グラフィティアートの社会的受容を拡大する

PubGraff DAO

プロジェクト概要

私たちは、グラフィティアートの社会的受容性の向上をミッションに掲げ、新しい「プレイヤー」・「空間」・「市場」の創出を目指すプロジェクトです。
グラフィティアートは、芸術性の高いアートとして評価される一方、単なる落書きであり破壊活動として排除されることもあります。その評価は人それぞれですが、二元論的に正解を導くことはできません。
PubGraff DAOは、分散型自律組織(DAO)やWeb3技術の活用によって、グラフィティアートの公共性を持続的に保つ活動を行います。

  • 食エンターテイメント
  • 12経済活動は人間性を取り戻し、価値を軸とした"交歓"社会が成立する
  • #グラフィティアート
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動機

きっかけとなった2つの事例があります。
2019年、港区のとある防潮堤に描かれたバンクシー作品が東京都によって保護された事例と、2022年、渋谷駅の高架下に描かれたインベーダー作品がJR東日本によって処分された事例です。
両者がどのような価値判断に基づいて処置がなされたのかを考えたときに、グラフィティアートが抱える「違法の破壊活動であり、前衛的な芸術活動でもある」といった両義性と、それが二項対立的な見方で捉えられることが多い点に、強い関心を持ちました。

仮説

これまでの歴史・文学・芸術等において、2つの相反する概念が融合し、ジンテーゼが導かれたことにより、新たな発見や価値が生まれてきました。両義性を抱えるということは、創造性や革新を生み出す可能性を秘めているということであると言えます。そして同じく、グラフィティアートにもその可能性があると考えます。
これまでグラフィティアートが抱えてきた課題を解決することで、その両義性によって、社会に新しい価値を提示することができるのではないかという仮説を提唱します。

実験

表現の場が少なくなってきたり、根本的に収益化が難しかったりといった課題を解決するために、フィジタル空間上に新しい表現・鑑賞の場をつくり、Graffトークン(PubGraff DAOが発行する暗号通貨)経済圏を構築します。

目標

・リーガルウォールの設置
・2nd meet up eventの開催(100名)
・Graffトークンを用いたトークノミクスの構築

未来

鈴木健氏による『なめらかな社会とその敵 -PICSY・分人民主主義・構成的社会契約論-』では、「矛盾を許容しない社会は、多様性を許容できなくなる」(第Ⅲ部 第6章末)と記述されています。二元論的に答えを導くことができない複雑な問題が、複雑なまま受容される多様性ある社会を実現するために、その前線でPubGraff DAOを展開していきたいです。

プロジェクトリーダーへ一問一答

  1. あなたはどんな風に育ちましたか?
    北海道札幌市出身。祖母から孫の代まで続く芸術家系に生まれ、アートが身近な環境で育ちました。自然科学やコンピュータサイエンスといった領域にも興味を持ち、家系で唯一の非芸術系大学に進学しましたが、幼い頃に養われた発想力やアート思考は、今に生きていると思います。
  2. 渋谷の街のエピソード
    今年6月、PubGraff DAOが初めて主催したイベントにて、渋谷周辺のグラフィティアートを探索するワークショップを行いました。普段とは異なる視点を持ったことで、「今まで気づかなかった『渋谷の街』があった!」と、予想以上の盛り上がりを見せました。やはり、「渋谷の街」はカオスです!
  3. メンバーたちの意外な一面
    社会人が多いチームですが、学生メンバーよりも彼らの方が少年心に溢れています。
  4. 意気込みをお願いします!
    渋谷から始動したPubGraff DAOを、世界中に展開していきます!

プロジェクトメンバー

  • Project Leader渡辺琳

    1999年 北海道札幌市出身。東京学芸大学 教育学部4年。
    エンジニア養成機関42Tokyoでプログラミングを学び、Web3とアートの融合領域でプロダクトを開発。テレビ朝日主催「WEB3 x Entertainment Creative Hackathon/Ideathon」での受賞後、PubGraff DAOの立ち上げを行う。

  • Business Development南雲悠太郎

    2023年に東京大学経済学部を卒業。
    新卒でコンサルティング企業に入社し、Web3領域での新規事業創出や技術リサーチに従事。国内外のハッカソンに参加し、ブロックチェーン技術の社会実装に挑戦中。グラフィティアートにはweb3のヒッピー思想とマッチすることから興味を持ち、PubGraff DAOに参画。

  • Business Development大山裕介

    2017年に中央大学法学部を卒業。
    新卒でコンサルティング企業に入社し、AR/VR・ブロックチェーン領域での新規事業創出のコンサルティングに従事。ブロックチェーンとAR技術の相性が良いグラフィティアートのプロダクトを開発し、国外ハッカソンで受賞。日本での取り組みを拡大するためPubGraff DAOの立ち上げに参画。

  • Creator / Artist髙橋隆太

    2000年 東京生まれ。武蔵野美術大学 造形構想学部3年。
    高校生の時に田根剛氏の建築に興味を持ち、二年間設計を学ぶ。その後、同大学のクリエイティブイノベーション学科に転科し、人の記憶やつながりをテーマに作品を制作している。最近は地域の人と呑むことにハマっている。

  • Product Designer滝沢将也

    フリーランスのプロダクトデザイナー。
    NFT、Fintech、音楽系サービスに携わる。過去に、通信会社、音楽会社で、デザイナーを経験。週末はDJとしても活動。

メンター

  • 株式会社HEART CATCH 代表取締役、プロデューサー西村 真里子

    国際基督教大学卒。日本アイ・ビー・エムでITエンジニアとしてキャリアをスタート。その後、アドビシステムズでフィールドマーケティングマネージャー、バスキュールでプロデューサーを経て2014年に株式会社HEARTCATCH設立。ビジネス・クリエイティブ・テクノロジーをつなぐ“分野を越境するプロデューサー”として自社、スタートアップ、企業、官公庁プロジェクトを生み出している。2020年には米国ロサンゼルスにHEARTCATCH LAを設立し、米国でのプロジェクトも進めている。

    西村 真里子さんのページを見る

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