- メンバーズボイス
GARAGE Program メンバーが語る —— 未来に向けて、大切なキーワード Vol.5
-Food Re-Valuation- フードロスを持続可能な形で”活かす!”
食品業界の商習慣や、サプライチェーンにおける規格やルールによって生まれてしまうフードロス食材の価値を再評価することにより、それらを活用した事例を作り、食に関わるプレイヤーが前向きにこの問題を捉え、情報を提供し、積極的に取り組んでいく起点となります。
▼私がフードロス問題に取り組むきっかけ 「棄てるぐらいの覚悟でやらないと農業は稼げないよ。」 これは、農家さんに言われた言葉です。 私は大学時代に、なんとなく参加したインターンシップをきっかけに農業に興味をもち、 大学を休学して友人とともに耕作放棄地を開墾し、野菜の栽培を始めました。 そこで初めて自分で作った野菜たちを、流通の都合で出荷できず、 大量に廃棄せざるをえない状況を目の当たりにしました。 「苦労してやっと収穫できたばかりの野菜なのに・・・。他の野菜と同じなのに・・・。」 これらの体験がフードロスを考えるキッカケになりました。
▼フードロスが発生する理由
フードロスとして廃棄される食材はよく「訳あり品・見切り品など」商品そのものに悪いイメージがつきがちですが、そうではないと考えています。 多くの商品は、食品業界の商習慣や、規制、ルール、規格などによって発生するものが多くあります。そのため、改めてフードロスになるはずの食材の価値を見直す必要があると思います。
▼フードロスを解決する方法
ここまでフードロスを解決するために用いられてきた手法は、「フードロス」を全面に押し出した情報の発信や、仕組み、取り組みでした。 例)「フードロスだから〜〜しよう」「もったいないから〜〜」など しかし、私たちは正直なところ「フードロス」だからという理由で商品・サービスを利用したらはせず、「安い・美味しい・便利・おしゃれ」など商品・サービスそのものの価値で利用します。 だからこそ、私たちは対象になるお客さん・時代のニーズにあったサービスを提供する中で、結果的にフードロスがなくなる仕組みを用いなければいけないと考えています。
1ヶ月目:朝活サラダの実験 ・サラダの検討・準備、コラボ先への提案 ・朝活イベントの実施@100BANCH
2ヶ月目:ベジブロスの実験 ・ベジブロスの検討・準備(仕入先、提携先) ・フードトラックによる販売
3ヶ月目(世界食料デー月間):サービスの正式リリース ・成果報告を兼ねたイベントの実施 ・PR(プレス) +渋谷区の世界食料デー月間のイベントへの出展・協力
・渋谷区との継続的なフードロスの案件ベースでの取り組み
・HEALTHY OFFICE SNACKINGのサービス拡充とビジネスモデルの充実
→めざせ導入100社(2018年12月〆)
フードロスに取り組む企業・団体などをまとめたフードロス協会(仮)をつくり、各サプライチェーン(生産・メーカー・流通・問屋・小売・家庭)で発生する原因や過程をデータ化し、白書としてまとめます。それを行政に提出することにより、規制・ルール・規格などの見直しをして、フードロスを仕組みから解決していく組織を作る。 (現状では、各サービスや取り組みのほとんどがフードロスを”なくす”取り組みではなく、”活かす”動きでしかないと考えています。本質的なフードロスの改善は、仕組みから変えていかない限り行えないと考えています。)
金子隆耶
1993年生まれ、兵庫県出身。 大学時代に4年ほど農業に従事したことから、食・農業分野での事業し自分たちで作った野菜を大量に廃棄してしまったことをきっかけにフードロス分野に関心を持つ。2018年1月より株式会社ブラウンシュガーファーストに入社し、フードロス事業部、事業責任者として事業展開を行う。
鈴木大輔
1992年生まれ、東京都出身。法政大学大学院休学中。自然電力株式会社にて様々な発電所のデータの収集・分析を行った経験をもとに、現在は日本の食材廃棄問題をデータ・ドリブンで解決していくことを試みている。
酒井菜津子
1994年生まれ、北海道出身。飢餓という状況をこの世からなくし、楽しく食を共にできる世界をつくることが、人生の最終的な目標。1年間シェアリングエコノミー×食の分野で働いていた。現在はweb制作会社Garden Eightでディレクター・デザイナーとして日々勉強中。
カフェ・カンパニー株式会社 代表取締役社長楠本 修二郎
1964年福岡県生まれ。リクルートコスモス、大前研一事務所を経て、2001年カフェ・カンパニーを設立。 コミュニティの創造をテーマに「WIRED CAFE」など約80店舗の企画・運営や地域活性化事業、商業施設プロデュース等を手掛ける。 2021年「日本の愛すべき食を未来につなぐ」ことを目的にグッドイートカンパニーを設立。 その他、内閣府クールジャパン等の政府委員や東日本の食の復興を目的とした「東の食の会」、「おいしい」を軸に新たな循環や仕組みを生み出し持続可能な未来への貢献を目指す「おいしい未来研究所」の代表理事等も歴任。
渋谷区長長谷部 健
原宿生まれ、原宿育ち。(株)博報堂退職後、ゴミ問題に関するNPO法人green birdを設立し
たほか、NPO法人シブヤ大学、NPO法人ピープルデザイン研究所の創設にも携わる。2003年
渋谷区議に初当選。2015年4月、渋谷区長就任。現在3期目。
プロジェクトの歩み
入居開始
100年先の未来へー。U35の次世代が取り組む100BANCH Garage Program、8月新たに8プロジェクトがスタート
渋谷ストリーム開業!! 渋谷川に滲み出て、100BANCH Street!!を開催
Panasonic創業100周年記念フォーラムに出展! NEXT100をわかせたミレニアル世代の展示を紹介
未来を創造する12プロジェクトが集結 〜GARAGE Program実験報告会〜
新たな価値を創る9プロジェクトが登壇 〜GARAGE Program実験報告会〜
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