自分らしさを育てるAI研修・探究授業で、行動意欲と共創力が芽生える社会へ。

ikigAI
自分らしさを育てるAI研修・探究授業で、行動意欲と共創力が芽生える社会へ。
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ikigAI リーダー/代表取締役 外所祐香


「怒られデータ」から社会に潜む見えないズレを可視化し、障害のない職場をつくる



私たちは、「言えない」をAIで解消し、障害のない職場をつくるプロジェクトです。
「なぜ怒られたのか分からない」――私自身、そうやって怒られ続けて生きてきました。しかし、150人以上へのインタビューを通じて気づいたのは、発達障害・精神障害と診断されている方々の多くにとっての問題は個人ではなく、社会の側に「見えない障害」があるということでした。怒られる・言えないという苦しみは言語化できません。でも、言い方を変えれば伝わります。FormeetはAIが「言う内容」と「言い方」を翻訳し、受け手には「AI翻訳」として届ける職場コミュニケーションツールです。誰もが言いたいことを我慢しなくていい職場を実現します。
私自身、幼少期から「なぜ怒られているのか分からない」まま、ひたすら怒られ続けて生きてきました。怒られないように周りに対しては演じ続け、心身の限界から不登校も経験しました。しかし、150人以上の当事者にインタビューするなかで、同じ苦しみを抱える人が無数にいることを知りました。そして気づきました。私たち当事者に問題があるのではなく、社会の側に「見えない障害」があるのだと。この負の連鎖を止めたい、そう思ったのがきっかけです。
【仮説1:障害は個人ではなく社会の中にある】
「怒られる」「言えない」という苦しみは、個人の能力不足ではなく、環境とのミスマッチーーつまり、社会的な障害によって生まれています。
【仮説2:言語化できない苦しみも、データならつなげられる】
当事者が言語化できない「見えない困難」も、発生した「怒られデータ」を収集・分析することでパターン化し、客観的な事実として可視化できるはずです。
【仮説3:可視化されれば、配慮は可能になる】
構造化されたデータとして「見えないズレ」が可視化されれば、周囲は具体的な配慮が可能になり、結果として「障害」そのものが職場から消滅すると考えています。
現在開発中のAI仲介型チャットツール「Formeet」のプロトタイプを用い、企業が導入を即決できる「客観的なデータ(信憑性)」を構築するための実証検証を行います。
1. 言えない構造の解明と指標定義
心理士等の専門家へのヒアリングを通じて、過去のトラウマ等による「言えない根本原因」を医学的・心理学的に構造化します。同時に、「配慮依頼の心理的負荷スコア」などの定性・定量のサクセスクライテリアを定義します。
2. MVPによる心理的安全性の検証:
Slack連携と配慮事項のタグ化機能を実装し、当事者テストを実施。「AIが介在するからこそ本音が言える」免罪符効果と、アウティングを防ぐ「最適な情報共有の粒度」のUI/UXを検証します。
3. 企業導入価値の定量証明: 検証から得られた一次情報と、導入前後の定量データ(例:「我慢していた要求」の可視化件数、「上司の感情労働」の削減度等)を集計。企業の人事・情シス部門の導入障壁を突破する、論理的な効果証明パッケージを完成させます。
「配慮を言えない」という問題がなぜ起きるのかを証明し、AI翻訳+AIラベルというアプローチがその解決策として有効であることをデータで実証します。
1. 問題の証明(1カ月目):
アンケート+インタビューにより、「配慮依頼ができない」実態を数値化します。「言える環境を用意しても言えない」ことを示し、その主因が「伝え方がわからない」「言うのが怖い」にあることをデータで証明します。「普通に言えばいいじゃん」を数字で潰します。
2. アプローチの証明(2カ月目)
同一の配慮依頼を「本人の原文」「AI翻訳のみ」「AIラベルのみ」「翻訳+ラベル(Formeet)」の4条件で比較するビネット実験を実施。受け手の深読み度・感情反応・行動意図の差を統計的に証明し、「ChatGPTで文章を直すだけ、と何が違うのか?」という反証に対して、明確な答えを出します。
3. 現場検証の準備(3カ月目)
実験結果を基にプロトタイプを構築し、パイロット企業2〜3社との検証開始に向けた契約交渉を行います。検証結果はnote・Xで発信し、導入候補企業へのリーチを拡大します。
「普通」という概念が消滅している未来
人間の認知・行動特性は連続的なスペクトラムであり、誰もがそのどこかに位置しています。
「障害」という線引きは社会がつくった恣意的な境界線でしかない。100年後には、その境界線が無意味になっている世界を実現したい。
人に障害という言葉を使う社会には違和感がありました。私は障害は人が持っているものではなく、環境にあるものだと考えています。
「これが普通だから、できないあなたは障害を持っている障害者です。」ではなく、全ての人が自分の特性を正確に理解し、それに最適化された環境で働き、学び、生きている。「怒られる」「理解されない」という経験は、環境設計の失敗として認識され、即座に最適化される。人間は環境に合わせるのではなく、環境が人間に合わせる。
私が高校で経験した絶望を、未来の誰も経験しない世界。それが100年後のあるべき姿だと思います。

Formeet プロジェクトリーダー中田 歩希(あゆゆ)
青山学院大学国際政治経済学部在学中(2028年卒業予定)。経済産業省主催プログラム「ゼロイチ」ファイナリスト。自身の原体験と150名以上へのインタビューを基に、神経多様性人材の職場定着支援に取り組む。「見えない困難」の可視化を目指しFormeetを開発中。

Formeet エンジニア三橋 智大
電気通信大学大学院 修士課程在学中。(2026年4月より博士後期課程進学予定)。「社会課題をITを用いてビジネスとして解決する」がモットー。テクノロジーを梃子に事業課題の解決と社会価値創出を推進している。研究経験を基盤に高度アルゴリズムの設計・実装をリードする。国際学会発表・国際論文採択の実績を有する。

Formeet プロジェクトマネージャー大河原颯(ダルメシアン)
東京出身。慶應義塾大学総合政策学部1年生。リーダーの中田くんとは、経産省の社会起業家育成プログラム「ゼロイチ」で知り合う。お互いの現場にヒアリングに一緒に行くことが多く、障害者雇用の現場での円滑で働きやすいコミュニケーション方法を考えている。「障害」という言葉をなくし、笑顔があふれるウェルビーイングな労働環境を実現したい。
プロジェクトの歩み
入居開始