「カカオ革命」 豊かさを再定義し、次世代の新たな経済モデルを創る

Mpraeso Project

プロジェクト概要

ガーナでは、カカオ豆の価格が均一統制価格になっており、良い豆を生産するモチベーションが生まれません。Mpraesoでは、ガーナ政府と交渉し、品質の高いカカオ豆を高価格で買取ができる制度を確立しました。また、トレーサビリティシステムを導入することにより、流通の管理を徹底しています。カカオ農家の人々だけに利益が回るのではなく、コミュニティ全体の生活水準の底上げになるよう、収益の多くは地域の医療や教育のサポートに還元されるシステムを構築し、援助に寄らない持続的発展モデルを確立を目指しています。

  • 食フード
  • 03地球規模の課題を「毎日の宿題」としてローカルに解決を図る
  • 12経済活動は人間性を取り戻し、価値を軸とした"交歓"社会が成立する
  • #カカオ豆
  • #アフリカ
  • #コミュニティ
  • #経済格差
  • #ポスト資本主義
  • #ガーナ
  • #生産者
  • #カカオ革命
  • #ドリンク
  • #32期

動機

小さい頃、祖父の家を訪ねるたびにチョコを一粒もらっていました。いつもポケットに大切にしまい、発表会やテストの前などにその一粒を食べ、元気を出していました。気付けば人生の重要な瞬間いつもチョコが登場していました。19歳の時、カカオ農家さんにお礼を伝えたいと思い、ガーナに単身渡航しましたが貧困が深刻なガーナではチョコを買える人がおらず、その現実にショックを受けました。カカオ農家さんがもっと愛や情熱をもって働ける環境をつくろうと決意しました。

仮説

ガーナでは、カカオ豆の価格 が均一統制価格になっており、 良い豆を生産するモティベーションが生まれません。 Mpraesoでは、ガーナ政府と交渉し、現在の買取価格を最低価格として保証しつつも、良質なカカオ豆を高い価格で販売できる制度を確立しました。また、トレーサビリティシステムを導入することにより、流通の管理を徹底しています。高品質のカカオ豆を生産する人々だけに利益がまわるのではなく、コミュニティ全体の生活水準の底上げになるよう、収益の多くは地域の医療や教育のサポートに還元されるシステムを構築し、援助に寄らない持続的発展モデルの確立を目指しています。

実験

新型コロナウイルスの影響で本来予定していたガーナでの活動が厳しくなってしまったため、現地還元の想いは変わらず持ちつつも、この三か月は日本で出来ることに全力を注ぎます。
1. 新ブランドの設立:現地のカカオ豆を使ったドリンクを通してガーナのカカオ農家のストーリーをお伝えします。
2. コミュニティ:クラウドファンディングのマンスリーサポーターシステムを通してカカオの魅力が詰まった新商品や代表や村人の想いが詰まったお手紙をお届けします。

目標

新ブランドの店舗に来てもらった人、クラファンを通して支援してくださった全ての人に幸せを感じてもらいたいです。

未来

私は「豊かさ」を再定義し、次世代の新たな経済モデルを創造したいと考えています。過去、人類は社会主義システムによって個性が失われた時代を経験しました。そして今、行き過ぎた資本主義によりかつてないほど世界の格差が拡大しています。私は情熱や個性をもって生きることができ、かつ誰も排除されない新たな経済モデルによって未来を創造します。

プロジェクトリーダーへ一問一答

  1. あなたはどんな風に育ちましたか?
    1998年8月生まれ。幼少期の一部をポーランドで過ごした経験から、自然と食、そしてそれに関わる人々に興味をもつようになる。また、ひいおじいちゃんが家を訪ねる度に渡してくれていたチョコレートに強く惹かれ、そこからチョコレート・カカオの世界をもっと知りたいと思うようになる。19歳の時訪れたアフリカガーナにて、カカオからチョコレートを作ったところ、多くの子供たちに驚き喜んでもらえたことがきっかけで、現地の村にチョコレート工場を建設。ひそかな夢はこの工場をチャーリーとチョコレート工場みたいに大きくし、ガーナ中の人々に愛してもらえるような存在にすること。
  2. 渋谷の街のエピソード
    渋谷といえばスクランブル交差点前にあるWIRED TOKYO 1999です。このカフェは書店とカフェのコラボレーションになっていて、とても落ち着いた雰囲気です。外でありながら、リビングルームのようにリラックスできる空間がそこにはあります。夢について妄想を膨らませたり、ワクワクしながら仲間にそれを話したり、私にとって色んな思い出が詰まっている場所です。今回私のプロジェクトにはこのWIRED CAFEの創設者である楠本さんがメンターとなってくださってとても嬉しいです。
  3. メンバーたちの意外な一面
    普段はチョコレート好きの、穏やかで笑顔が素敵なメンバーですが、いざガーナに入ると現地の人と火を囲んで踊ったり、マラリアにかかって生死をさまよったり、結構タフな一面もあります。そんな優しさとエネルギーを備えもつメンバーが大好きです。
  4. 意気込みをお願いします!
    私たちのチョコレートを通して地球の裏側をちょこっと考えてもらえる、そんな優しい星の実現を目指して頑張ります。

プロジェクトメンバー

  • CEO 田口愛

    Mpraeso合同会社CEO/国際基督教大学教養学部二年。
    小さい頃からチョコが大好きで、カカオ農家さんにお礼を言いに行きたいという想いから19歳の時ガーナに単身渡航する。現地のカカオ農家の人々の美しく逞しい生き方に魅了され、現在頻繁に渡航してはカカオからチョコを作る会の開催、発酵・焙煎技術支援、サプライチェーン再構築の事業に力を注いでいる。また、カカオ産業とともに教育や医療の選択肢を届ける持続的なモデルを創造することで、愛するガーナの様々な面から見た”豊かさ”に貢献したいと考えている。

  • 事業開発Dee Lee

    日本生まれ韓国籍。高校3年間カナダに単身留学。上智大学経済学部経営学科。株式会社deBit元執行役員(仮想通貨関連のソフトウェア開発事業)地域通貨 x 多拠点生活 x エコビレッジ x パーマカルチャーで複数のプロジェクトのリサーチ&参画。自律分散型の共同体の実現のため

  • 商品開発高橋佳愛

    カカオクオリティ責任者、商品開発責任者
    上智大学四年生、立花商店(カカオ)Bean to Bar部門代表

  • 現地サポーターKofi Daniel Kissi

    現地最高責任者。いつも明るく陽気なホストファザー。お父さんから引き継いだ農園を所有しており、灼熱の太陽が照らす日も雨季で濁流が出現した日もカカオが育つジャングルで逞しく働いている。24歳と若いが英語が堪能で料理の腕前があり村からの信頼も厚い。そんな毎日幸せそうに暮らす彼だが貧困のために教育を十分に受けられなかったり薬を買えず大切な人を亡くしたりと辛い過去もある。今の村の人々の生活が少しでも楽になるようにと願い私たちと一緒に活動してくれている。

メンター

  • カフェ・カンパニー株式会社 代表取締役社長楠本 修二郎

    1964年福岡県生まれ。リクルートコスモス、大前研一事務所を経て、2001年カフェ・カンパニーを設立。 コミュニティの創造をテーマに「WIRED CAFE」など約80店舗の企画・運営や地域活性化事業、商業施設プロデュース等を手掛ける。 2021年「日本の愛すべき食を未来につなぐ」ことを目的にグッドイートカンパニーを設立。 その他、内閣府クールジャパン等の政府委員や東日本の食の復興を目的とした「東の食の会」、「おいしい」を軸に新たな循環や仕組みを生み出し持続可能な未来への貢献を目指す「おいしい未来研究所」の代表理事等も歴任。

    楠本 修二郎さんのページを見る

Mpraeso Projectをシェアする

  1. TOP
  2. PROJECTS
  3. Mpraeso Project

100BANCH
で挑戦したい人へ

次の100年をつくる、百のプロジェクトを募集します。

これからの100年をつくるU35の若きリーダーのプロジェクトとその社会実験を推進するアクセラレーションプログラムが、GARAGE Programです。月に一度の審査会で採択されたチームは、プロジェクトスペースやイベントスペースを無償で利用可能。各分野のトップランナーたちと共に新たな価値の創造に挑戦してみませんか?

GARAGE Program
GARAGE Program エントリー受付中

2月入居の募集期間

11/26 Tue - 12/23 Mon

100BANCHを応援したい人へ

100BANCHでは同時多発的に様々なプロジェクトがうごめき、未来を模索し、実験を行っています。そんな野心的な若者たちとつながり、応援することで、100年先の未来を一緒につくっていきましょう。

応援方法・関わり方