- イベントレポート
好奇心とともに、自分の仕事を創り広げる 実験報告会&メンタートーク
あらゆる衣服に生命感を吹き込むプロダクトで 新たな表現の場を生み出す
既存の衣類に生命感を与えるハンガー状プロダクト「依リシロ」を製作し、衣類をインタラクティブなコミュニケーションツールに変えます。
このデバイスによりフォーマルさや可愛らしさ、スピード感など既存の衣服が持つ個性をそのまま活かし、ソーシャルロボットや店頭ディスプレイとして利用できます。
実店舗や私生活でユーザーが自身のクリエイティビティをもってこのプロダクトを利用することで、独自の世界観をもった新体験を日常に創出できると考えています。
大学院にて動きや認知工学やアニメーションのセオリーやロボティクス技術を応用して既存の衣類そのものをインタラクティブメディア化するプロダクトの研究製作を行ないました。 実際のお店での短期的なデモなどを通して多くの方からフィードバックをもらい、より実利用的な側面から社会実装できないかと考え始めました。
本プロダクトは商業空間のディスプレイにてインタラクティブツールとして利用できるのではと考えています。現在eコマースの普及によって実店舗は「商品を売る場」から「ファンを増やす場」にシフトし始めています。そういった場にお店の世界観や価値観を体験型コンテンツとして提供するためのツールとして利用されるのではないかと考えています。 また、研究中の公共の場でのデモや展示の際、特に子供が積極的に楽しんでいたことから子供服を扱っている店舗や子連れの多い空間でも利用されるとも考えます。 なかなかファッションに興味をもたない子供とその親達の間を仲介するコミュニケーションツールにもなり得るかもしれません。
(1) 展示する側が動きをカスタマイズできる機能の追加実装
(2) 動作安定性を向上させるためハードウェアのブラッシュアップ
(3) (1)と(2)を併せたものを使った店舗などでの1週間以上の実地検証
(1) 動きを用いたプロダクトの最適な実利用シーンを見つけること
(2) (1)へ向けた本プロダクトのシステム最適化、市場参入(あるいは創出)方法を検討できるようにすること
動きというコミュニケーション方法が、既存のモノとヒトとの相互的関係性を拡張し暮らしが豊かになる。
加山 晶大
IT企業で様々なクライアントと新規サービス開発を経験。
海外開発拠点とのオフショア開発を行う。
グローバルな環境で先端技術を用いたデザインを学びたくなり、ロンドンの大学院へ留学。主にロボティクス技術を使ったコミュニケーションデザインの研究を行う。
現在はプロジェクト成果物の社会実装を試みている。
株式会社Shiftall 代表取締役CEO岩佐 琢磨
パナソニックにてキャリアを始め、2008年に株式会社Cerevoを起業し30種を超えるIoT製品を70以上の国と地域に販売。2018年4月新たに株式会社Shiftallを起業し、複数のIoT機器を開発・販売。2021年からはVRメタバースに軸足を移し、家庭用モーショントラッキング機器 ‘HaritoraX’、 防音Bluetoothマイク’mutalk’やVRヘッドセット’MeganeX’など多数のメタバース関連機器を手掛ける。