東京の街をフードコートに変えて、新しい食文化を生み出す

FINISH!

Tokyo Re-cycle Projects 2021

プロジェクト概要

2019年10月の消費税増税により、食べ物を購入する際にテイクアウトを選択する人が増え、屋外で食べる場所が必要になる。自転車のサドルをテーブルに差し替えてスタンドテーブルに転用する機構を設計することで、シェアサイクルの駐輪場をテイクアウトした食べ物を食べるためのイートスポットに変える。
このことにより街全体がフードコートになり、新しい文化が生まれる。

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動機

以前から「アキチテクチャ」というグループとして、街中の使われていない場所や物を転用して自分たちの場所を作るという活動をしていた。
そして、今回、2019年10月の消費税増税により、コンビニ等で食べ物を購入する際にテイクアウトを選択する人が増え、屋外で食べる場所が必要になるという問題に気づき、自分たちらしいやり方として、自転車のサドルをテーブルに差し替えてスタンドテーブルに転用する機構を設計することで、シェアサイクルの駐輪場をテイクアウトした食べ物を食べるためのイートスポットに変えるという構想を思いついた。

仮説

シェアサイクルを運営する企業と連携してこのプロジェクトが実現できれば、シェアサイクルの駐輪場は都内に多く点在しているため広く普及し、消費税率改正以降の東京の公共空間の利用の仕方を大きく変えることができると考える。
消費税率改正によって変化する人々の消費行動やそれによって生じる社会的要請に対して、シェアサイクルを利用してイートスポットにする仕組みを考えることによって、市民が積極的に公共空間に関わることが可能になると考える。

実験

1. 自転車のサドルをテーブルに差し替えてスタンドテーブルの試作を大量に行うとともに、配置のパターンを検討する

2. 渋谷のシェアサイクルスポットに設置し(あるいはサドルを差し替えた自転車を駅前等の駐輪場に設置する)、どのように利用されるかを観察する

3. 観察からのフィードバックを反映させてプロダクトをブラッシュアップする

4. 企業等へのプレゼンテーション

目標

1. シェアサイクルを転用するためのプロダクトの完成

2. シェアサイクルを運営する企業に対してプレゼンテーションを行い、公的にプロジェクトが実現する段階にまで持っていく

未来

現代日本の高層ビルや住宅を建ててはすぐ壊すというスクラップアンドビルドの価値観は、成長時代であった20世紀に特有のもので、本来建築や都市は暴力的に改変して良いものではない。これからの100年は縮小時代であり、既にあるものに愛着を見出し、豊かに使いこなさなければいけないと考える。
今回のプロジェクトを発端として、時代の変化に向き合いながら、建築・都市に関する様々な問題に対して新しい価値観を提示し続けていきたい。

リーダーインタビュー

  1. 「あなたはどんな風に育ちましたか?」
    江尻:小さい頃から新しい仕組みを考えるのが好きで、(あまり目立つタイプではないながら笑)新しい遊びを考えてクラスで流行らせたり、ミニコミ誌を作って友達に配ったりしていました。現代美術やポップカルチャーなどの趣味嗜好は小・中学生の頃からあまり変わっておらず、当時はクラスメイトとゲームで遊びつつ家では大竹伸朗の画集を読んでいるような変な子供でした。
    鈴木:幼少期は小さなアパートに家族3人で暮らし、アパートの向かいの大学の森でよく遊びました。都会に住みながら自然に憧れを抱いていた少年でした。一方、少しませたガキでもあったようで、幼稚園の先生に「普段お家で何を聴いているの?」と聞かれた際には、親と一緒によく聴いていた「ノラ・ジョーンズ」と答えたそうです。
    藤本:東京都小岩育ち。「ghetto」、杉並区の私立中学高校に通い、友人は私の生まれ育った地域をそう呼んだ。中高で全国大会レベルでラグビーし、男として生きることを学んだ。
    本間:特に大きな病気も怪我もせず元気に恵まれた環境で育ちました。色々な人を傷つてきましたが、徐々にいい人間に向かっていると思います。
  2. 渋谷の街のエピソード
    江尻:大学で上京する以前、地方出身の自分にとって、時々訪れる渋谷のミニシアター(ユーロスペース、イメージフォーラム、アップリンク)や本屋(Flying Books、SPBS、東塔堂、パルコブックセンター渋谷、BunkamuraのNadiff)などは、自分の趣味嗜好を形作った現代美術やポップカルチャーとの貴重な出会いの場だったと思います。
    鈴木:ファッション関係の友達とセレクトショップや古着屋を回ることが多いので、駅から北側のエリアはどこに何があるか大体把握していると思います。宮下公園近くのフリーマンカフェは、高校三年の頃からミーティングでお世話になってます。逆に、新南口の方は、最近でこそ再開発が進んでたまに行くようになりましたが、どんなモノがあるのか把握仕切れていません。
    藤本:井の頭線で渋谷に通う学生時代。渋谷に住む友人がよく、「渋谷の駅は使いにくい」と。その渋谷駅東急東横線をつくった事務所に就職することになった。
    本間:ここ数ヶ月で以前より渋谷を訪れる機会が多くなりましたが、依然としてどこに何があるのか何となくわかる程度です。
  3. メンバーたちの意外な一面
    江尻:みんな個性の塊のような人たちで、未だに何が起こるか分からない感じがあってワクワクします。
    鈴木:他の御三方は皆さん多面的な方々なので、一面を切り抜くことがまず難しいです。私は良い意味でも悪い意味でも一面しか無いのですが。
    藤本:江尻、時々ぼけ倒したくなるらしい。本間、乙女。鈴木、めっちゃ寝る。
    本間:みな人間のタイプが全然違いますが馬が合います。
  4. 意気込みをお願いします!
    江尻:既存の都市工作物を転用するプロダクトによって、東京の風景を変えて新しい文化を生み出したいです!
    鈴木:東京五輪後の東京を楽しく生き抜く(息抜く)ために、我々は今何をすべきか?東京のまだ見ぬアキチの可能性にその運命をかけてみようではないか。
    藤本:ア・遊び心を持って、キ・キッチュじゃないプロダクトを、チ・チームワークで
    本間:アキチテクチャとして活動していく上で、初めての外へのアプローチなのでチャレンジしていきたいです。

PROJECT TEAM

江尻 悠介

共同代表、広報

1996年生まれ。早稲田大学大学院(建築学専攻、吉村靖孝研究室)において、建築意匠・建築メディアの研究を行うとともに、建築やプロダクトデザイン、タクティカルアーバニズムなどをベースに活動する「アキチテクチャ」を共同主宰。建築・デザインに限らず現代美術やポップカルチャーなどの多領域のトピックを、フラットに、かつ批評的に扱う方法を模索している。

鈴木 新

共同代表

1997年生まれ。早稲田大学建築学科在籍中。個人では、展覧会の内装デザインやファッションショーのランウェイプログラム・空間構成を行うなど、実践的な建築活動を試みている。また、建築以外の出力として服制作も行い、2018年に伊勢丹主催で行われたデニムのリメイクコンテストでは、専門学生を抑えグランプリを受賞。

藤本 秦平

共同代表

1996年生まれ。早稲田大学創造理工学部建築学科在学。中学・高校時代ラグビーをしており、全国大会優勝経験を持つ。スポーツを通して学んだ人間の元来持つ身体感覚に興味を持ち、大学では立川談志の『現代落語論』に影響を受け、現代社会において抑制されている「業」についての研究を進めている。また、大学を休学し安藤忠雄建築研究所にて勤務し、国立新美術館で行われた『安藤忠雄―挑戦―』を担当。社会に建築文化を伝播させる仕事に従事した。建築を含めた文化の新たなプログラムの構築・形態のデザインを行いたいと考えている。

本間 菫子

共同代表

画家・イラストレーター・詩人。歌、朗読、演技をしたり、モデルになることもある。建築を学んでいる。紙に描いた目を身近なものに貼り付けて親しくなろうとする試み「ペットプロジェクト」、木の円柱に絵の具を毎日一層ずつ塗り重ねていくことで愛着の起源を探る試み「愛着プロジェクト」、詩を毎日朗読する「朗読プロジェクト」を実施中。2018年9月10日-10月6日にギャラリーてんにて初個展である「すみれこてん」を開催。謂れのない暴力、特に戦争をなくすことに関心が向いており、芸術及び建築でその可能性を探っている。都市の空き地に注目する建築設計集団「アキチテクチャ」に参加している。

mentor秋吉浩気

VUILD株式会社 CEO

VUILD株式会社CEO。アーキテクト/メタアーキテクト。1988年大阪府生まれ。芝浦工業大学工学部建築学科にて建築設計を専攻。慶應義塾大学ソーシャルファブリケーションラボにてデジタルファブリケーションを専攻。

mentor田中 開

The OPEN BOOK 店主

1991年東京都出身。早稲田大学基幹理工学部卒業、現在は同大学院に在籍中。祖父はゴールデン街をこよなく愛する、直木賞作家の田中小実昌氏。その縁もあり、この街にレモンサワー専門店【THE OPEN BOOK】をオープンする。