- イベントレポート
100年先の未来を描く4プロジェクトが登壇 2024年7月 GARAGE Program実験報告会
クリニックの口コミのお悩みを解決!!!
〜クリニックMEOアプリMy Dr.〜
私たちはクリニックの口コミ課題を解決するアプリの実装を目指すプロジェクトです。
クリニックの口コミ被害に太刀打ちすべく、クリニック向けMEOアプリMy Dr.を開発しています。既存のどの方法よりも手軽に円滑に口コミを集められる上、これまで形骸化していた「2週間後またクリニックに来てください」と伝えている患者の経過観察をアプリで管理することにより、再来院を促すことができる画期的なアプリです。
私事ですが片親の母が骨髄腫で亡くなりました。頼れるあてのなかった私と妹はクリニックの先生方に大変お世話になりました。それ以来起業をしたい考えていた私は、クリニックに貢献できるソリューションを提供したい、ひいては病院と患者をITでつなぐことで救える命を救いたいと思うようになりました。
当プロジェクト開始に至ったきっかけとなる情報や、感じていたことが以下の通りです。
①クリニックにとってしばしば「口コミ」が課題となるケースが多く見られたこと
②アプリを処方するサービスのスタートアップが大型資金調達をしていたこと
③患者の「経過観察」が形骸化していると感じていたこと
これらの思いから当プロジェクトは動き出しました。
①処方という形で診察室でアプリを導入してもらうと概ねダウンロードしてもらえる
②待合時間を活用しGoogleMap口コミのリンクに飛んでもらうだけでも口コミ件数は増える
③経過観察を管理することで、再来院を促すことができる
My Dr.はまず、診察室で「経過観察」をきっかけとしてアプリを処方します。次にアプリに登録・ログインしたら口コミを入力します。そして、医師指定の観察期間経過後にアプリ上で悪化・変化なし・改善・完治の4段階で病状を答えます。患者の必要に応じて再来院の予約も出来ます。口コミを入力するまでのフローとしては、GoogleSSOでログインしてもらい、リンクに飛べばあとは星をタップするだけ、と手軽に利用できます。
これによって得られるクリニックのメリットは以下の3つです。
①アプリを動線として口コミを増加し、口コミの改善ができる
②これまで形骸化していた「2週間後また見せに来てください」と伝えている患者の経過観察を管理できる
③再来院患者数が増加する
さらに、アプリなのでクリニック側に導入の負担がありません。
どれだけ口コミ、予約が増えたか、加えて再来院リマインドで再来院があるかの検証を導入費は無しで、成果報酬形で実験・検証できるクリニックを増やしたいと考えています。
将来的にはマイクロサービスとしての浸透から、患者へのアプリ動線を持つ強みを活用した機能拡張により、スケールさせたいです。
初月で検証に協力してもらえるクリニックを見つけたいです。1カ月かけて検証をし、上述した仮説検証を実施します。 最終月までに特許の取得、および導入も含めたマーケティングまで戦略をつくりたいです。
口コミに困っているクリニックの悩みを、一院でも多く解決したいです。
またこのアプリの、医者と患者をアプリで自然につなげられる強みを活かした壮大なビジョンとして、
①口コミは患者にとっての病院選びの判断材料として重要な反面、病院という特性上(飲食店のようにワクワクして行く場所ではないので、ネガティブ心理が口コミを書く動機になりやすい)、口コミは不利に働きやすい現状があります。長い目で見てこのアプリによって廃業するクリニックが減少している未来を思い描いています。
②日本は著しくオンライン診療が浸透していないと分析しています。オンライン診療の浸透により、病院が身近になり、健康が促進されることは国にとっても有意義なことであると考えます。浸透の足がかりをつくりたいです。
③また私事ですが、母を亡くした歳に彼女も母と同じ病気になりました。当時私は医療知識など持たない身でしたが、投薬のレビューを調べていたところ、人によって効き方が違う様子を知りました。その経験が今も印象深いです。
このアプリが浸透して、臨床実験・治験では測り得ないような、統計から見る属性ごとの適切な薬の判別など、人の命を直接的に救うソリューション創出の一助になりたいです。
My Dr.
リーダー堀川心之祐
2000年兵庫生まれ。大学時代スポーツっ子に向けた学習塾と玉露エナジードリンクを開発して、メディアに取り上げてもらったりとそれなりに頑張ったものの家庭のゴタゴタで全て幕閉じしました。しかし経験からビジネスのビは勉強できた気がしています。東京に来てからは、仲良くなった最年少上場社長に感化され、目指せ上場スケールビジネスを掲げ頑張りたいと湧いています。
My Dr.
大久保暖々子
2002年生まれ。大学時代、社会保障論のゼミでの研究とファッションにまつわる活動に注⼒。これらの活動をもとに学生団体Nonozを立ち上げ0→1を経験。その団体を継続するための資金を捻出するために起業を決意。また大学2年生の頃から慢性的な体調不良に悩む中、医療に興味を持つようになる。
グロービス・キャピタル・パートナーズ(GCP) パートナー、Chief Strategy Officer高宮 慎一
GCPではコンシューマ、ヘルスケア領域への投資担当。Forbes 日本で最も影響力のあるベンチャー投資家ランキング 2018年1位、2015年7位、2020年10位。東京大学経済学部卒、ハーバード大学MBA。投資先には、メルカリ、アイスタイル、ナナピ、ランサーズ、ミラティブ、ファストドクター、グラシア、アルなどがある。