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子どもたちによる夢の洋服屋さん「キッズフリーマーケット」開催!

2019年8月24日、ファッションに関する夢を持つ子どもたち20人以上が集まり、キッズフリーマーケット「【本物の職業体験〜フリマXプロスタイリスト〜】夢の洋服屋さんを子ども達がオープン!!」を開催しました!

100年先の未来をつくる実験区「100BANCH」を舞台に、子どもや大人のたくさんの夢で彩られたカラフルな世界が広がりました。
主催はGarage Program採択プロジェクト「コドモクリエイターズインク」です。

当日の様子を、コドモクリエイターズインクのメンバー・大石 純平がレポートします。

【本物の職業体験〜フリマXプロスタイリスト〜】夢の洋服屋さんを子ども達がオープン!!

夏の終わりを予感させるような雨が続いていた中、幸運にも太陽が顔を出してくれたイベント当日、着なくなった洋服を持った子どもたちが、続々と会場に集まってきました。

今回のイベントで使う服は全てリユース品で、事前に周りに呼び掛けて集めたり、当日の参加者に持って来てもらいました。
子どもたちが会場の装飾を手伝ってくれたおかげで、和やかな雰囲気でイベントがスタートしました。

まずは、当日集まってくれた大人たちを紹介します。

今回のイベントは、同じく100BANCHの採択プロジェクトのひとつ「Polca食堂」による「polca 2周年感謝祭」のコラボ企画として開催したため、ファッション業界以外からも様々な大人たちも駆けつけてくれました。

消しゴムはんこの制作やイラストレーターとして活躍する「こじまのはんこや」や、子ども服を中心にデザイン・制作・販売を行なっている「PIPIN(G)」など、自分のやりたいことを貫いて夢を追いかけている先輩方が来てくれました。

そして、今回スペシャルゲストとして駆けつけてくれたのはプロスタイリストである押木香代子さん。

ースタイリスト 押木香代子さん
パリにてファッションを学び、帰国後、VMD(ビジュアルマーチャンダイザー)として多数のスタイリング、ディスプレイなどを手がける。 長年の経験で培ったセンスや知識をより個人向けに活かしたいと思い、現在はパーソナルスタイリストとして活動中。

子どもたちは押木さんからスタイリングの極意を学び、その後実際に店員さんとなって接客を行います。
子どもたちはたくさんの大人からエールをもらいました。

次は、いよいよ押木さんからスタイリングの極意を学びます!

子どもたちは、まず洋服が作られ、それをスタイリングする人がいて、実際に着る人がいるということを学び、次に洋服の種類を教わりました。

ファッションに多少詳しくないとわからないような単語が続出して、少し頭に「?」が出ていそうな子もいましたが、みんな熱心に押木さんの話を聞いていました。

それが終わると、押木さんによるスタイリングの実演が始まります。
どのような色の組み合わせだとより綺麗に見えるのか、実際に服を合わせながら解説してくれました。

子どもたちは、初めて聞く知識に興味津々。押木さんから少しでも技を盗もうと、みんな真剣な眼差しでそのスタイリングの様子を見ていました。

押木さんによる解説が終わると、次は子どもたちの番です。
これまで学んできたことを生かして、たくさんの人から集まった服の中から自分好みのスタイリングをしていきます。たくさんの洋服に、一斉に群がる子どもたち。

「これにしようかなー」

「あ、これもいいね!」

たくさんの洋服を目の前にして、目をキラキラ輝かせながら自分好みの洋服を探します。

お気に入りの洋服を選んだら、早速スタイリング。洋服を机の上に並べて、色のバランス、全体の服装のバランスを確認します。

「こっちの色より、こっちの方が合うかなあ」

「シャツをズボンの中に入れてもカッコいいかも」

などと試行錯誤しながら、それぞれのスタイリングを表現していました。

PIPIN(G)」の洋服も借りながら、様々な組み合わせを試します。中には2組も3組もスタイリングしている子もいました。

「どんな服にしようかなあ」

「どうしたらもっと可愛く、かっこよくできるかな」

考えるだけで心がウキウキしてきます。

ファッションは人々の心を晴れやかにする力があるのだなと、子どもたちが楽しそうにスタイリングをしている様子を見て改めて実感しました。

お昼の時間が近づいて来ると何処からともなくいい匂いがしてきました。

今回、「polca食堂」が子どもたちの夢を応援するために昼食としてカレーライスを振舞ってくれました。
2019年7月に行ったナナナナ祭でも「コドモクリエイターズインク」と「Polca食堂」は、「コドモpolca食堂」というイベントでコラボしています。(当日の様子はこちらから) 

今回のカレーはなんと油を一切使わずに作った、体にも優しいpolca食堂特製カレー。野菜のマリネとフライドポテトと一緒にいただきます。

見た目はちょっと辛そう…でも、子どもたちは「(ちょっと辛いけど)美味しい!」と言って、完食しました。中には、お代わりをもらいに行く子もいました。

とっても美味しいお昼ご飯に子どもたちは大満足です。

美味しいものはやっぱり人を笑顔にして、夢への活力になるのだなと改めて感じた瞬間でした。

お腹を満たしたところで、次はキッズフリーマーケットのお店の準備に取り掛かります。

3チームに分かれ、まずはそれぞれのお店で売る洋服を仕入れます。たくさんの洋服の中から、それぞれのメンバーが自分のお店で売る洋服を選定。

洋服が決まったら、次は畳み方を学びます。

押木さんが教える前から、洋服を畳んでいる姿を見せてくれていた子どもたち。畳み方を教わるとより意識的に、スピードアップして洋服を畳んでいました。

それが終わると、洋服をどのくらいの値段で売るのかみんなで話し合います。

今回は、キッズフリーマーケット内で使える仮想通貨「PIT(ピット)」を流通させ、子どもたちは洋服の値段をそれぞれ100PIT、200PIT、300PITに分けました。

次に、各チームに付箋が配られるとポップ作りが始まりました。

商品のサイズがわかりやすいようにサイズを書いたり、どんな洋服なのか説明文を載せたり、各店の個性が光っていました。

商品の準備が整ったところで、最後に接客の心得を子どもたちと共有しました。

すでに元気いっぱいでたくさんの笑顔を見せていた子どもたちだったので、正直教えることはあまりありませんでした。感謝の気持ちを持って、とにかくお互いが楽しいと思える空間を作ろうということを伝えました。

そして、開店の準備が整ったところで、ついにキッズフリーマーケットが始まります!

各チームで前後半に分かれて、シフトを回します。

お客さんとなった子どもたちは1,000PITを支給され、それで買い物しました。

「いらっしゃいませー!」

という子どもたちの気持ち良い挨拶に誘われるように、子どもたちだけでなく大人たちもお店に来ます。

「この服のサイズはなんですか?」という質問にもキッチリと答えながら、本物の店員さん顔負けの接客で、次々と洋服を売っていました。

洋服が無くなってくると仕入れに走る子どもたちもいました。
すると、チームのみんなが仕入れに行ってしまい店員さんが居なくなってしまったお店も…そんなハプニングもありつつ、子どもたちはとにかく楽しそうで、お客さんもお買い物を終始楽しんでいる様子でした。

何より楽しそうに接客している子どもたちの姿に、見ているこちらも自然と笑みがこぼれました。

そして、キッズフリーマーケットの中でもたくさんの子どもたちを集めていたのは「こじまのはんこや」。

「かわいいー!」という声が聞こえて来たと思ったら、あっという間にすごい人だかりになっていました。
その可愛らしいイラストに、子どもたちはハートをがっちりと掴まれた様子でした。消しゴムはんこができる過程にも興味津々な様で、作業しているのをじっと見つめていました。

各回の残り時間が少なくなって来ると、子どもたちから「全品100PITでーす!」との声が!!「タイムセール合戦」の始まりです。

「全品100PIT」と打ち出したお店に人が集まり出すと、その隣のお店からも「全品100PITです!」との声が!もうこうなると止まりません。「全品100PIT引きです!」と100PITが無料?になる禁断のセールを打ち出すお店も出て来ました。

最後は大声合戦となり、少しでも多くのお客さんに来てもらおうとみんな必死に呼び込みました。

すごい熱気に包まれたまま、前後半ともに終了しました。

その後、各チームで稼いだお金を山分けして、それぞれの好きな洋服を購入しました。

最後には「キッズスタイリスト」として表彰状が授与され、自分でお買い物した洋服に着替えみんなで記念撮影。子どもたちの達成感に満ち溢れた、清々しくも幸せそうな表情がとても印象的でした。

私たちは、これまで「キッズアントレタウンプロジェクト2019」をはじめ、子どもたちの様々な「夢」を応援して来ました。

「夢」って大人になると難しく感じてしまう人もいるかもしれませんが、ただ単純に体の内側から湧き出て来る感情、「楽しそう!やってみたい!」という想いこそが「夢の源」なのではないかと今回の子どもたちの姿を見て改めて感じました。

「やってみたいから、やってみる」

そんな素直な気持ちで小さな夢を育むうちに、自分の人生で大切にしたいもの、どう生きてどう死にたいかという自分の内なる「想い」が成熟し、やがてそれが「大きな夢」、すなわち、その人の「生き方」となっていくのではないか。
子どもたちが自分の興味のあることに真っ直ぐに向かって行き、その瞬間を目一杯楽しんでいる姿を見て、そう感じました。

楽しく、世界を、もっとカラフルに。

私たちは、これからも子どもたち大人たち、お互いが安心して夢を語り合い、応援し合い、共にカラフルなミライを「そうぞう」する場をみなさんと一緒につくっていきます。

 

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