2021.12.07 Tue

人から人へ。100BANCHの優しさと映画の愛しさと。 [7日目]

  • #100BANCH ADVENT CALENDAR 2021

INDEX

はじめまして。石原弘之(イシハラヒロユキ)と申します。株式会社ポルトレという映画の企画・製作/配給・宣伝の会社を営んでおります。

オープン間もない2期メンバーとして入居。2021年10月には新作映画をリリース

100BANCHとの出会いは2017年の9月でした。オープン後間もない第2期のメンバーとして入居した僕ですが、もうすでに第53期まで続いているそうです。

ちょうど2017年の9月に入居した際には、自社で製作した映画「74歳のペリカンはパンを売る。」の劇場公開に東奔西走していました。この広大な社会の只中で、懸命に作品の存在をアピールし、映画館に来てもらえるように努めていました。

何もない無の状態から映画を製作しようと決意し、企画をし、撮影をし、劇場公開を実現するという一連の行動は、非常に時間がかかり、かつ、持続するエネルギーがないと完結致しません。当時は100BANCHで日夜計画を試行錯誤し、考えながら行動を繰り返していました。あの時からもう4年以上の月日が流れていると思うと、あっという間です。

そして今年2021年10月に「場所はいつも旅先だった」という新作映画をリリースすることができました。撮影したのはコロナ禍前の2019年5月頃でした。コロナ禍で劇場公開も危ぶまれましたが、今年、なんとか日の目を見ることができたのでした。

100BANCHは思いを持つ者たちが集まる【村】のような場所

100BANCHはこうした社会に対して自分自身がカタチにしたいモノやサービス、作品などの構想や想いを胸に持つ者たちが集まっている【村】のような場所だなと感じています。

村なので、常に人がいます。出会う人と言葉を交わしたり、交わさなくとも何かをやっているなという気配を感じたり。刺激を受けたり。そういうラフな感じがとても自由で優しいなといつも思っています。何かを強制されることもなく、ただ自分が取り組みたいことに対して人から人へと想いを繋いでくれる素敵な場所です。

2017年の9月に入居した時から、4年という月日が経過し、さまざまなことに変化がありました。製作・配給した映画の本数も増え、関わる人も増え、より一層、やる気に満ちている今日この頃です。

あっという間に2021年も残り1ヶ月を切り、今年を振り返ってみますと、7月にナナナナ祭に同行し、参加しているプロジェクトの様子を撮影した事はとても印象に残っています。

ナナナナ祭で訪れた山口情報芸術センター(YCAM)では、映画の上映もしていただき、来年の劇場公開にも繋がりました。こうした数々の出会いが訪れるところも、きっと100BANCHが人から人へという意識を大切にしているからではないかな? と感じている次第です。

改めて思うのは、100BANCHは変化している面もあるし、全く変わらない面もあるなということです。「変わらずに変わり続けている」そんな100BANCHは、これからも新たな歴史を築いていくのではないかと推し量ります。

現在は3本の映画を同時に製作。製作と配給の両軸から自分なりのアプローチで挑む

僕自身は、映画とは何か? ということを常日頃から考えています。

現時点での結論として、映画とは「結晶化した魂の追憶」ではないかと考えています。

苦心して撮影してきた映像という名の素材を、まとめて編集をする。そこに映されているものは、形がなくて、感覚ではその存在を知ることのできない、こころのひだです。そうしたかけらを拾い集め、映画という現象に仕上げていく工程は、とてもやり甲斐があり、よろこびに満ちています。やっぱり映画は愛しいのです。

最近の活動としては、3本の映画を同時に製作しています。

一本目は、100BANCHで出会った旅するおむすび屋の菅本香奈さんが日本全国の生産者さんを巡りおむすびを握る旅を追ったドキュメンタリー映画『旅するおむすび-Traveling rice balls-』。

二本目は、山形にある農家レストラン知憩軒を営む長南光さんの生き様を記録したドキュメンタリー映画『母と娘のちょっと味のある話』。

三本目は、代々木上原にあるミシュラン一つ星シェフ、鳥羽周作氏のコロナ禍を追った1年を記録したドキュメンタリー映画『100年続く、店のはじまり』。

どの作品も「衣食住」に光を当てて、映画をつくるという点が特徴です。

製作している映画の他にも、来年は洋画・邦画も合わせて配給作品も4作品程が控えています。劇場公開の際にはお知らせしますので、ぜひご覧いただけると幸いです。

「両側から燃え尽きる蝋燭でありたい」という言葉を残したローザ・ルクセンブルクのように、映画に対して製作と配給の両軸から自分なりのアプローチで挑んでいきたいと思います。

 

この記事は100BANCHにまつわる様々なストーリーをメンバーやスタッフが紹介するリレーブログ企画です。他の記事はこちらのリンクからご覧下さい。

100BANCH ADVENT CALENDAR 2021
https://100banch.com/magazine/advent/2021/

Twitterではプレゼント企画も実施中!
https://twitter.com/100BANCH

WRITER

ORQUEST プロジェクト

石原弘之

株式会社ポルトレ 代表取締役

1987 年愛知県生まれ。フィルム・メーカー。 中学時代より自主映画制作をはじめる。『風待ち』で調布映画祭2014ショートフィルムコンペティション奨励賞。多摩美術大学在学中に映画製作配給会社、株式会社ポルトレを創業。2017 年に企画製作・配給した「74 歳のペリカンはパンを売る。」が全国劇場含め、 アジア各国での劇場公開を実現。2021年にプロデュースした「場所はいつも旅先だった」が現在公開中。その他、配給作品多数。

#100BANCH ADVENT CALENDAR 2021