恋愛や性の価値観をディープに話せる
出会いの場・対話の仕組みづくりをしたい!
- イベントレポート
本当はみんな深い話をしたい!セキララカードの未来を感じた2日間─ナナナナ祭2023を終えて
心理的安全性を保ちながら対話ができる場づくり、仕組み作りをすることで、誰もが対等で自分らしいリレーションシップを構築できる未来を目指すプロジェクト「Aikata Labo For Healthy Relationships(アイカタラボ)」。恋愛や性などをディープに語り合う場所や仕組みを作ることに取り組んでいます。
ナナナナ祭2023では、価値観をオープンに話して仲良くなる機会として「いきなり恋バナ『SEKIRARA』恋が始まるカードゲーム」ブースを実施しました。カード作りや当日の気づきをアイカタラボの藤原がお伝えします。
「恋が始まるカードゲーム」いかにも怪しい名前のブース
恋が始まるカードゲーム「セキララカード」体験ブース!
といういかにも怪しい名前のブースを立ち上げました。(当時はそれが良いと思っていました)
なぜセキララカードを作ったのか
アイカタラボでは、恋愛や性についてもっと気軽に話せる場所の提供や仕組みづくりをしています。その中のプロジェクトの一つとして、カップルや夫婦が普段話しづらい話ができるようなゲーム「セキララカード」をナナナナ祭の1ヶ月前に商品化しました。(公式サイト https://sekiraracards.com/ )
これは、「パートナーとのヘルシーな関係性を維持するためには、コミュニケーションを取るっていうことはわかっているんだが、実際にはどうやって?」という多くの人が抱える悩みから発足しています。対話することが1番!とわかってはいても、いざとなると何を話していいかわからない、ご飯や旅行の話はできるけど、2人の関係性については話せない。2人の将来や結婚のことっていつ話したらいいの?そんな「話したいのに話せない」状態になる前に、関係性が良いうちから正直に話し合う土台を作ることで、のちのちのすれ違いやそれに伴う悩みを軽減できないか、と考えています。
セキララカードのルールは至ってシンプルで、ランダムに選んだカードに書かれている質問に答えるだけ。超シンプル。
そして名前が「セキララカード」というだけあって「どうせエッチな質問が書いてあるんでしょう」という先入観を持つ方も多いですが、答えは、間違い!
誰もが聞いたことない、話したことがないふかーーーーい質問が詰まっております。
「どういう時に1番愛されていると感じる?」「不安になった時は相手にどうしてほしい?」
意外と聞けない、けど聞いておきたい、程よい温度感の質問に考えさせられ、自己分析にも繋がります。自分はどういう人だっけ?自分はどういう恋愛がしたいんだっけ?どういう生活をパートナーとできたら幸せなんだっけ?もちろん自分のことだけではなく、パートナーのことどのくらい私知ってるかな?パートナーって意外とそういうところもあるのね、とパートナーのことも改めてより理解するチャンス。
それがセキララカードのカップル編。
そしてもう一つ、セキララカードのフレンズ編。
これは、アイカタラボの恋愛や性についてもっと気軽に話せたらいいよね、という概念を広めるべく、初めましての人でも長年の友人とでも遊べるカードゲームで、お題はカップル編とはまた違って、お互いの価値観や恋愛観についてよくよく話し合えるカード。「今までで人から言われて嬉しかったことは?」などかわいい質問から「友達と恋人の違いは?」「ヘルシーな関係性を続かせる方法は?」などかなり真面目だけど考えて話すことでこれからの人生に生かせる質問が詰まっています。
飲み会での仕事の愚痴や自慢話がつまらなくて苦手になってしまった自分自身のために作ったカードゲームです。(笑)
商品化してからオンラインで販売していましたが、どうも購入してくれるのは友人のみで、私を知らない人にはどう伝えたらいいのか、を悩んでいました。
そこで寄せられたのは「使ってみて初めて良さがわかった」「質問を見るまでちょっと馬鹿にしていた」など、使ってみないと良さが全然わからないこと!
ということで、今回のナナナナ祭では、購入してもらう、というかは「実際に遊んでもらう」ということに注力を置き、ブースを出してみました。
がしかし、私は甘かった。
誰も体験ブースに入りたくない
炎天下の中、飲み物も扇風機もないテントの中に入って、よくわからないカードゲームをする人はいません!
結局、私からカードについて紹介はするが「じゃあテントの中でやってみよう!」とはならないんですよね。人はただ、どんな感じなのかすら〜と見て何をやっているのか知りたいだけ。
私の思ってたほど人は全く動かず、、、
現実を見せつけられた私は1時間で作戦変更し、体験ブースは撤去、ただテントの前でカードを見てもらう、好きなカードを一枚選んで話してもらう。最終的にインスタをフォローしてもらう!をゴールにしてみました。
するとハマる人にはハマり、結局2日間で80人ほどブースに足を止めてくださり、30人もインスタをフォローしてくださり、25人もカードを購入してくれました。
結局、気軽にすぐ、中身を知ることが大事でした。
今後はイベントと動画、そして家族や職場用のセキララカード作り
オンラインやSNSで発信することも大事だけど、自分個人のスタイル的に、直接人と話したほうが何倍も伝わることがわかりました。
公式サイトやインスタ投稿にいつも何を書けばいいかわからず困っていた。言いたいことはあるのに、うまく文章にまとめられない。だから何も書かない。
それで逃げていたけど、今回ブースでは作った想いとかどういう人に使ってほしいとか熱く語り続ける自分がいたんです。
自分自身を録音したので、それを参考にオンライン上でも想いを発信していきたいと思います。
セキララカード カップル・フレンズ編においては、これからも直接人と話せるポップアップやイベントを定期的に開催していきたいです。
実際に遊んでもらってる姿を動画にしてSNSにも載せて、より使い方と効果をわかりやすく見えるようにしていきます。
そして、今回ナナナナ祭に遊びに来ていた子供連れの夫婦からは、家族用、パナソニックの社員さんからはチームビルディングの会社用がほしいという声もあったので、その2つも作っていきたいです。
Be honest for yourself.
自分自身のために素直になる
セキララカードが大切な人と向き合うきっかけになりますように。
藤原紗耶
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