- イベントレポート
聞くこと・応援することで、組織の風通しがよくなる 実験報告会&メンタートーク
小学生と高校生のための寺子屋で、 公教育の充実に双方向からのアプローチを!
教育を媒介として経済格差が再生産されている現状。そこで、「公立小学校の3、4年生に対し、高校1、2年生が選択単位の1つとして実際に小学校に出向き算数の演習を補助する」という放課後寺子屋プログラムを通して、小学生に最低限の教育の機会を均等に分配するとともに、高校生が異なる境遇の人と接する機会をつくる。普段教育を享受していること高校生が提供する側に回ることで、社会全体で教育を創っていく動きを生み出す。
中学3年生の時、仲の良かった、今まで勉強してこなかった友達の勉強を手伝う中で、(当時は相対的に高かった)私自身の学力は決して自分の努力で掴み取ったものではないと気づくと同時に、友達の学力も「今までの怠惰」で片づけられるものではないと知った。一時は罪悪感があったが、自分が恵まれた環境で育ってきたからこそ、生まれた境遇に大きく左右される状況を少しでも変える努力をしようと思った。 そして日比谷高校に入学して学力が前提にあるような価値観を体感して、こうしたいわゆる「恵まれた人」にこそ働きかけをする必要があると考えた。 ちょうど良いタイミングで高校の英語の授業で「社会問題に解決策を」というテーマでプレゼンテーションをすることになったことが、このグループでこの案を出したきっかけ。
①教育に関して結果の平等を求めるのは現実的ではなく、機会の平等が大事
②教育の機会平等を築く上で、全体が同様に受けることのできる義務教育は最も重要な要素である
③公共課題に対し、もともと興味がない人も取り組むべきである
④③のためには、多くの人が参加するような制度が必要
1ヶ月間の試験的な「寺子屋プログラム」の実施。本来が対面で行いたいが現状を踏まえると厳しいので、代替でリモート寺子屋を行い、以下を実験する。 ・高校生との交流ではなく勉強がメインのプログラムで小学生が楽しいと感じられるか ・研修(今回の場合準備会)で高校生の講師としてのクオリティを保障できるか ・高校生の教育や勉強への意識が変化するか
小学校1校と提携
小学生と高校生合わせて50人以上参加の「リモート寺子屋」開催
社会階層や学歴の差を超えて対等な議論が交わされるような社会の実現。
未来への投資である教育を国民が重視し、公教育が充実していること。
リーダー龍野実咲
2004年岐阜県生まれ、幼少期はアメリカ、小学生以降は東京で育つ。東京都立日比谷高等学校の2年生。バレーボール部に所属。理系と文系を迷いに迷って理系にしたが、いわゆる文系学部への興味もある。
サブリーダー髙橋由希子
2004年生まれ東京都出身。東京都立日比谷高等学校の2年生。アメリカ、イギリス、ロシアに在住経験があり、5つ以上の学校に在籍したことがある。趣味は音楽を聴くことで軽音楽部に所属、ドラムを担当している。経済学をメインに様々な分野に興味があり、分野に捉われないで学ぶのが好き。
渉外永井悠太
2003年生まれ東京都出身、東京都立日比谷高等学校の2年生。趣味はバスケットボールとゲーム。法律などの社会学にも興味があり、今は大学受験に向けて勉強中。
マネジメント中谷悠馬
2003年生まれ東京都出身。東京都立日比谷高等学校の2年生。趣味は音楽やダンスで、特にHIPHOP系。小学生以来、人に教えることの楽しさを感じ、物事の本質を考えることが好き。現在は情報技術に関心があり、動画編集やプログラミングに興味がある。
NPO法人ETIC. Co-Funder/シニアコーディネーター鈴木 敦子
早稲田大学第二文学部卒業。在学中より中国・アメリカなど海外留学・放浪を行う。また各種アルバイトを経験し、ETIC.の前身である「学生アントレプレナー連絡会議」の勉強会などに参加。自らも起業したいと、能力未熟のまま卒業直後に起業する。ルームシェアのコーディネートの事業を2年半経営して廃業。97年のETIC.事業化に伴い、事務局長に就任しインターンシップのコーディネート、若手起業家支援などの各種プログラムを実施。現在は、マネジメントサイクル全般、主に人事、組織作りなど担当。年間約200名の起業家や学生の起業相談、キャリア相談を受け、約100社のベンチャー企業と学生のインターンシップのコーディネートなどの実績がある。