雑談からはじまる
“対話”と“つながり”の医療を『日常』へ

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farmatería

プロジェクト概要

生活者の日常にある喫茶店という空間から、地域住民にとって「健康」があたりまえに話される環境や仕組みを作ることによって、誰もが自身のハンディキャップを相互に伝えられ、助け合えるカルチャーを築きます。

TAG

  • #メディカル

動機

日常生活の中で、体調不良や病気を気軽に話題にすることがタブー視されることで、必要な時にSOSが出せなかったり、不要な悩みを抱えてしまい、状態が悪化するケースを医療者として感じてきました。医療機関はそれぞれの方法で門扉を広げ、タッチポイント形成や敷居を低くする企画を催していますが、「気軽に相談」が叶えられている医療機関は多くありません。一方で一個人として町に出てみると、生活者一人一人の中に心身の違和感や漠然とした不安が抱えられていることに気づかされました。

仮説

地域の拠り所になっている喫茶店では、雑談の中で時に自身の悩みや困りごとがこぼれる場所にもなっています。町の医療者が喫茶店という日常の場にいることで、こぼれた悩みや困りごとを拾い上げ、正しい医療を添えることができれば、これまで自身でも認識できていなかった思わぬ健康の課題が見つかったり、解決の糸口が見つかったりするのではないでしょうか。

実験

1.協力いただける喫茶店や屋台で健康相談を開催し、以下2及び3の内容を検証する。
2.健康相談を行う中で、人が集まりやすく、会話がされやすい場所や日時、開催頻度の分析を行う。
3.行動変容につながる商品やデザインについて調査し、不調や自身の健康状態について話されるきっかけになるメニュー表/パッケージの商品プロトタイプを作成する。

目標

■最適な開催条件の模索
■健康を話題にするきっかけとなる商品およびメニュー表の開発
■活動の持続可能性を高めるためのビジネスプランの模索

未来

100年後の未来には医療コミュニケーションは病院や薬局ではなくカフェで、お茶を飲む感覚で日常的に行われている。病気や不調の話題がタブー視されることのないカルチャーがあり、生活者同士のつながりの中で互いの健康課題をあたりまえに補い合える社会を思い描いています。
そして医療者は医療機関だけではなく、生活者のひとりとして日常に溶け込み、生活者同士の支え合いを支援するそんな世界を作りたいと考えています。

リーダーインタビュー

  1. あなたはどんな風に育ちましたか?
    足立区花畑の都営団地で育ちました。貧困が身近な地域でもあり、貧しさと同時に寂しさのあふれる町でもありました。そのような環境の中でも、母は育児放棄気味な親を叱咤したり、ご飯を持って行っては同級生を喜ばせたりと、私には自慢の母でした。しかし母が助けられる人数には限りがあり「悔しい」と言って泣いている姿が目に焼き付いています。私は母のような近所の頼れる存在で在りながら、実際に困っている周囲の方々の役に立てる人間になりたいと思い、今の活動を始めました。
  2. 渋谷の街のエピソード
    私が渋谷にはじめて降り立ったのは大学生になってからでした。SHIBUYA O-westで見たライブの熱狂は今でも覚えています。数年後には近くで病院実習を受けており、渋谷は中仲間との集合場所となりました。渋谷には様々な顔があることを知りました。
  3. メンバーたちの意外な一面
    メンバーの福井さんは優秀で私の言語化できていない部分を引き出してくれるプロジェクトのキーマンですが、実はとても好奇心旺盛でフットワークも軽く、突然思いもよらぬところへ連れ出してくれたりします。きっとこのフットワークの軽さがたくさんのつながりを形成しており、そこから本プロジェクトにも新しい風を吹き込んでくれるのだろうと思っています。
  4. 意気込みをお願いします!
    プロジェクトには自信があります!この100BANCHでの活動をきっかけにプロジェクトの持続可能性を高め社会インフラとし、長期的な社会との接点を形成することで、雑談からはじまる対話とつながりの医療をあたりまえのものとします!

PROJECT TEAM

石丸勝之

代表/薬剤師

1991年生。足立区出身。薬剤師6年目。幼少期から孤独や寂しさを感じる環境が身近にあったことから「近所の頼れるおっさん」を夢見ていた。大学在学中に医療は雑談から始まるコミュニケーションから提供されるべきと考え、喫茶併設薬局を計画。 これまで病院や薬局で経験を積み、現在は訪問薬剤師として人々の日常を支援している。

福井彩香

プロデューサー/薬剤師

1991年生まれ、滋賀県の田舎町葦葺き屋根の家で育つ。
京都大学医学部附属病院にて臨床と研究に携わった後、ビジネスサイドへの転職を決意。現在は、株式会社メドレーにて薬局向け事業を担当。その他コミュニティ運営等にも関わっている。
幼少期の経験から、日常の交流が与える医療/健康の重要性と課題をがあり、調剤喫茶farmateríaの活動に共感し参画。調剤喫茶farmateríaでは、自身の経験を活かし、業界内外の連携等幅広く活動している。

mentor林 千晶

株式会社ロフトワーク代表取締役

早稲田大学商学部、ボストン大学大学院ジャーナリズム学科卒。花王を経て、2000年にロフトワークを起業。Webデザイン、ビジネスデザイン、コミュニティデザイン、空間デザインなど、手がけるプロジェクトは年間200件を超える。グローバルに展開するデジタルものづくりカフェ「FabCafe」、素材に向き合うクリエイティブ・ラウンジ「MTRL」、クリエイターとの共創を促進するプラットフォーム「AWRD」などを運営。MITメディアラボ 所長補佐、グッドデザイン賞審査委員、経済産業省 産業構造審議会製造産業分科会委員も務める。森林再生とものづくりを通じて地域産業創出を目指す官民共同事業体「株式会社飛騨の森でクマは踊る」を岐阜県飛騨市に設立、代表取締役社長に就任。