- イベントレポート
100年先の未来を描く7プロジェクトが登壇 2023年5月 GARAGE Program実験報告会
「議論」を再設計。
新しい言論のプラットフォームの発明で、社会に新しい議論文化を
現代社会に最適化された議論形式の発明・システム設計によって、新たな言論のためのプラットフォームをネット上に設けることで、大衆の言論をあるべき形へ導きます。適切な議論の形式とルールを文化として社会に広めます。
ネット口論がない世の中にしたいと思い、発足しました。SNSの普及と共に育ってきた私たちは、幼い頃からネット上の不毛な口論、誤情報の拡散、誹謗中傷、ポラライゼーション等の、現代のメディア・言論の惨状を目にするたび、情けなさと寂しさを感じてきました。これらの問題を構造的に解決するために活動しています。
大衆が健全かつ生産的に議論するための社会的に統一された手段と場所が社会にないことが、言論を歪めています。どのようなことを意識して人と話し合えばいいのか、どのような場所で話し合えばいいのか、広く共有されたものを我々は現状持てていません。ユーザーが技量に左右されずに、理性的で生産的な議論をできるように構造的に設計されたプラットフォームをコミュニティとして広めることで、今ある歪んだ言論の惨状を解決する糸口になると信じています。
リリース版の製作に向けたプロダクトの実験・改良
・1ヶ月目
プロトタイプの製作と最終調整を行います。システム的ではなく、人と人とのリアリティを持ったプラットフォームにするため、自分たちが現実で実際に議論をし、活かせる部分を探ります。
・2ヶ月目
プロトタイプを使用して実際に議論を行い、改良を繰り返します。ユーザーの技量に大きく左右されず、自然と生産的な議論ができる構造を発明します。
・3ヶ月目
リリース版の製作します。2ヶ月目の実験の成果を元に、議論の形式を確定させたリリース版を作成します。
この際にも実験と聞き込みを並行し、ユーザーのニーズの聞き込みも行います。
リリース版の完成
議論はどんな組織においても不可欠のプロセスです。我々の手で新たな議論を作り出し、文化として社会に広く浸透させ、人々が理性的に話し合い、その議論を元に合意を形成し、共に歩みを進めるという営みが当たり前に行える社会を実現します。
共同代表中村 賢汰
2003年生、神奈川県鎌倉市出身。9歳からタイのバンコクに5年間滞在。
幼少期から目にしてきたネット口論をはじめとした、現代日本の言論の惨状に危機感を抱き、それらを解決するべく活動を開始。現在は、新たな言論のためのオンラインプラットフォームの創出のため、100BANCHに参加している。
共同代表原田 怜歩
2003年生まれの19歳、東京に生まれ、東京に育つ。
100BANCHにはPlunger代表として16歳(2020年)からジョイン。バンチの皆さまに見守られて当時はJK、今や大学生になりました。リーダーのなかけんとは中高の同級生、和史、陽向とは大学の同級生。”東大生みが無いね”、が褒め言葉。
アカデミック・サポーター古賀 和史
2001年生まれ、東京出身です。中学生の頃から政治に興味を持ち始めました。高校生の時に、Twitterなどのプラットフォームで政治的な議論がうまく行われていない現状を目の当たりにしました。現在は東大の前期教養ゼミに所属し、プロジェクトのアカデミックな面を担当しています。趣味はサッカー、クラシック音楽、映画など。
エンジニア德田 陽向
2003年生まれ、京都出身です。中高時代は数学オリンピックや科学の甲子園などを頑張っていました。
AIやプログラミングにも興味があり、今回のプロジェクトにはエンジニアとして参加しています。
アカデミック・サポーター米今咲喜
兵庫県出身、2003年生まれの19歳。政治的話題での「対話」の現状に問題意識があり、SNSアーキテクチャに関心を持つに至った。そんな折、大学推薦同期のコミュニティーで本プロジェクトを紹介した原田に連絡を取り、いつの間にかLandaisleに参加することになる。進撃の巨人が大好きで、いつか自分で漫画を描くという野望を持っている。
エンジニア山本 康生
2004年生、中学時代の半分をアメリカで過ごす。帰国後は数学の研究を行い、成果をシンポジウムやテレビ番組などで発表した。ゲーム制作が趣味であり、現在はVRゲーム開発に向けモデリングを学んでいる。レンダリング技術やBCIにも興味がある。
作家乙武 洋匡
1976 年生まれ、東京都出身。早稲田大学政治経済学部卒。大学在学中に出版された『五体不満足』が 600 万部を超すベストセラーに。 卒業後はスポーツライターとして活動。その後、小学校教諭、東京都教育委員などを歴任。地域に根差した子育てを目指す「まちの保育園」の経営に参画。2018年からは義足プロジェクトに取り組み、国立競技場で117mの歩行を達成。2022年、参院選(東京選挙区)に挑戦するも落選。