- イベントレポート
ナナナナ祭2022クロージングイベント「100年先をつくる~杜から学ぶ時間のとらえ方~」レポート<前半>
100年先の未来をつくる――そんなビジョンを掲げて未来をつくる実験区100BANCHがオープンしてから丸5年。以来、264のプロジェクトがそれぞれのWill(意志)を持ち、まだ見たことのない世界をつくろうとここで活動してきました。
100年をつくる道のりから見ると、まだたったの5年。自らが思い描く未来へ進む道を行きつ戻りつする中で、やっと道筋が見えてきたというプロジェクトもあれば、まだまだ手探りで進んでいるというプロジェクトもあるでしょう。100年先という自分が生きているかもわからない未来のことを考えて行動するのは難しいという声もあるかもしれません。
そこで、ナナナナ祭2022のクロージングイベント「こんにちは未来」では、100年前の昔に「永遠の杜」を目指してデザインされた「明治神宮の杜」にまつわるゲストをお招きし、100年という時間軸の中でどのように当初のビジョンを受け継ぎ、次代へつなごうとしているのかについてお話をうかがいます。また、100BANCHで活動するプロジェクトメンバーとの対話を通じて、100年先につながるモノづくり/コトづくりへのヒントを探ります。
《タイムスケジュール》
13:30:開場
14:00:オープニング~100BANCH 5年間の歩み
14:15:<インプットトーク>明治神宮 百年の杜
14:45:登壇メンバー 活動紹介
15:00:<クロストーク>100年先をつくるとは?
16:00:ナナナナ祭 クロージング
参加メンバーによる一言
16:30:終了
NPO法人響 事務局長井梅 江美
東京都出身。2001年 明治神宮代々木の杜の造営と青年たちのチャレンジ精神に感銘を受け、大学生の仲間と共に青年活動団体「響」を立ち上げる。2003年 若者の成長と組織の発展に伴いNPO法人格を取得。明治神宮代々木の杜を守り繋げるため、都市緑化・記念植樹の推進(明治神宮産どんぐり苗木の全国恩返し運動・どんぐり苗里親制度)、日本伝統文化の継承普及(100%明治神宮産・手作業による米作り)、外国人を対象にした文化交流事業など、代々木の杜に息づく精神を国内外に響かせる各種事業を展開。2004年 NPO法人響 事務局長 就任。2011年 野外環境祭典 アースデイいのちの森 事務局長 就任。現在に至る。
東京大学 大学院農学生命科学研究科 教授岩田 洋佳
幼少期をタイ、インドネシアで過ごす。
東京大学 農学部卒。東京大学 大学院農学生命科学研究科で博士号を取得。
統計学・情報科学と農学の融合をテーマに、農研機構で研究に従事後、2010年より東京大学 生物測定学研究室 准教授、2023年より教授。
現在は、ゲノム科学と情報科学の融合による品種改良の効率化、植物と微生物の交互作用の品種改良を介した強化、リモートセンシングを用いた農業・林業の効率化などを主な対象に研究を展開中。
デザイナー西来路亮太(らいらい)
大学時代に学生団体キャンパスコレクションで約200名の学生をマネジメント。大学退学後モデル事務所やイベント制作会社等と業務提携しPR事業を行う。その後広告代理店でイベント制作やインフルエンサーマーケティングを経験。デザイナーとしても活動。関西のアーティスト集団「Heisei Monday Coffee」等でイベント開催。現在は、『水害の人的被害を0にする』をミッションに掲げるソマノベースにて林業に携わる。ソマノベースでは、家庭や職場から直接、森林保全や豊かな山づくりに貢献できる新しい形の観葉植物「MODRINAE」を企画し、WOOD CHANGE AWARD 2020を受賞。
100BANCH