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アラフォーの新人スタッフから見た100BANCH——アドベントカレンダー2022

事務局 大野将輝 [5日目]

皆さん、こんにちは。100BANCHスタッフの大野です。

私は今年8月にパナソニックに転職して、100BANCHのスタッフとしてジョインしました。今回のアドベントカレンダーでは4ヶ月を振り返って感じたこと、思ったことを書きたいと思います。

私自身は現在30代後半で、入居しているメンバーとは少し世代が違うのですが、その年代から見た100BANCHという場所や雰囲気が少しでも伝わると嬉しいです。

緊張の初日に撮った写真

オープンした時から100BANCH自体は知っていたのですが「元気な若者が色々集まってやりたいことにチャレンジしている場所」くらいの理解しかありませんでした。

今、実際にその中で多くの時間を過ごしてみると、実は入る前よりも「よく分からない不思議な場所」で、より分からなくなってしまったかも…と思っています。以下、そんな状況の私が100BANCHにきて感じたことです。

 

同じ場所でも毎日見える景色が違う「不思議のダンジョン」

最初に思ったことは(同じ年代の人しか分からないかもですが)「『不思議のダンジョン』みたいだ!」と思いました。(不思議のダンジョンについてはこちら

「不思議のダンジョン」とは1990年代に大ヒットしたスーパーファミコンのゲームシリーズで、主人公がどこまで続いているか分からない「不思議のダンジョン」という洞窟を冒険するというゲームなのですが、その特徴が「入るたびに主人公のレベルが1になる」「入るたびにダンジョンの形が変わる」というもので、ロープレにあるような積み上げて強くしていくということがなく、毎回毎回、一からゲームを進めていくという楽しさがありました。(確か当時は「1000回遊べる」みたいなフレーズがウリだったような…)

100BANCHで働くようになって最初に感じたことは、この「不思議のダンジョン」みたいな場所だなということです。毎日毎日、同じ場所なんだけど来ている人が違い、見える風景も全く違う。100BANCHの2階は天井が低くて色んなものが置いてあり、秘密基地のような雰囲気なのですが、その中でディスプレイに向かって一人黙々と作業する人がいる時もあれば、チームでワイワイガヤガヤしている時もあるし、ミシンやら工具やらで何かを作っている時もある。同じ場所とは思えないほど多様な風景が毎日繰り広げられていました。

「これはまさに来るたびに全てが変わる『不思議のダンジョン』だ!」と子供の頃のワクワク感を思い出し、衝撃的でした(今でも「こんなことやってる人がいる!」と驚くこともしばしば…)。

 

価値観で見え方が変わる場所。どう感じるかはその人自身

二つ目は、100BANCHは来る人によってどんな場所かが全く変わるということです。

私が100BANCHにジョインしたことで、たくさんの知人友人が興味を持ち見学に来てくれました。同じように説明・案内しても捉え方が人によって本当に様々で、毎回驚きます。

「なんかゴチャゴチャしてるね」
「活気やエネルギーに満ちてて楽しい」
「ちょっとわかんなかった…」
「面白そう!」

などなど千差万別の反応です。

なぜこんなに反応が様々なのかを考えてみると、100BANCHという場所がどういう風に見えるかは、来た人の価値観や人生観/世界観に依るのではということに気がつきました。今までにどんな仕事をしてきたか、どんな人生を送ってきたか、どういう価値観を持っているかによって、その反応や捉え方が変わるんだと思っています。

100BANCH自体はガランとした空間で、その空間に何を見て、どう感じるかはその人自身が決めるというのは、とても面白いと個人的には思っています。この誰かによって定義されているわけではない感じが、「未来をつくる実験区」をコンセプトにしている100BANCHらしいなと感じます。

100BANCHの多様さはまさにこの絵みたい

振り幅が大きくてついていくのが大変だけど刺激的

三つ目は毎日の振り幅が大きくて、ついていくのが本当に大変(だが楽しい)ということです。

100BANCHにはオープンからこれまで300近いプロジェクトが入居しており、常時15〜20プロジェクトが活動しています。(人数で言うと1000人以上が関わっています。)

それだけ多くの実践者が集まっていると、本当に毎日色々なことが起きます。新しいサービスやプロダクトがお披露目された、何かプロジェクトで失敗した、アワードや賞などを受賞し表彰された…など、良いことも悪いことも同時多発で発生します。

スタッフとしても、その度に目一杯喜んだり、一緒に考えたり、(時には叱責したり)、ジェットコースターのように上がったり下がったりしています。個人的には感情が揺れ動くのは、とても人間的で生きてる実感があって楽しいのですが、反面ついていくのに苦労もしています。その意味で毎日、大変ですがめちゃくちゃ刺激的です。

 

一言では説明できないわからなさが魅力になる不思議なパワーのある場所

これまで、私が100BANCHにきてからの4ヶ月で感じたことを振り返ってみました。

改めて思っていることは、100BANCHという場所の不思議なパワー(パワースポットともよく言われます)と、この場所では自分自身が「どう在るのか」と常に問われているという事です。ここにいる4ヶ月間「あなたはここで何を感じるのか、どう思うのか、何をするのか」という問いを突きつけられているように感じています。

そのストイックさに、アウェイ感や居心地の悪さを感じたりすることも正直ありますが、そういう気持ちを感じるということも含めて、すべてを受け入れてくれる懐の深い場所なんだとも感じています。

「こうだ」と一言で説明ができない分からなさがあるんですが、それ自体が魅力になる不思議なパワーがある場所です。何より私自身もその一部になっていることが喜ばしいと思いながら、毎日100BANCHにいます。

自分が働いている場所はどんな場所なのか、まだまだ全く答えには辿り着かないのですが、気になる方は(年齢問わず)一度覗きに来てみてください。そして、ぜひ、どんな場所に見えたのかを聞かせてください!

 

この記事は100BANCHにまつわる様々なストーリーをメンバーやスタッフが紹介するリレーエッセイ企画です。他の記事はこちらのリンクからご覧下さい。

100BANCH ADVENT CALENDAR 2022
https://100banch.com/magazine/advent/2022/

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