活用したMUSUBI_CHAIRなどがある。
100BANCH GARAGE Program 79期生▶︎LifehackMaterial

PxCell Gem

大切な誰かをいつまでも身近に感じられるアイテムがあったらあなたは身に着けますか?PxCell Gem(ピクセル ジェム)は大切なヒトやペットのDNAから作られた唯一無二のDNA宝石です。口腔内の細胞や毛などからDNAを抽出し、独自技術で結晶化を行いました。「大切な誰かを纏い、想いを繋ぐ」をコンセプトとして、これまで細胞のアクセサリーやヒトの糸など様々なプロダクトを制作してきたPxCellがたどり着いた1つの完成形です。

PxCell

PxCellは、「大切な誰かを纏い、想いを繋ぐ」バイオテックブランドです。大切な誰かの細胞やDNAを結婚指輪・お守り・形見・ファングッズ等に加工することで人の想いに寄り添います。100BANCHでは、GARAGE Program 72期生として入居中の2023年7月に創業しました。
100BANCH GARAGE Program 72期生▶︎PxCell
https://pxcell.co.jp/

anima

盆栽は雄大な自然を小さく表現するために、100年、1000年単位の時をかけ、数多の手が加わり続ける。いわば作者不明の終わりのない芸術です。そんな芸術に、「作家」や「歩んだ道のり」を遺せれば、見た目以上の価値が生まれるのではないか。今回はDNA情報を盆栽に入れることでそれを可能にするプロトタイプを展示。新たな盆栽の表現を探索していき、もけもけとしたテクスチャへと辿り着きました。過去、一切不変であった盆栽のビジュアルに人間の痕跡が交わった、まさに自然と人間のつくりだす造形へと進化しています。

PxCell×mokemoke

mokemokeは、お茶碗から盆栽、車まで、全てのものを”もけもけ”にします。繊細であでやかな繊維から観て取れる美しさと、新しい触覚は、この現代でまだ味わったことのない感覚でしょう。「感覚」を大切にすることで、薄れかけている日本的な美学やモノ感覚を再考し、ユーザー指向型の工業製品で溢れる消費社会の中に一石を投じるアートユニットです。
https://mokemoke.tokyo/

BIO JEANS

「BIO JEANS」は、履くことでその土地を感じ繋がるバイオダメージジーンズです。森などに生息する木材腐朽菌を培養して、ジーンズ表面のセルロースを溶かすことで、バイオ技術を活用したダメージジーンズを作ります。環境ごとに菌や微生物の生態系が異なっており、地域ごとにジーンズの模様や異なる風合いが期待されます。

PxCell feat.TEAM BIO JEANS

TEAM BIO JEANSは「山とギャルを繋げる」という目標を掲げるクリエイティブコレクティブです。地域ごとに生息する様々な菌類でバイオダメージジーンズをつくり、山とギャルを繋げます。

培養液エナジードリンク:人魚の肉を添えて

細胞培養技術を応用した「培養液エナジードリンク」と、再生医療技術を応用した神話上の存在である「人魚の肉」をテーマにしたアート作品です。生命の育成とエネルギー供給を一体化した飲料に、人間の想像力が作り上げた幻想的な要素を加え、科学技術とファンタジーの境界を探ります。未来の技術と生命の可能性と意義を再考させる作品です。

A cultured energy drink

大学院時代に研究の世界に惹かれ、3Dプリンターによる心臓組織の構築と心毒性検査システムの開発に携わる。卒業後、大手化粧品会社に入社し、研究開発を行う。再生医療とフードテックの人類へ不老不死をもたらす可能性に興味を抱き、培養肉の一般普及を目指す市民研究団体であるShojinmeat Projectに所属し、趣味で細胞を培養して培養肉の研究を行いつつ、バイオ研究の敷居を下げるために学会発表や学校での研究ワークショップを行い、誰もが趣味で研究できる世界を目指している。
100BANCH GARAGE Program 68期生▶︎A cultured energy drink
https://shojinmeat.com/

Home Bioreactor

「より安くより多く」と生産される食に狂わされ続ける地球環境。食を過剰消費して捨てる者と食に飢える者。人口増加と食糧難。私たちが生きる現代の都市型の食生活を続けた先には何が待っているのでしょうか?豊かさとは何なのでしょうか…?私たちはバイオテクノロジーを応用し、家庭で細胞を育てて食べる「新しい食」を提案します。「家庭用バイオリアクター」を使って食用の細胞を育て、観葉植物のようなインテリアや家庭菜園として楽しむ。そんな未来の世界を表現します。 

AgriBioPods

バイオテクノロジーを身近な技術にすることを目指し2023年8月に活動開始。テクノロジーの敷居を下げ、研究者や専門家だけでなく、多くの人を巻き込んで持続可能な社会を実現するための、技術と人々をつなぐ新しい機会と機械を作っている。
100BANCH GARAGE Program 76期生▶︎AgriBioPods

夜の燈火(うた)「ゼロルクスの光」

海の中の燈火(ひかり)。ゼロルクスに近い、海洋生物が見ている微光を展示します。海の中に住む発光生物の碧光は、光害の影響を軽減する可能性を秘めています。現在、世界人口の約3分の1が光害のために天の川を見られず、都市部では星空がほとんど見えません。光害は生態系にも影響を与え、動植物の生態リズムを乱します。また、不必要な照明はエネルギーを浪費し、環境負荷を増大させます。さらに、強い光は人間の睡眠の質を低下させ、健康に悪影響を及ぼします。発光細菌の利用は、これらの問題を解決する新たな手段として期待されています。

BioCraft

世界中へ人と生物の共生を目指すプロジェクトです。
未来の世界を人と生物が共生し、バイオ技術との調和が感じられる、わくわくするような空間にすることをビジョンに活動しています。心がわくわくするような、バイオ技術と共生した未来の世界を想像することが可能なバイオクラフト(バイオ技術を用いた製品)を作製し、世の中に発信しています。

100BANCH GARAGE Program 78期生▶︎BioCraft

【宇宙服の場合】VISION2/FINGER GLOVES

もしも宇宙に水がなかったら、私たちは水を必要とする陶器の指輪をどのように感じるだろうか?本展示では、指の機能に注目し、その多様な動作や役割を整理している。特に【感覚の受容】に焦点を当て、指先の敏感さが温度や質感、物体の特性を把握する能力を示す。ICHIGIKUは、指先に集まる神経の働きを通じて、触覚の豊かさを再認識させ、宇宙の中で「指先を取り巻く惑星たち」として新たな視点を提示している。

ICHIGIKU

「宇宙(Universe)」を新たなファッションジャンルとして提案し、その第一歩として宇宙服をテーマにしたファッションショーの開催を目指しています。宇宙飛行士の服をデザインする時代から、宇宙と共に生きる人々の服をデザインする時代へとシフトし、未知の世界を基盤に、既成概念を打ち破るデザインやパターンでファッションを再定義していきます。
100BANCH GARAGE Program 80期生▶︎ICHIGIKU

赤羽鯨の詩

かつてマンモス団地として知られた赤羽台。そこには多様な人々の暮らしが息づいていた。時は流れ、古きものは新しきものへと姿を変えながらも、赤羽の魂は脈々と受け継がれている。多様な人々の声が響き、絶えず変化する街。その姿は鯨に重なり、圧倒的な力と自由の象徴となる。古き良き昭和の風情と現代の息吹が交差し、複雑で美しい調べを奏でる赤羽。それは都市の海を悠然と泳ぐ赤羽鯨の詩となる。

Cyber Chrysalis

2007年 東京生まれ。京丹後市へ地方留学に訪れたことを契機に、「日常風景への憧憬」を抱き、「センス・オブ・ワンダー」へ誘われる。ここでの体験を端緒に、「〈場所〉の記憶」可視化の実践を開始。2024年2月にデジタルアーカイブ「LOCAL LOG」を開発。現在は再開発が進行する赤羽地域をフィールドに、地域性のある音を可聴化したメディアアートや展示会での在廊に携わる。目指すは、”〈場所〉の記憶が都市空間に溶け込まれた社会”。
100BANCH GARAGE Program 72期生▶︎# We are Koupuro
https://kujiranokoe.studio.site/

Micro-Macro Bio-Cosmos

未知なる可能性を秘めた実験室「100BANCH」という小宇宙の中では、原石たちがキラキラと軌道を描きながら、有機的につながり合い、微小な細胞から宇宙の広大な概念まで壮大な夢を削り出している。他者と、社会と繋がり合うことはまた自分と繋がること。ミクロを知ることはマクロを知ること。そんなイメージを表現してみました。

河野未彩 [かわの・みどり]

視覚ディレクター/グラフィックアーティスト
音楽や美術に漂う宇宙観に強く惹かれ、2000年代半ばから創作活動を始める。多摩美術大学プロダクトデザイン専攻卒業の後、現象や女性像に着目した色彩快楽的な作品を多数手がけ、アートディレクション・グラフィックデザイン・映像・プロダクト・空間演出など多くの媒体で創作活動を続ける。100BANCH参加プロジェクトである、多色の影をつくる照明「RGB_Light」は、日米特許取得から製品化までを実現。
100BANCH GARAGE Program 2期生▶︎RGB_Light
http://md-k.net/

3F 空間ディレクション:roots in field LLC

60年神奈川県で樹木の生産卸をしている樹木農家「内田植木」から、2023年に分社化した新しい造園会社。植栽設計・工事・コンサルティング・空間演出・イベント企画運営を事業としています。

樹木ひとつ一つのまだあまり知られていない側面にフォーカスを当て、樹木の新たな魅力を可視化・表現し、「人と樹木の新たな出逢いをつくりたい」という思いが背景にあります。

EVENT

DESIGNART期間には、100BANCHに集うクリエイターたちによるトークイベントなども同時開催します。決定次第、お知らせいたします。

出展概要

  • イベント名:『生物×アート / 自然×デザイン at DESIGNART TOKYO 2024』
  • 日時:2024年10月18日(金)〜10月27日(日)
  • 展示会場:100BANCH 3F LOFT / 2F GARAGE
  • 開場時間:12:00〜20:00(イベント開催時は終了時間まで)  
  • 入場料:無料
  • DESIGNART公式ページ:https://designart.jp/designarttokyo2024/exhibitions/7775/

ACCESS 

〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-27-1/JR渋谷駅新南改札から徒歩約5分