- イベントレポート
100年先の未来を描く4プロジェクトが登壇 2023年11月 GARAGE Program実験報告会
まちの中の感性を可視化し、若者の居場所をつくりたい
私たちは人々の行動と趣味嗜好を可視化し、若者の居場所づくりを目指すプロジェクトです。
若者の声がなかなか届かないまちづくり。若者はまちの中に居場所を持たず、学校内のみやインターネットに居場所を見出している。emobbyでは、まちで起こっている人々の行動と趣味嗜好を可視化し、居場所になり得る場所の発見の機会を生み出すことで若者の居場所づくりを目指す。
社会実験として設置された駅前の芝生広場に大量の中高生が集まる光景を見かけ、まちの中に若者は自由に過ごせる居場所をあまり持たないのではと思った。
問題解決のためには若者に居場所発見の機会を与え、行政に若者の声を拾う媒体を提供することが重要であると考え、まちの中に存在する感性の可視化を目指すことの大切さに気付く。
この気づきからマイナビキャリア甲子園にて街での若者の居場所不足という課題と、まちの中にある感性の可視化というアイデアを組み合わせたビジネスアイデアを提案し受賞したことをきっかけに本プロジェクトを立ち上げた。
まちの感性の可視化による居場所発見の機会と新たな居場所の創造は、若者に新たな居場所を与え、街のなかに世代を超えた多様な交流を生み出すと考える。
小さな居場所づくり
都市の中のどこでどのような人がどんな音楽を聞いているのか、まちの感性の可視化によって都市に存在する無限のパラメーターを可視化し、新たな都市体験を生み出したい。 若者が学校の外、地域社会に出向き、より多くの居場所を持つことで多種多様な人々と交流しながら生きる社会をつくりたい。そして、失われてしまったのかもしれない人々の感性を取り戻したい。
プロジェクトリーダー林 愛子
千葉生まれ千葉育ち。高校在学中にアメリカ, コロラドにて一年間の交換留学。都市の均質化を研究中。中学生の頃から建築学に興味を持ち、Odomos,UDC2アーバンデザインカイギを始めとする建築, アーバンデザイン関連のプログラムに多数参加。研究成果を社会実装する建築家を目指す。現在は感性の定量化に心を砕く。
礒津 恵凛
2005年、東京生まれ。中学一年生の時に全寮制のマレーシアのインターナショナルスクールに入学し、高一で帰国。現在はインターナショナルスクールに通い、ビジネス、経済学などを専攻中。第二回高校生まちづくりコンテストで準優勝し、近頃では交通弱者へライドシェアのサービスを提供するため、行政や多数のステークホルダーと協働している。
(株)KESIKI代表取締役CDO/(株)ウッドユウライクカンパニー代表取締役/多摩美術大学TCL特任教授石川 俊祐
デザインアプローチの実践者。企業のパーパス経営から、人材育成プログラム、新規事業開発まで、数々の価値創造プロジェクトを主導。Central St. Martins卒。英PDD Innovations UKのCreative Lead を経て、IDEO Tokyoの立ち上げに従事。2018年よりBCG Digital VenturesにてHead of Designとして組織の立ち上げに従事したのち、2019年、KESIKI INC.設立。D&ADやGOOD DESIGN AWARDなど様々な審査委員を歴任するほか、数々のセミナー、カンファレンスにてキーノートを務める。Forbes JAPAN世界で影響力のあるデザイナー39名に選出。著書に『HELLO,DESIGN日本人とデザイン』