- イベントレポート
今、大きく変わる社会をポジティブにとらえる 実験報告会&メンタートーク
農産物2Cで、ご近所付き合いを再生する!
高齢化が進む現代において高齢者の孤立は大きな問題だ。このプロジェクトは特に高齢化が進むといわれている農家にフォーカスし、高齢者も巻き込んだコミュニティを創生することを目指している。農産物を作る・運ぶ・食べるという分断されていた過程を一本化し、その先にいる他者を見える化することで、現代における新しい形のご近所付き合いの形を生み出したい。
離れて暮らす祖父母が安心して暮らせる仕組みを作りたいと考えた。茨城県で農家を営む祖父母は2人暮らしだ。高齢になり健康問題も抱える中でいざというとき頼れる人はいるのか、もし急に倒れてしまっても気づくことができないのではないかという不安があった。そこで、祖父母が作るおいしい野菜を通してコミュニティを生むことができないかと考えプロジェクト発案に至った。
以前の社会の中ではご近所付き合いがセーフティネットワークになっていた。現在はそのわずらわしさからご近所さんとの関係は希薄になってきているが、高齢化社会の中では特に、家族と職場以外のコミュニティとして大きな役割を果たすのではないだろうか。そのようなコミュニティを作る媒介として農産物を流通させることで、消費者と生産者という枠組みを超えて、パーソナリティが見える人と人をつなぐことができると考えている。
1.ヒアリング:ユーザー層の方々へのアンケートを通して細やかなニーズの把握
2.デモ:茨城県央地域を対象に小規模でのデモ運用を行う
1.契約農家15件獲得
2.ユーザー同士のコミュニケーションツールの拡大
人の想いが見えるシステムを作りたい。
リーダー綿引麻衣
1999年生まれ。茨城県出身。上智大学総合グローバル学部3年。NPO法人Bizjapan副代表。大学ではアフリカ地域研究を専攻し、農耕社会の経済システムを学ぶ中で地縁的コミュニティに興味を持つ。自給自足の生活が夢。
マネージャー福間しおん
2000年生まれ。茨城県出身。茨城大学人文社会科学部3年。情報デザインや電子メディアについて大学で学んでいる。祖父が農家をしていることから農業の抱える問題に興味を持つ。
エンジニアDhruv Iyer
2000年生まれ。ムンバイ(インド)出身。東京大学教養学部前期課程2年生。興味学問はデータサイエンスや物理。隠居後は地方で農家生活が夢。
デザイナー佐久間真鈴
2000年生まれ。山梨県出身。4年間の米国滞在経験あり。学習院大学国際社会科学部2年。高校生でカンボジアを訪れたことをきっかけに開発学に興味を持った。また田舎で過ごした経験から、農業や自然に興味あり。将来は田舎で暮らしたい。
渉外中塚苑眞
2000年生まれ。東京都出身。一橋大学商学部1年。日本・アメリカ・カナダで生活してきた経験から、ダイバーシティ経営、イノベーションマネージメントに興味を持つようになる。また、田舎に住む祖父母の影響で、農業や自然、地方創生にも関心を持つ。
広報町井里名
2001年生まれ。三重県出身。国際基督教大学教養学部1年。地元の環境が変化していく様子や、農業や林業の衰退を見て、第一次産業と環境についての勉強を始める。高校生の時に、ドイツ研修に参加して地方創生に興味を抱いた。
広報山中彰人
2001年生まれ。愛知県出身。東京大学教養学部前期課程1年生。生まれ故郷である愛知県の農家が閉業していく様子や地方の過疎化などと言った日々流れるニュースをみて地方創生事業に興味を持つようになる。また、経済や国際関係にも興味を持っている。
カフェ・カンパニー株式会社 代表取締役社長楠本 修二郎
1964年福岡県生まれ。リクルートコスモス、大前研一事務所を経て、2001年カフェ・カンパニーを設立。 コミュニティの創造をテーマに「WIRED CAFE」など約80店舗の企画・運営や地域活性化事業、商業施設プロデュース等を手掛ける。 2021年「日本の愛すべき食を未来につなぐ」ことを目的にグッドイートカンパニーを設立。 その他、内閣府クールジャパン等の政府委員や東日本の食の復興を目的とした「東の食の会」、「おいしい」を軸に新たな循環や仕組みを生み出し持続可能な未来への貢献を目指す「おいしい未来研究所」の代表理事等も歴任。