- リーダーインタビュー
「道草を楽しめ」予想外が人生を豊かにする DELIVERY DRAWING PROJECT:山口塁
ギグエコノミーの実態と私たちが生きる社会に、 美術作品を通じて問いを投げかける
フードデリバリー配達員の1日の配達ルートをドローイングに転換するプロジェクト。隙間時間を単発労働に変えられるギグエコノミーの発展によって柔軟に働ける人が増えた一方で、こうしたギグワーカーは国の労働法にもプラットフォームにも守られない透明な存在として扱われる。可視化されたドローイングは、配達員が描いたのか、都市やアルゴリズムによって描かされたものなのか、新自由主義を生きる私たちの主体性を問う試み。
ギグワーカー/プラットフォーム労働者と、一般の人には隔たりがある。例えば ウーバーイーツを注文して運んでくれるのは「個人」であることを忘れてしまい がちだ。透明な存在として扱われる人と社会をつなげることはできないのか。 美術作品の制作(プロジェクト)を通じて現状を発信し、当事者意識の投げかけ 試みる。
誰もが、生き生きと働ける(生きれる)社会
フリーランス
東京藝術大学大学院 先端芸術表現学科(2022年4月入学)
KDDI総合研究所「Future Gateway」山口 塁
1991年 石川県生まれ
2016年から「プロ無職」を名乗り活動。クラウドファンディングを起点に《スマホ1台旅(2017)》を立ち上げ、主催するオンラインサロンには250名が在籍するなど、ソーシャル時代を象徴する生き方のさきがけとなった。
2019年より”Rui Yamaguchi”名義で現代美術の分野での作品制作を開始。コンセプチュアルな手法を駆使してプラットフォームに介入し、人の主体性の揺らぎを可視化する実践を行う。
THINK AND SENSE
美少女エンジニアめーぷる
立命館大学映像学部卒。 「生花VR」「AR絵本 JAXAと一緒に月探査」など体験型のXRコンテンツ制作に携わっていたが、とある2.5次元舞台に見たテクノロジーによる演者とワクワクの拡張に強く興味を持ち転職。 現在はTHINK AND SENSEにてテックダンスフュージョン集団「CONDENSE」のMV制作やライブ演出に携わるなど、パフォーマンス x テクノロジーを追求すべく修行中。テクノロジーでエンタメをさらにエンターテイメントしたい。ほんとはアイドルになりたい。
世界株式会社 / CEKAI 共同代表加藤晃央
武蔵野美術大学4年在学中にクリエイティブマネジメントカンパニーである株式会社モーフィングを設立。美大生やクリエイター向けメディアの立ち上げや、企業との共創によるプロジェクトマネジメントを行う。2013年、独立した個が集結できるアソシエーションCEKAIおよび世界株式会社を共同設立。日米を拠点としてグローバルに活動する組織において、自律分散的な仕組みづくりや場づくりに従事。クリエイターの可能性を高め、繋げ、拡張させることをミッションとし、究極の裏方を目指す。