EVENT REPORT

2021.12.07 Tue

次の100年の血糖値管理のあり方を問う。「Langerhans」リアルタイム血糖値可視化照明ローンチレポート

  • #GARAGE Program

バイタルデータの可視化に取り組む「Langerhans」プロジェクト(株式会社Langerhans)は世界糖尿病デーである2021年11月14日にインスリン依存の糖尿病患者向けプロダクトであるリアルタイム血糖値可視化照明“looook(ルーク)”をローンチしました。

同月11日には100BANCHにて「世界糖尿病デー直前LIVE2021 〜looookとともに始まる未来の血糖値管理〜」を日本IDDMネットワーク協力のもと、1型糖尿病患者とそのご家族に向けて実施しました。

「Langerhans」プロジェクトのリーダー・細目が​​looookの制作、及び直前LIVEの模様をレポートします。

“糖尿病”と聞いた時どんなイメージをお持ちになりますか。現在、世界で患者数は4億人を超え、2045年には7億人に到達すると言われている糖尿病ですが、根本的な治療法はまだなく患者自身が主体的に血糖値をコントールし続けなければいけません。その中でも、1型糖尿病(※)や重度2型糖尿病などを抱える方は日常的なインスリンホルモン注射のために24時間365日、一生涯にわたり血糖値モニタリングが欠かせません。生きていく上で大切なことですが、「なかなか面倒……」「ストレスになる……」というのが当事者達のリアルな声でした。

 

お薬やインスリンホルモン、血糖値センサーを実際に日常生活において使うのは患者さんやそのご家族であり、UIやUX部分が当事者目線で最適になっていないという事実を目の当たりにする中で、Langerhansはリアルタイム血糖値をデータ変換し「数値」ではなく、「色」情報としてストレスなく患者さんやそのご家族に伝える照明プロダクト“looook”の開発をスタートさせました。

 

※【1型糖尿病とは】
原因不明で突然、小児期に多く発症し、現在の医学水準では発症すると生涯に渡って毎日4~5回の注射又はポンプによるインスリン補充がないと数日で死に至る難病。国内での患者数は約10〜14万人、年間発症率は10万人当たり2人程度と希少な病であるため患者と家族の精神的、経済的負担は大きい。​​

 

『血糖値管理にOFFの時間を。』とコンセプトを掲げ、ヘルスケアIoTデバイスの開発がLangerhansの若いエンジニア2名を中心に始動しました。ソフトウェアとハードウェアの両方をヒューマンタッチを意識しながら企画・設計・開発・検証を進めていくわけですが、ヘルスケア独特の規制やルールをクリアしていくことは至難の技でした。

 

 

日々壁にぶつかりながらも3Dプリンターや血糖値センサー、海外で開発された血糖値データ管理システムなどをを組み合わせながらリアルタイム血糖値を色に変換するプロトタイプを組みあげていきます。

 

世界糖尿病デーはインスリンホルモンを発見したバンティング博士の誕生日を記念し毎年11月14日開催され、世界中で糖尿病の啓発がなされます。特に2021年はインスリンホルモン発見から100周年の節目になっています。

 

Langerhansはこの世界糖尿病デーに合わせて、次の100年の血糖値管理のあり方を描いていくことをメッセージに『血糖値管理にOFFの時間を。』プロジェクトをクラウドファンディングを通じて開始しました。


『血糖値管理にOFFの時間を。』プロジェクトのクラウドファンディング
https://camp-fire.jp/projects/view/493203 

 

世界糖尿病デーの公開初日に目標金額を達成し、リアルタイム血糖値連動照明”looook”の世界展開に踏み出していくことになりました。

 

 

11月11日には100BANCHにて世界糖尿病デー直前LIVEを日本IDDMネットワーク協力のもと開催し、糖尿病患者さんやそのご家族向けて、生きられることが当たり前になったこれからの100年を私たちは「どう生きていくか」をテーマにメッセージを出しました。

 

当日放映した1型糖尿病の子供達がリアルタイム血糖値連動照明“looook”を手に取っているプロモーションムービーや親御さんの声(撮影場所:100BANCH)はこちら。

 

 

 

 

looookは糖尿病のこれからの100年を描き実現していくシンボルとして、100BANCHで開発されました。このイベントは、未来に向けたコンセプトのもと、日本最大の患者団体である日本IDDMネットワークさんと一緒に連携していく構想を考える良いきっかけとなりました。今後も当事者意識をもって自ら未来をつくっていく仲間と手を取っていきたいと思いました。

 

 

これは100BANCHでの撮影シーン。1型糖尿病は10万人に1人の確率で発症する不治の病で、インスリンホルモンを分泌する膵臓のランゲルハンス島β細胞が死滅し、24時間365日血糖値管理が必要となります。小児での発症も多く、インスリンホルモン注射などでご家族のサポートが必要になるケースがあります。

世界糖尿病デーに公開したプロジェクト参画型クラウドファンディングは2021年12月30日まで実施しております。当事者発プロジェクトとして、ぜひ、血糖値に向き合われている皆さんに仲間になっていただきたいと思っています。

 

ITスキルがなかったり、お忙しくても大丈夫ですので、ぜひクラウドファンディングを通じて開発プロジェクトの仲間になっていただき、“当事者としての声”をプロダクト開発に活かさせてください!リアルタイム血糖値連動照明looookを日本のみならず世界中に展開していくことに当事者意識をもってチャレンジしていきましょう。

 

株式会社Langerhans
https://lghans.com/about

WRITER

Langerhans

細目 圭佑

1992年生まれ。慶應義塾大学理工学部応用化学科を卒業後、リクルートに勤めながらパラレルキャリアを実践し、2019年に患者当事者を起点とした血糖値活用プロダクトを開発するLangerhansを創設。自身も1型糖尿病の当事者として、患者/健常者を問わず日常を豊かにするために血糖値にアクセスする未来を描く。アライアンス型の新規事業開発を専門としており、多領域でアントレプレナーとして活動。Langerhansの他に宮城県名取市で減塩プロジェクトを推進する有限会社エンゼル取締役、渋谷区特化型の官民学連携エリアマネジメント/PR企画を担う渋谷ブレンド株式会社代表取締役社長を兼任。

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