

寄り添わない支援を行い、
家庭環境に悩む少年少女が居場所を見つけるための「環境構築」を実現する
Daisan no kazoku
プロジェクト概要
私たちは、家庭環境に悩む少年少女が居場所を見つけることを目指すプロジェクトです。
家庭環境に悩むはざまの少年少女が「自分の居場所は他にもある」と思えるように、寄り添わない支援を行います。少年少女は、そもそも自分が傷ついていることに気づいていません。「家族だから」「私が悪いんだ」と思ってしまいます。しかし、そのままだと将来心の病気や自死につながってしまいかねません。自分の状況を客観視し、遠くに同じ境遇の仲間の存在を感じ、自分の居場所を見つける。そのサイクルを回せる状態を構築します。
動機
弟の自死をきっかけに、家庭環境問題による自死が多いことを知る。
大人になってから、支援をする団体や制度があることを知ったが、自分たちには届いていなかったし、それを使いたいかと言われると悩む自分もいた。
そういった問題の構造を見つめ直し、フラストレーションに攻撃的になったり夢物語として語るのでもなく「冷静にデザインで解決したい」と思い活動を始める。
仮説
少年少女は、そもそも自分が家庭環境に悩んでいることに気づいていない。
自分が傷ついていても「家族だから」「私が悪いんだ」と、心に蓋をしてしまう。しかし、そうやって傷はどんどん増えていき、将来の生きづらさ・心の病気の発症・自死へつながる危険性がある。
実験
家庭環境問題のリアルを「少し考えさせられる表現」で発信する。
調査をしてデータを出すだけではなく、少し立ち止まって考えさせられるような項目内容・グラフィックにすることで、自分が家庭環境問題を抱えていることを自覚していない少年少女に気づきを与える。
1. 類似のデータの調査や当事者インタビューによる質問項目の洗い出し
2. デザインコンセプト作成(どのような表現にするか)
3. 調査・公表
目標
・今まで、自分が家庭環境で悩んでいることに気づいていなかった少年少女が、自分の傷を自覚する
・家庭環境に悩む少年少女が、遠くに仲間の存在を感じる
・PV数20万
・家庭環境データがメディア・福祉関係・教育関係に取り上げられる
未来
家でいろいろあっても「自分の居場所が他にもある」状態
家庭環境に正解はないだろう。しかし、居場所を見失い、死にたくなる現状はおかしいのではないか。
ここで指す「居場所」とは、地域の居場所だけでなく、友達やパートナー、音楽や漫画などの趣味、仕事や勉強などのキャリア、人とはつながらなくてもまずは自分自身という存在も含んだ広い捉え方をしている。それぞれにとって居心地の良い場所に辿り着ける未来を目指す。
プロジェクトリーダーへ一問一答
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あなたはどんな風に育ちましたか?
小学校の頃から夢はデザイナーで、工作や新しいアイデアを考えることが好きでした。大学に入ってからデザインの真髄を学び、今まで私が知っていたデザインはほんの一部だったことを知りました。そこから更にデザインの世界へ没頭しました。自分のデザインによって、誰かが喜んでくれたり、誰かの問題を解決できたりすることが何よりも嬉しいです。 -
渋谷の街のエピソード
スクランブル交差点ではいつも「いかに自然に人とぶつからないようにササっと歩けるか」自分の中で勝負をしています。 -
メンバーたちの意外な一面
付き合いの長いメンバーですが、仲良くはありません。デザインという共通言語がなければ、出会っていなかったようなメンバーですが、そんなよくわからない関係だからこそ、生み出せる価値があると思っていますし、私は彼らを信頼しています。 -
意気込みをお願いします!
100BANCHは前から好きなプロジェクトだったので参加できて嬉しいです!入居中の多様な人と交流できる機会を楽しみにしています!
プロジェクトメンバー
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代表・コンセプト設計・UIデザイン・開発奥村春香
デザインを中心に、エンジニアリング・マネジメントの統合的な視点からものづくりを行う。Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2023。グッドデザイン・ニューホープ賞最優秀賞、法政大学理系同窓会成績優秀者、Asia Digital Award Fukuoka 2021 入賞など。
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コンセプト設計・グラフィックミシマウミ
島根県出身 湖畔の狭いコミュニティの中で育つ。その後上京。現在はグラフィックデザインを軸にさまざまな制作を行っている。 比喩表現が好き。甘いパンが好き。散歩が好き。オセロが好き。
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コンセプト設計川合晴斗
3Dプリンターを用いたプロダクト・空間デザイン。
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コンセプト設計中橋侑里
デザイン工学と情報学をバックグラウンドに、共に暮らす猫の視点から人間のあり方を見つめ直し、作品や論文として発表している。共著に「心のインフラとして機能する寄り添うバーチャルビーイングの創成を目指して」(人工知能学会誌 2023 特集)。
メンター
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NPO法人ETIC. Co-Funder/シニアコーディネーター鈴木 敦子
早稲田大学第二文学部卒業。在学中より中国・アメリカなど海外留学・放浪を行う。また各種アルバイトを経験し、ETIC.の前身である「学生アントレプレナー連絡会議」の勉強会などに参加。自らも起業したいと、能力未熟のまま卒業直後に起業する。ルームシェアのコーディネートの事業を2年半経営して廃業。97年のETIC.事業化に伴い、事務局長に就任しインターンシップのコーディネート、若手起業家支援などの各種プログラムを実施。現在は、マネジメントサイクル全般、主に人事、組織作りなど担当。年間約200名の起業家や学生の起業相談、キャリア相談を受け、約100社のベンチャー企業と学生のインターンシップのコーディネートなどの実績がある。
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