• イベントレポート

死への向き合い方をちょっとポップにリデザインする、さだまらないオバケ。─ナナナナ祭2023を終えて

「Sadamaranai Obake(さだまらないオバケ)」は、デザインのチカラで死にまつわる文化や価値観を変える(=死のリデザイン)をテーマに活動するプロジェクトです。
ナナナナ祭2023では、2つのプログラム出展にチャレンジ。故人を想いながら作って食べる「雲もなか」をお試し体験できるブースや、みんなでおばけになって死生観を語り合う「デス・スナック」など、収穫の多い実験となりました。

こんにちは。さだまらないオバケの佐久間です。

私たちは、「死への向き合い方をちょっとポップにリデザインし、生きる希望をひきだす」ことをテーマに活動する、デス・デザインガールズユニットです。

今回のナナナナ祭では、さだまらないオバケとして2つ出展させていただきました。

一つは、100BANCHの2Fにて、私たちが作っているプロダクトの展示。

もう一つは、オールナイトイベントとして開催した、デス・スナック「おばけやしき」です。

 

新しい弔いのカタチを提案するプロダクト

展示では、私たちが作っている新しい弔いのカタチを提案するプロダクト「ひきだしカードゲーム ソラがハレるまで」「ひきだしノート」また、石川県にある葬祭用品メーカー三和物産株式会社さんとコラボして作った「雲もなか」を紹介しました。

私たちがこれらのプロダクトを作る上で大切にしていることは、これまでの死に関するイメージを払拭した「明るくポップなデザインでありつつも、悲しみに寄り添える優しいデザイン」であるということです。今回の展示で、このこだわりがみなさんに伝わるよう、展示物を作成しました。

また、雲もなかの擬似体験ブースも用意しました。白い雲形の用紙にクレヨンで “あの人らしい色” をつける体験です。雲もなかの一番の特徴である、「大切な人への想いを色で表現する」ことの擬似体験をしていただきました。

小さな子どもから外国の方まで幅広い方々にご体験いただき、枠に囚われないさまざまな表現方法から、私たち自身もたくさんの気づきを得ることができました。

 

お酒を片手に死生観について気軽に語り合う、デス・スナック

15日(土)24:00からは、デス・スナック「おばけやしき」を100BANCH1Fにて開催しました。

さだまらないオバケは月に1回を目安に、デス・スナックを開催しています。お酒を片手に、気軽に楽しく死生観について語り合おう!というイベントです。

今回のナナナナ祭では、そのデス・スナックの特別バージョンとしてイベントを開催しました。

デス・スナック「おばけやしき」の舞台は、廃墟となった実験室。夜な夜なオバケたちが集って死に関する研究を行います。”さんずのかわ”を渡り、参加者のみなさんも天使の輪っかをつけてオバケ研究員の一員となり、さまざまな実験トーク企画に参加していただきました。

今回は、デス・スナックのナナナナ祭特別バージョンということで、100BANCHに入っている他のプロジェクトとのコラボ実験企画を行いました。

死×愛をテーマに語り合う「愛のデススナック」feat. Aikata Labo For Healthy Relationships、死×培養肉をテーマに語り合う「死ねない世界」feat.  A cultured energy drink、死×えびをテーマに語り合う「死とエビフライ」feat. MORINOEBIなど、何が起こるかわからない予測不能な実験ばかりでした。

どうなることやら…と事前に心配していたのとは裏腹に、それぞれの実験は大成功でした。参加してくださったオバケ研究員さんたちのおかげです。今回のメインドリンクのオバケサワーを片手にわいわい死生観について語り合っていただきました。ご参加いただきありがとうございました!

 

死×〇〇で新しい切り口を探っていきたい

今回のデス・スナックを通して、「死」というテーマはさまざまなものに共通であり、広がりの可能性を秘めているということを実感しました。いろいろなものと組み合わせてさまざまな切り口を作ることによって、私たちの活動の目的である「死への向き合い方をちょっとポップにリデザインし、生きる希望をひきだす」ことを実現しやすくさせるのではないかと考えています。

今後は、死×〇〇でさまざまなプロジェクトと積極的にコラボをして、新しい切り口から「死」のもつ可能性をたくさん探っていきたいです。

今後ともデス・スナックをはじめさまざまなイベントを行う予定ですので、ご興味のある方は、ぜひご参加ください。また、オバケとコラボしてやってみたいことがある!という方もお声がけいただければと思います。

 

オバケのおまけ

デス・スナック「おばけやしき」の裏プロジェクトとして、「オバケのびんづめ」をカウンターに並べていました。ナナナナ祭に参加していた他のプロジェクトさん方に、突然空きビンを渡し、「ここに、あなた的オバケを入れてください!」と無茶振りをして集めたものたちです。

アーカイブとしてこちらのnoteに残してありますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

 

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