人間の脳をHackするための仕掛けをデザインし、新たな即興演奏の表現を

Brain Hack Session

プロジェクト概要

100年後の音楽シーンを作るべく、即興演奏をテーマに新たな音楽体験を提示する作品制作プロジェクトです。現代の音楽シーンではかなり一般的になってきた即興演奏ですが、音楽を即興で演奏するという行為の裏側には、実は視覚、聴覚、触覚などに関わる非常に複雑な脳の処理が行われていることが様々な研究によって明らかになっています。私たちは、それらの研究を元に、演奏者を気がつかないレベルでhackする事で、即興演奏における新たな発見と表現を目指します。

  • 食エンターテイメント
  • 01人とテクノロジーは互いに挑発し創発する
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動機

私たちの目標は科学やテクノロジーによって人間の身体性やクリエイティビティを加速させ、拡張させることである。その一例となる作品を多くのプロジェクトメンバーのルーツである音楽を通じて制作したいと感じ、自分たちが面白いと思う知的好奇心の赴くままにプロジェクトを始動させた。

仮説

即興演奏を演奏する際に、演奏者は外部情報を脳でどのように処理しているのか分からない。そこで聴覚をずらしたらどうなるのか、視覚をずらしてどうなるか、触覚をずらすとどうなるのだろうか。
リアルタイムで演奏者に普通とは異なるフィードバックを与えた時、演奏が変化することは先行研究より明らかになっている。そこから私たちは、うまく脳をHackする仕掛けをデザイン出来れば、新しいリズムや演奏が生まれると仮定している。

実験

  • 6月 実験セットの作成・演奏者とのコネクション・2人組演奏デモ
  • 7月 3人組演奏デモ・ハードウェア開発・広報活動
  • 8月 フィードバックをもとに再実験・評価

目標

このプロジェクトは、どの知覚情報をHackし、どの楽器演奏者が即興演奏を行うかによって実験パターンは無数に存在する。そのためどのパターンが効果的か面白く作用し合うのかについて考えをまとめ、実験を多くこなしたい。また、このプロジェクトは多くの演奏者に演奏してもらい、自覚してもらうことに意味を持つ。そのため100BANCHを通して多くの演奏者とのコネクションを持ち、プロジェクトに参加してもらいたい。

未来

音楽・アート・スポーツなどの文脈で、既存の創造性や身体的なスキルをメディアアート作品を通じて更新、再定義し新たな音楽シーン・アートシーンを開拓したい。
私たちは、機械がどのように人間に近い知能や創造性を獲得出来うるかという流れとは違うアプローチでテクノロジーを捉えたい。それは、人間がテクノロジーによっていかに更新、拡張されるかという視点だ。私たちはそのような立場から作品制作、発表を行い、活動を拡げていきたい。

プロジェクトリーダーへ一問一答

  • 「あなたはどんな風に育ちましたか?」
    ー 2つ上の兄と双子の姉がいる3人兄弟の家庭で育ちます。中学受験を経験し、それなりに良い私立の進学校に進み、そこでプロジェクトメンバー全員と出会います。高校時代からプロジェクトメンバーの湯本・安齋とともにバンド活動を始め、楽器機材にこだわりを持ち始めます。大学でも高校と同じようにみんなで活動したいと思い、同じ大学を目指し合格をする。大学に入るとともにコンピュータミュージックに興味を持ち始め、パソコンでの音楽制作を行っています。

  • 「渋谷の街のエピソードは?」
    ー 通っていた高校から電車一本で渋谷に行く事ができていたので、映画を観に行ったりとよく遊ぶスポットでした。また、バンド活動で初めてのライブハウスの場所が渋谷で思い出深いです。オススメのお店は、大学に入ってから行くようになった梅酒の飲み放題がある「彩-SAI-」という居酒屋です。

  • 「メンバーたちの意外な一面は?」
    ー 僕の右腕の湯本くんは誰よりも彼女愛の強い男です笑

  • 「意気込みをお願いします!」
    ー 先端技術を用いて新たな研究分野の開拓を試み、その分野の最前線に居続けられるようなプロジェクトにしたいです!
実験レポート

プロジェクトメンバー

  • プロジェクトマネージャー天野真

    1997年、福岡県生まれ。慶應義塾大学環境情報学部所属。音楽の中で行われる演奏者同士のコミュニーションの可視化方法を模索する。

  • ソフトウェア開発湯本遼

    1997年、栃木県生まれ。慶應義塾大学環境情報学部所属。身体や音楽をテーマに人間の身体性や創造性を問う作品を制作する。

  • デザイナー安齋励應

    1997年、長野県生まれ。慶應義塾大学環境情報学部所属。高校時代をイギリスで過ごし、近代作曲法・教会音楽を学んだ。現在は、指揮など音楽に関わる身体運動について研究を行う。

  • ハードウェア開発・展示デザイン足羽諒介

    1997年、広島県生まれ。学習院大学文学部所属。作品の展示方式に強い興味を持ち、先端技術を用いることによって得られる新たな展示方式のあり方を求める。

  • ハードウェア開発寺原侑希

    1997年、東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部所属。人間の生活に深く関わることができる映像媒体や作品の制作を目的として活動している。

メンター

  • 株式会社HEART CATCH 代表取締役、プロデューサー西村 真里子

    国際基督教大学卒。日本アイ・ビー・エムでITエンジニアとしてキャリアをスタート。その後、アドビシステムズでフィールドマーケティングマネージャー、バスキュールでプロデューサーを経て2014年に株式会社HEARTCATCH設立。ビジネス・クリエイティブ・テクノロジーをつなぐ“分野を越境するプロデューサー”として自社、スタートアップ、企業、官公庁プロジェクトを生み出している。2020年には米国ロサンゼルスにHEARTCATCH LAを設立し、米国でのプロジェクトも進めている。

    西村 真里子さんのページを見る
  • 株式会社Shiftall 代表取締役CEO岩佐 琢磨

    パナソニックにてキャリアを始め、2008年に株式会社Cerevoを起業し30種を超えるIoT製品を70以上の国と地域に販売。2018年4月新たに株式会社Shiftallを起業し、複数のIoT機器を開発・販売。2021年からはVRメタバースに軸足を移し、家庭用モーショントラッキング機器 ‘HaritoraX’、 防音Bluetoothマイク’mutalk’やVRヘッドセット’MeganeX’など多数のメタバース関連機器を手掛ける。

    岩佐 琢磨さんのページを見る

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