INFORMATION
自然物が持つ感性的な価値を活かした、「これからの道具のデザイン」を探求する!

自然物が持つ感性的な価値を活かした、「これからの道具のデザイン」を探求する!

LESS THAN 45 DAYS

Natural Mystery Toolism

プロジェクト概要

石や枝など自然物をデバイス化するツールキットを開発し、実際に山や川での採集物で工作会・演奏会を行う。自然物の個体差や操作者の個性が影響し合うインタラクションや新しい音楽表現の可能性を探求したい。

TAG

  • #自然

  • #メディア

CONTACT

動機

我々の身の回りにあるスマートフォンをはじめとしたデバイスの外観や機能は均質化されてきています。 スマートフォンであれば、「画面サイズをできるだけ大きく保ちたい」「持ち運びやすくするために薄くしたい」このようなニーズは各社共通なため、均質化していくのだと考えられます。
そこで私達インタラクションデザインユニットGADARAはプロダクトデザインとはおよそ対極に位置すると考えられる「自然物」に着目しました。自然物はそれぞれ固有の形や質感を持っており、それらに機能を後付することで人の感性に訴えかけ、持ち続けたくなるような「これからの道具のデザイン」を作ることができるのではないかと考えました。

仮説

自然物の見た目は変えずに機能を付与することで、ユーザーにとって、既成品にはない魅力をその道具に見出すことができると考えられます。
今回は音楽をテーマにしたいと考えており、ユーザーがその形ならではの奏法や音を探すきっかけを与えることを目指してプロジェクトを進めていきたいと思います。
自然物が持つ特性に機能を融かしたプロダクトデザインを行うことで、人間の新しい振る舞いや感情を発見できるのではないかと考えます。

実験

山や川などで実際に石や流木などを拾い、それに対して機能を後付するためのツールキットを開発し、電子工作の知識がない人でも気軽に操作ができる仕組みをつくります。
それを用いて実際に演奏をしてもらいユーザーの反応を見ます。

目標

7月:
表現手法、音の生成/編集インタラクションの設計と制作
開発は小型のマイコンを使用して行う。(現状開発している基盤をもとにさらに小型化を図りたい)

8月:
自然物実装ツールキット開発、ワークショップ計画
アウトプット:ツールキットデバイス、マニュアル

9月:
代々木公園等での参加型工作会・演奏会の実施
アウトプット:制作風景やライブ映像の公開

未来

われわれが実施する自然物を使ったものづくりのワークショップや演奏会を体験した人が自然物が持つ感性的な価値を再認識し、機能を求めるだけでなく、ユーザーが持っていて心が落ち着いたり、つい触れていたくなるような人の感性に訴えかける「これからの道具のデザイン」へ知見が応用されていくことをめざしたいです。

リーダーインタビュー(柳原一也)

  1. 「あなたはどんな風に育ちましたか?」
    大阪出身。弟一人の二人兄弟で、物静かな父とおしゃべりな母の元で育つ。
    祖父がお面や子供用の遊具を作ることが好きだったり、母が自分が作るものに関してはだいたい褒めてくれたりと、ものづくりを楽しめる空気を感じながら育ちました。
  2. 渋谷の街のエピソード
    ゴミゴミとしたセンター街や欲しいものはだいたい揃う専門店が数多くあり人の流れに力を感じる。一方、渋谷駅から少し歩けば代々木公園や明治神宮などの緑豊かで静かな場所があったり、閑静な代官山があったりと様々な場所をつなぐハブ的な側面に面白さを感じる。
  3. メンバーたちの意外な一面
    ぼくも含めてみんな適当な面もありますが、好きなことに関しては勉強熱心で、制作物がよくなるのであればちゃんと人の話聞くというところが良いなと思っています。
  4. 意気込みをお願いします!
    メンターに江渡さんが付いていただけるということで非常に心強いです!
    使う方にとって発見があったり、楽しく無理なく使ってもらえるようなものづくりを心がけていきたいと思います。
    よろしくお願いします!

PROJECT TEAM

柳原 一也

物語と物作りが好きなコンセプトデザイナー。
新卒で広告の製作会社に勤めた後に大学院へ進学し、Haptics(触覚技術)に出会う。
現在はクリエイティブエージェンシーに所属し、Hapticsや素材に関連するプロジェクトを進めている。
GADARAでは主にコンセプトデザインとそれを工作的にラピッドプロトタイピングすることを担当。

清水 惇一

アナログとデジタルな感覚を追い求めるインタラクションリサーチャー。
Wearable Computing の研究をはじめセンシング技術を応用した人の心理や知覚理解に興味を持つ。
メーカー企業のR&D部門にてHCI研究に従事し、新しいテクノロジーの可能性を探索、その社会実装に努める。
GADARAでは主にインタラクション設計、ソフトを担当。

竹腰 美夏

道具を扱う身体と自己意識との関わりを探るデザイナー。
義手やハンドヘルド機器など身体と触れ合うものから、インスタレーション作品など身体を取り巻く空間を演出するものまで、ヒトが使用/体験可能なハードウェアの制作と観察をライフワークに活動中。修士(芸術工学)。
GADARAでは主にプロダクトデザインとメカ制作を担当。

土屋 慧太郎

ものづくりの楽しさを探求するエンジニア。
高専で電子工学を学び、現在大学院でウェアラブルコンピューティングに関する研究を行う。
GADARAでは、ハードウェア設計を担当。

mentor江渡浩一郎

国立研究開発法人産業技術総合研究所 主任研究員/ニコニコ学会β交流協会 会長/メディアアーティスト

国立研究開発法人産業技術総合研究所 人間拡張研究センター 主任研究員/慶應義塾大学SFC 特別招聘教授/メディアアーティスト。1997年、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。在学中よりメディアアーティストとしてネットワークを使ったアート作品を発表する。1997年、アルス・エレクトロニカ賞グランプリを受賞(sensoriumチームとして)。1999年、アルス・エレクトロニカ賞栄誉賞受賞。2001年、「インターネット物理モデル」の制作に参加。日本科学未来館の常設展示となる。2010年、東京大学大学院情報理工学系研究科博士課程修了。博士(情報理工学)。2011年、ニコニコ学会βを立ち上げる。ニコニコ学会βは、2012年にグッドデザイン賞ベスト100、2013年にアルス・エレクトロニカ賞栄誉賞を受賞するなど高い評価を受ける。産総研では「利用者参画によるサービスの構築・運用」をテーマに研究を続ける。主な著書に『ニコニコ学会βのつくりかた』(フィルムアート)、『進化するアカデミア』(イースト・プレス)、『ニコニコ学会βを研究してみた』(河出書房)、『パターン、Wiki、XP』(技術評論社)。2017年、科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(理解増進部門)受賞。ニコニコ学会β交流協会会長、COI STREAM構造化チームメンバー、JST CREST領域アドバイザー、東京藝術大学 美術学部デザイン科 非常勤講師を務める。ホームページ:http://eto.com/