- イベントレポート
妄想と試行錯誤が未来をつくる—— 実験報告会 & メンタートーク(株式会社リ・パブリック・市川文子さん)
ライトシェード型バイオリアクター「KAGUYA」 -酸素を生み出す未来の照明-
微細藻とLEDライトを使用するバイオリアクター(生化学反応装置)型のインテリア照明のデザインプロジェクトです。照明としての使用はもちろんの事、二酸化炭素から酸素を生成する事が可能となっており、新興国の急速な工業化や森林破壊による空気汚染を解決する一歩になるデザインです。
100年先の未来というテーマを見た時、モノをデザインしている 人間としてどのように未来の環境や暮らしと向き合っていくかを 考えました。サステナブルという考え方が一般にも広く浸透し、 多くの人が環境への配慮に重きを置くであろう未来に、プロダク ト製品と地球が共に支え合って生きていけるような製品を作りた いと思い応募させて頂きました。
森林伐採や工業化に伴う空気汚染という問題は、ここ数十年と 長い間問題視されてきました。KAGUYAプロジェクトは、微細 藻とLEDライトを使用する事で二酸化炭素から酸素やバイオエ ネルギー、食品としての藻を生み出すという取り組みです。製 品化される事で、小さなところから空気清浄や酸素生成という 事を行えるのではないかと思います。
6ヶ月をかけて商品化までもっていきたいと考えています。
・二酸化炭素からの酸素生成
・空気清浄
・装飾的美しさの維持
・バイオエネルギーの生成(可能であれば)
・食料としての藻を生成(可能であれば) 上記を中心にモックアップを用いた検討を行っていく予定です。
6ヶ月をかけての目標
・商品化 ・メディア掲載(50件以上)
・展示会等への出展(国内海外問わず)
・知財等の取得 ・美術館への収蔵(出来たらラッキー程度)
バイオxデザインを象徴するような製品の一つになれたら良いな と思います。
今はまだアート的な側面を強く感じる製品ではありますが、これが当たり前のデザインとして受け入れられるような 未来の一歩になってくれたらと思います。
デザイナー井下 恭介
米国でファッションデザインを学んだのち帰国し、日本でプロダクトデザインを学ぶ。
現在はフリーとして活動。
増谷 誠志郎
webデザインとグラフィックデザインを学び、現在はFDLの一員として様々な活動を行っている。
株式会社Shiftall 代表取締役CEO岩佐 琢磨
パナソニックにてキャリアを始め、2008年に株式会社Cerevoを起業し30種を超えるIoT製品を70以上の国と地域に販売。2018年4月新たに株式会社Shiftallを起業し、複数のIoT機器を開発・販売。2021年からはVRメタバースに軸足を移し、家庭用モーショントラッキング機器 ‘HaritoraX’、 防音Bluetoothマイク’mutalk’やVRヘッドセット’MeganeX’など多数のメタバース関連機器を手掛ける。
プロジェクトの歩み