映画とファンをつなぐ、新しい出会い

uni

プロジェクト概要

いま、映画と人の出会いが必要とされています。
たくさんの映画が大量に溢れていますが、情報の波に飲まれ、自分にとって大切な物語に出会えないまま過ごす人が増えていくでしょう。
良質な物語との出会いは、自分自身をエンパワメントするだけなく、知らない他者の人生に想いを馳せる力を養います。uniはSNSやクリエイティブなど、得意なことを持つメンバーが集まって、埋もれていく作品を掬い上げて丁寧に届けます。

  • 食エンターテイメント
  • 02絶滅寸前で救われた文化が未来の豊かさの源泉になる
  • #映画
  • #映画文化
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  • #コミュニケーション
  • #情報収集
  • #47期

動機

元々映画が好きで、大学では映画評論を学び、卒業後も映像制作の仕事をしてきました。転機となったのは2020年頭のことです。経済産業省の「コンテンツ海外展開促進事業」に選んで頂き、オランダのロッテルダム映画祭、ドイツのベルリン映画祭に派遣して頂きました。そこで世界中の同世代の映画人と語り合って、ショックを受けたのです。日本の映画プロデューサーの多くは自分の作品を作ることに情熱を注いでいます。僕もそうでした。しかし、ヨーロッパ、アジアの国のプロデューサーと話していると「映画」というジャンル自体をどう盛り上げ、広げるかという意識で取り組んいることがわかったのです。それを機に自分の考えを改め、ロッテルダム、ベルリンで過ごした数週間を終えると、帰国後すぐにuniを結成しました。

仮説

日本は新作映画の劇場公開本数が世界で最も多い国のひとつです。 一方で、観客ひとりあたりの劇場での平均鑑賞本数は、多い方ではありません。 作品が溢れすぎて、自分の意思で作品を選ぶことが困難になると、良質なアートやエンタメとの出会いが欠乏してしまいます。映画を届ける方法を、プッシュ型ではなくプル型に変えていく必要があると考えています。狭くてもゆっくりでも、きちんと届けること。ひとつひとつの映画の体験をかけがえのないものとして演出し、立体的にすることで、もう一度観客は映画に出会うことができるのはないでしょうか。

実験

「映画との出会い」を演出する実験を行います。

① ひとつひとつの作品との出会いを体験化する映画イベントを開催したい。
これまでuniの活動として続けてきた映画を届けることを継続しつつ、深く丁寧に行います。新作に限らず、洋邦問わず、映画鑑賞を特別な体験として持って帰っていただけるようなイベントを企画・実施します。

② 映画を「見る」ことを考える子ども向けワークショップを開催したい。
幼少期の映画との出会い方は、その後の価値観に大きな影響を与えます。
これからの映画文化をつくっていく未来の観客である子どもたちと、映画を一緒楽しむワークショップを行うことで、未来に彼らが出会う作品や他のファンたちとの出会いをより豊かにするきっかけを作ります。わたしたちもまた、こどもたちから多くを学ぶのではないかと期待しています。

③ 映画のロケ地をめぐる「シネマツアー」を開催したい。
旅行の空気はわたしたちを開放的にしてくれます。映画のロケ地をめぐり、各地の映画館で作品を観て、映画のような雰囲気を楽しめるホテルに泊まる。「シネマツアー」を通じて、映画ファン同士が思わず出会う体験を企画・実施します。

目標

実験に取り組むことでフィードバックを得て、「出会い」の醸成に必要な要素を抽出していきます。 「映画と観客の出会いを作るならuni」というポジションを業界内でも確かなものにします。

未来

映画作品は耐用年数が100年と言われていますが、今のままだと「映画」というジャンルは100年持たないと考えています。いつの時代でも、どこの国でも人間にとってアート・エンタメが必要だということは変わらないはずですが、大量生産大量消費で様々な犠牲を伴いながら生み出されるコンテンツの消費サイクルで、人は自分にとっての物語に出会うのが難しい時代です。これからの100年、自分自身の物語、価値観をそれぞれの胸の中に持つことが求められます。何かの専門家でなくても、誰もが文化芸術を愛する一人の市民として社会にポジティブな変化を生み出すことができるはずです。 良質な作品が100年先の未来に繋がるかどうかの鍵は、見た人の数だけでなく、語られた熱量にあると思います。つまり、良質な出会いを作り続けることで、映画を100年後まで語り継ぐことができると考えています。

プロジェクトリーダーへ一問一答

  1. あなたはどんな風に育ちましたか?
    鳥取県出身。二人兄弟の長男。両親は医師で、幼少期数年間をアメリカ・ボストンで過ごすもほぼ記憶なし。母や祖父の影響で映画好きになる。医師への道をドロップアウトし、大学で映画評論を学び、映画制作の道へ。フリーランスを経て、映像制作会社を共同経営で3年間経営し、2020年新たにコンテンツスタジオShake,Tokyo株式会社を設立。
  2. 渋谷の街のエピソード
    大学生の頃から渋谷といえば「映画を観に来る場所」でした。ユーロスペースで映画を観た後に歩く円山町のラブホテル街はなんとも言えない高揚感があるし、文化村では飲食禁止のスクリーンに入る前にロビーでアイスコーヒーを一気に飲み干して、身なりのしっかりした人たちと姿勢を正して観る。いまはもうないアップリンク、シネマライズ、シネセゾン渋谷だって、思い出すだけで心が躍る思い出がたくさんです。
  3. メンバーたちの意外な一面
    WEBサイトのメンバー紹介のコメントにもあるように、それぞれが信じられないくらい愛と前向きさと誠実さに溢れてて、常に勇気をもらっています。
  4. 意気込みをお願いします!
    自分自身の物語、価値観をそれぞれの胸の中に持つことが求められる時代です。何かの専門家でなくても、文化芸術を愛する一人として社会にポジティブな変化を生み出すことができるはず。そんな人に溢れ、互いに鼓舞しエンパワメントしあえる社会を目指しています。

プロジェクトメンバー

  • 代表/プロデューサー汐田海平

    コンテンツスタジオShake,Tokyo代表。2020年、日本映画の国際化を推進する若手プロデューサーとして経産省の事業に選出され、ロッテルダム国際映画祭の「Rotterdam Lab」、ベルリン国際映画祭「EUROPEAN FILM MARKET」に派遣。プロデュース作は『蜃気楼の舟』『西北西』 『佐々木、イン、マイマイン』 等。 Twitter:@kaiheijp(https://twitter.com/kaiheijp)

  • 映画アクティビストDIZ

    主にSNSで映画の素晴らしさを伝える活動をしている映画アクティビスト。ライター、編集、SNS運用、PR企画など、さまざまな仕事をしています。『uni』では映画とファンをつなぐため、多数の映画イベントを主催してきました。常に国内外の幅広いジャンルの作品をチェックしています。 Twitter:@DIZfilms(https://twitter.com/DIZfilms)

  • コネクタータカヒロ

    小難しい事を頭の中でこねくり回すのがかっこいいと思っているバカな映画好き。 『わかりやすさ』をモットーに、死ぬほど作品を深読みしながら、製作者の意図を組み上げる事をポリシーとしています。渋谷の映画カフェを貸し切っての座談会や、ハロウィンに大規模な映画コスプレイベント『コスプレイヤーワン』を企画するなど、映画ファンが集える場を作り上げてきました。 Twitter:@nishita0816(https://twitter.com/nishita0816)

  • マーケター/プランナーアリサ

    広告業界からフリーランスに。好きなものはとことん突き詰める性格から映画をはじめとした、音楽・美容・ホテルなど幅広い業界でSNSを使用したプロモーションをメインに担当。イベント企画や登壇も。田中みな実さんの大ファンで雑誌「AERA」、テレビ「今夜くらべてみました」などに出演。 Twitter:@ars__625(https://twitter.com/ars__625)

  • PRコーディネーター琴美

    桜美林大学映画学科を卒業後、京都・太秦の撮影所で制作部として主にドラマの制作進行を担当。その後、語学留学を経て帰国後、独立系映画配給会社の宣伝部に入社。メジャー系邦画からミニシアター洋画などの宣伝を担当し、現在も映画を届けるべく日々活動中。 Twitter:@ktm_oba(https://twitter.com/ktm_oba)

  • デザイナーharuca

    グラフィックデザイナーとして某企業でコンテンツ制作・サービス運営をおこなうかたわら、映画のおもしろさを伝えるためにイラストレーターとしても活動中。 Twitter:@haru__ca_(https://twitter.com/haru__ca_)

  • プランナーもっちゃん

    映画好きYouTuber。新作映画を紹介・解説する動画や映画にまつわるスポットを旅する動画などを投稿する。現在登録者は約6万人。 YouTubeチャンネル:もっちゃんねる(https://www.youtube.com/channel/UCsN0m1lwpEDOcMy4SoLI8Pw)

  • サポートプランナーしんのすけ

    映画感想TikTok公式クリエイター。 新たな映画文化発信の形を考え挑戦する。 京都芸術大学映画学科卒業後、『水戸黄門』の助監督として業界に入り、2019年より映画感想TikTokクリエイターの活動を開始。『TikTok TOHO Film Festival 2021』審査員、ショートショートフィルムフェスティバル & ASIA2021公式SNSナビゲーター。 TikTok:@deadnosuke(https://www.tiktok.com/@deadnosuke)

  • パーティーメイカーキミシマユウキ

    某動画配信サービスの映画調達担当をしつつ、個人では映画イベントの企画やMC,試写会のトークゲストなどを行う。 【主なイベント】#ASSEMBLE 主催、#銀幕フェス 総合司会、#アバウトタイムウィズ 司会、#ocademy2019 共同主催・司会 Twitter:@swinder8931(https://twitter.com/swinder8931)

メンター

  • 一般社団法人マンガナイト代表理事
    山内康裕

    1979年生まれ。法政大学イノベーションマネジメント研究科修了(MBA in accounting)。2009年、マンガを介したコミュニケーションを生み出すユニット「マンガナイト」を結成し、2020年に法人化し「マンガと学び」の普及推進事業や拠点営業(日本財団助成)、展示事業等を展開。マンガが領域の企画会社レインボーバード合同会社代表社員、さいとう・たかを劇画文化財団代表理事、文化庁メディア芸術連携基盤等整備推進事業有識者タスクチーム員、東京工芸大学芸術学部マンガ学科非常勤講師、国際マンガ・アニメ祭ReiwaToshim共同委員長他を務める。

    山内康裕さんのページを見る

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