ギグエコノミーの実態と私たちが生きる社会に、 美術作品を通じて問いを投げかける

DELIVERY DRAWING PROJECT

プロジェクト概要

フードデリバリー配達員の1日の配達ルートをドローイングに転換するプロジェクト。隙間時間を単発労働に変えられるギグエコノミーの発展によって柔軟に働ける人が増えた一方で、こうしたギグワーカーは国の労働法にもプラットフォームにも守られない透明な存在として扱われる。可視化されたドローイングは、配達員が描いたのか、都市やアルゴリズムによって描かされたものなのか、新自由主義を生きる私たちの主体性を問う試み。

  • 食モビリティ
  • 12経済活動は人間性を取り戻し、価値を軸とした"交歓"社会が成立する
  • #働き方
  • #都市
  • #身体性
  • #ギグエコノミー
  • #労働と活動
  • #テクノロジー
  • #フードデリバリー
  • #アート
  • #56期

動機

  • 自分が絵を描くことに疑問を抱き、誰かに描いてもらったり、他の誰かと協働 して作品を制作していくスタイルに興味を抱きはじめた(他者やり取りの中で生 まれる関係性や偶発性にこそ芸術の本質があると考える)
  • UberEatsやってる友人にGPS付けてもらって1日の配達ルート可視化したらその軌跡がドローイングとして成立してると思った(無意識に描かれたものなの にカッコイイと思った)
  • リサーチを進める中でプラットフォーム労働者の問題は世界的に起こってることを知り、美術を通じて世の中にその実態を問いかけたり、技術を使って課題 解決できるのではと考えはじめた

仮説

ギグワーカー/プラットフォーム労働者と、一般の人には隔たりがある。例えば ウーバーイーツを注文して運んでくれるのは「個人」であることを忘れてしまい がちだ。透明な存在として扱われる人と社会をつなげることはできないのか。 美術作品の制作(プロジェクト)を通じて現状を発信し、当事者意識の投げかけ 試みる。

実験

  1. 配達員へのデプスインタビュー/リサーチ
  2. 配達員が抱えてるペインや解決すべき課題の洗い出し
  3. 制作物の方向性決定/ミーティング
  4. 制作
  5. 発表/フィードバック・改善

目標

  • 3ヶ月で”美術作品”を最低ひとつ作り上げる
  • メディア掲載 コンペ5件以上応募

未来

誰もが、生き生きと働ける(生きれる)社会

「プロジェクトリーダーへ一問一答」

  1. あなたはどんな風に育ちましたか?
    金沢のごくごく普通の家庭に育つ(両親、姉、僕)小4のとき将来の夢を書く授業で「旅士」というオリジナル職業を書くほどには、将来は世界を舞台に飛び回ってるイメージがあった。小6のとき「13歳のハローワーク」を読んでなりたい職業ひとつもなくて絶望。その結果、プロ無職になって自由に色々やらせてもらってます。
    結果オーライ!
  2. 渋谷の街のエピソード
    新卒で就職したタイミングで上京しましたが、会社辞めたすぎて何か行動せねば...という想いで、仕事帰り毎日渋谷の楽天カフェでブログ書いてました。青春の街です。
  3. メンバーたちの意外な一面
    めーぷるちゃんは潔癖症
  4. 意気込みをお願いします!
    協力者とのやり取りを通じて、自分の予想の範疇を超えていけたらなと思います。
    あと今年はコンペで賞獲りたい!!

プロジェクトメンバー

  • フリーランス
    東京藝術大学大学院 先端芸術表現学科(2022年4月入学)
    KDDI総合研究所「Future Gateway」
    山口 塁

    1991年 石川県生まれ
    2016年から「プロ無職」を名乗り活動。クラウドファンディングを起点に《スマホ1台旅(2017)》を立ち上げ、主催するオンラインサロンには250名が在籍するなど、ソーシャル時代を象徴する生き方のさきがけとなった。
    2019年より”Rui Yamaguchi”名義で現代美術の分野での作品制作を開始。コンセプチュアルな手法を駆使してプラットフォームに介入し、人の主体性の揺らぎを可視化する実践を行う。

  • THINK AND SENSE
    美少女エンジニア
    めーぷる

    立命館大学映像学部卒。 「生花VR」「AR絵本 JAXAと一緒に月探査」など体験型のXRコンテンツ制作に携わっていたが、とある2.5次元舞台に見たテクノロジーによる演者とワクワクの拡張に強く興味を持ち転職。 現在はTHINK AND SENSEにてテックダンスフュージョン集団「CONDENSE」のMV制作やライブ演出に携わるなど、パフォーマンス x テクノロジーを追求すべく修行中。テクノロジーでエンタメをさらにエンターテイメントしたい。ほんとはアイドルになりたい。

メンター

  • 世界株式会社 / CEKAI 共同代表加藤晃央

    武蔵野美術大学4年在学中にクリエイティブマネジメントカンパニーである株式会社モーフィングを設立。美大生やクリエイター向けメディアの立ち上げや、企業との共創によるプロジェクトマネジメントを行う。2013年、独立した個が集結できるアソシエーションCEKAIおよび世界株式会社を共同設立。日米を拠点としてグローバルに活動する組織において、自律分散的な仕組みづくりや場づくりに従事。クリエイターの可能性を高め、繋げ、拡張させることをミッションとし、究極の裏方を目指す。

    加藤晃央さんのページを見る

DELIVERY DRAWING PROJECTをシェアする

  1. TOP
  2. PROJECTS
  3. DELIVERY DRAWING PROJECT

100BANCH
で挑戦したい人へ

次の100年をつくる、百のプロジェクトを募集します。

これからの100年をつくるU35の若きリーダーのプロジェクトとその社会実験を推進するアクセラレーションプログラムが、GARAGE Programです。月に一度の審査会で採択されたチームは、プロジェクトスペースやイベントスペースを無償で利用可能。各分野のトップランナーたちと共に新たな価値の創造に挑戦してみませんか?

GARAGE Program
GARAGE Program エントリー受付中

2月入居の募集期間

11/26 Tue - 12/23 Mon

100BANCHを応援したい人へ

100BANCHでは同時多発的に様々なプロジェクトがうごめき、未来を模索し、実験を行っています。そんな野心的な若者たちとつながり、応援することで、100年先の未来を一緒につくっていきましょう。

応援方法・関わり方