• イベントレポート

新しい読み聞かせで子どもたちの可能性を引き出す

オンライン読み聞かせYOMY!×東京学芸大学正木ラボ コラボイベント

「静かに読むだけが読書じゃない」をテーマに、対話型オンライン読み聞かせサービスを展開する「Online Yomikikase YOMY!」が、幼児・小学生向けイベント「読み聞かせ×好きを見つけるアート教育」を2023年4月16日に100BANCHにて開催しました。イベントには、1部・2部合わせて、40人以上の子どもたちが参加。工作ワークショップや最新技術ARを用いた、最先端の読み聞かせで子どもたちの「好き」と「可能性」を最大限に伸ばすことに挑戦しました。

イベント開催の背景や当日の様子を、「Online Yomikikase YOMY!」共同代表の今井善太郎がお伝えします。

 

こんにちは、「Online Yomikikase YOMY!」(以下、YOMY!)です。YOMY!では4月16日(日)に、初の対面イベント「読み聞かせ×好きを見つけるアート教育イベント」を行いました。実際に来ていただいた方々、イベントの開催にあたってたくさんのお手伝いを頂いた方々、本当にありがとうございました!子どもたちの笑顔が絶えない素敵なイベントとなりました!今回は午前・午後合わせて40人以上の子どもたちに来ていただきました。

 

YOMY!について

YOMY!は「静かに読むだけが読書じゃない」をテーマに子どもたちにオンラインで読み聞かせを届けるサービスです。タブレット一つでいつでも、どこでも質の高い読み聞かせを提供します。対話をベースとした読み聞かせで、どんな習い事よりも気軽に、そして楽しい時間を提供します。YOMY!では子どもたちだけに関わらず忙しい子育て世代や新しい価値を届ける絵本クリエイターなど様々な方面と協力することで関わる全ての人が自分を表現できる社会をめざします。

 

「カーニマル」を描いた正木先生との出会いからイベントが実現

今回のイベントは、YOMY!と東京学芸大学の正木 賢一先生との出会いから始まりました。正木先生は芸術教育について研究をされながら、今回のイベントの目玉ともなった絵本「カーニマル」を描かれた方です。カーニマルを読んで惚れ込んだYOMY!チームが「一緒にイベントをやってほしい!」とお願いし、このイベントが実現しました。

カーニマルについて

動物型の乗り物。今日もお気に入りのカーニマルに乗って、海を越え、山を越え、トンネルを抜けて…。カーニマルとの不思議なお散歩のはじまり、はじまり!

「未来の星からやってきたスペースシップ。降りてきたのはカーニマル。ヒトか動物かクルマか分からない、フシギで、カッコイイ、カーニマルたち。いろんなカーニマルがいる。名前をつけてやりたくなる。あ、パレードがはじまった。あれれ、パレードが行くのは、フシギのくにみたいだ。フシギのくにの、森や林や町や海。フシギの国の昼と夜。水に潜ったり空を飛んだり、遊びランドで遊んだり、じかんをわすれて、いつまでも。みんなではしろう、カーニマル。楽しい楽しいカーニマル。」

イベントの様子

①緊張気味の子供たちを簡単なクイズでリラックスさせるアイスブレイク

初めての場所、初めて会うお兄さん・お姉さんに緊張気味の子どもたち。○×スティックを持ちながら「今日は、電車で来たひと!」など簡単なクイズを行いました。

②ハーバード式の「ダイアロジック・リーディング」で読み聞かせ

YOMY!で取り入れているハーバード式の読み聞かせ方法「ダイアロジック・リーディング」で絵本「カーニマル」を読み聞かせ。子どもたちがそれぞれページごとにお気に入りの「カーニマル」を見つけながら、絵本の世界を冒険しました。

その間にも止まらない子どもたちの「なぜ?」「どうして?」を深ぼり、「次はこうなるんじゃない?」「私ならこうするよ!」とお互いに考えをシェアし、YOMY!で取り入れている対話型読み聞かせダイアロジック・リーディングを土台に、たくさんの対話を通して絵本を楽しみました。

③「折るだけじゃない」折り紙で自分だけのカーニマルづくり

今回のイベントのメイン、自分だけの「カーニマルづくり」。机の上には折り紙をはじめさまざまな材質の紙が。普段は折って楽しむ折り紙を、今日は違う方法で使います。ちぎったり、くしゃくしゃにしたり、「折るだけじゃない」新しい表現を学びました。

「カー(車)」と「アニマル(どうぶつ)」を合わせた不思議な生き物「カーニマル」。作品を作る上での、ルールは「車」と「どうぶつ」をかけあわせることだけ!絵でも、立体物でも、文章でも。子どもたちは好きなように自分だけのカーニマルを表現してくれました!

作者の正木先生にもたくさんアドバイスをいただき、正木ラボの皆さんにもサポートをしてもらいながら、想像力を膨らませ作品作りに没頭する子どもたちの姿が見られました。

④自分が作ったカーニマルが動き出す!? 「SHOW AND TELL」

最新技術ARを使って、みんなの作ったカーニマルを画面の中に召喚!餌をあげたり、追いかけたりと大興奮!

最後には、子どもたちにもマイクを周して、こだわりポイントや、自分の好きなところを、みんなの前で紹介してもらいました。

YOMY!では、普段のレッスンから、SHOW AND TELLという時間を取り入れています。

これは、アメリカの保育園や小学校で多く取り入れられており、自分の好きなものなどをみんなに見せて(SHOW)、伝える(TELL)時間です。幼少期から自分のことをみんなの前で話すことで、自己理解や伝える力を育むこと、そして自己肯定感の向上につながります。

そんなSHOW AND TELLをイベントでも取り入れ、子どもたちがアウトプットする時間を大切にしました。みんな元気に作品の魅力を伝えてくれました!

 

「対話」の重視で語彙や理解が高まる「ダイアロジック・リーディング」

今回のイベントでは、YOMY!で普段から取り入れている新しい読み聞かせ方法「ダイアロジック・リーディング」を土台に絵本を一緒に楽しみました。ダイアロジック・リーディングはアメリカで研究されている「対話」を重視した新しい読み聞かせです。ダイアロジック・リーディングを取り入れることで語彙力の増加や物語が深まり、なによりも楽しく絵本を読むことができるようになります!詳しくはぜひ下記の記事を御覧ください!

《ダイアロジック・リーディングについて》

アメリカで開発された新しい読み聞かせにはいいことがいっぱい! -ダイアロジック・リーディングをお家で実践できるようにまとめてみました|オンライン読み聞かせ YOMY!|note

アメリカの子どもたち、積極的な発言の背景には幼少期の「読み聞かせ」がある? -教育の最先端カリフォルニアで聞いてみた!|オンライン読み聞かせ YOMY!|note

 

チーム紹介

YOMY!は現役の大学生が始めたオンラインの読み聞かせサービスです!

 

想像より何倍も素晴らしかった子供たちの表現力

今回のイベントは「子どもたちの想像力を最大限に引き出す」をテーマに企画しました。私たちが想像していた何倍以上も子どもたちの表現する力は素晴らしく、本当にワクワクしました。

「読み聞かせに行くよと言ったら、最初は『公園に行きたい』と言われたけど、さっき聞いたら『来てよかった!!』と言われた」など、参加者の方からも本当に嬉しい声を頂きました。また、オンラインでしか会ったことのない普段のYOMY!の生徒たちとも会うことができて、「意外とおっきいんだ!」など沢山の驚きがありとても嬉しかったです。

この企画に参加してくださったすべての方に感謝申し上げます。

準備はもちろん100BANCHで!前の日は終電まで頑張りました。いつもありがとう100BANCH!

最後はYOMY!チームと東京学芸大学正木ラボの皆さんで📸ありがとうございました!

YOMY!について詳しくは下記↓をご覧ください。

オンライン読み聞かせ YOMY!

 

  1. TOP
  2. MAGAZINE
  3. 新しい読み聞かせで子どもたちの可能性を引き出す

100BANCH
で挑戦したい人へ

次の100年をつくる、百のプロジェクトを募集します。

これからの100年をつくるU35の若きリーダーのプロジェクトとその社会実験を推進するアクセラレーションプログラムが、GARAGE Programです。月に一度の審査会で採択されたチームは、プロジェクトスペースやイベントスペースを無償で利用可能。各分野のトップランナーたちと共に新たな価値の創造に挑戦してみませんか?

GARAGE Program
GARAGE Program エントリー受付中

7月入居の募集期間

4/23 Tue - 5/27 Mon

100BANCHを応援したい人へ

100BANCHでは同時多発的に様々なプロジェクトがうごめき、未来を模索し、実験を行っています。そんな野心的な若者たちとつながり、応援することで、100年先の未来を一緒につくっていきましょう。

応援方法・関わり方