- リーダーインタビュー
自走式ロープウェイで新時代の交通インフラを:Ropeway Innovation! 須知 高匡
私たちは、自走型ロープウェイの実現を目指すプロジェクトです。
山間部などに設置されている従来型のロープウェイと比べ、自走型ロープウェイは大人数・多頻度の輸送が可能、精密な制御が可能、建設・点検が従来型のロープウェイよりも容易であるなど、様々な利点があります。そんな自走型ロープウェイを次世代の交通手段の一つにするのが最終目標です。そのために、実証実験として自走型ロープウェイの5分の1モデルを製作します。
小さいころから宇宙とモノづくりが好きだった。 みんなで宇宙に行きたいと思い、宇宙エレベータを知る。 ロボット大会などに出場するも、このままではいつまでたっても実現しないと考え、宇宙エレベータの技術を社会実装するZip Infrastructure株式会社を起業した。
会社の仕組みの中で宇宙エレベータの技術を社会実装し、利益を研究費として新たな技術を開発する循環を続ければ30年後には宇宙エレベータは作れる。
宇宙エレベータに必要な自走技術の社会実装のために、設計と実験を高速で繰り返す。
自走技術を生かした「一人乗りロープウェイ」プロトタイプの完成。
会社を大きくして宇宙エレベータを作る。
代表取締役 社長須知高匡
Zip Infrastructure代表取締役社長。慶應義塾大学理工学部機械工学科3年在学中。大学では宇宙工学系の学生団体でCanSatや宇宙エレベーター(クライマー)の設計・制作を経験。ロケット・CanSatの競技大会である能代宇宙イベントにも運営として携わる。それらの経験を活かし、プロジェクトにおいてはハードウェア制作からマネジメントまで幅広い役割を担う。
副社長八島京平
東京工業大学大学院卒業。在学中は大学宇宙工学コンソーシアム(UNISEC)の学生代表を務め、宇宙工学に携わる大学間の連携に尽力。現在は宇宙教育を手掛ける株式会社うちゅうの代表。
ハードウェアエンジニア木幡高志
早稲田大学理工学部機械工学科卒。大型トレーラーメーカーや本田技研工業(ホンダ)での勤務を経て、Zip Infrastructure と出会う。ホンダ時代は社内講師も務め、新人たちの間で人気講座として高い評価を得る。ホンダの栃木研究所研究員として自動車の設計で長年培った経験・技術を活かし、ハードウェアエンジニアとして活躍。
デザイナー・ソフトウェアエンジニアryo-a
慶應義塾大学商学部在学中。経済学部の研究室にて計量経済学を専攻。中学生時代からプログラミングやデザインを趣味としており、コンピュータを用いた課題解決を得意とする。現在は数十TBスケールのビッグデータ分析基盤構築から、UI/UXデザイン・グラフィックデザインまで幅広く手掛ける。Zip Infrastructureでは主に3DCGなどを用いた広報資料の制作等を担当。
電装・音響森瑞紀
慶應義塾大学理工学部1年。音響データ解析や電気系の設計・制作を担当している。
ハードウェアエンジニア・ソフトウェアエンジニア佐々木良輔
慶應義塾大学理工学部1年。高校時代よりCanSatや宇宙エレベーターの設計・製作を行う。ハードウェア設計および組み込みプログラミングを得意とする。
エンジニア葛野諒
東北大学工学部機械知能・航空工学科3年。宇宙エレベーターを扱う学生団体を創設。
コミュニティ担当片山紀子
慶應義塾大学理工学部1年。高校時代にモデルロケット の制作に取り組む。
パナソニック株式会社 IP部門ESL研究所所長、京都大学 特命教授、(公財)京都高度技術研究所 フェロー大嶋 光昭
パナソニックの家電・デバイス・B2B事業分野における基本特許の発明を行い、この技術の開発と事業化を数多く成功させている多分野型発明家。シリアルイノベーターと称されている。有効な登録特許の件数は海外を含めると1,300件。発明した技術を事業化した事業の累積営業利益は3,000億円。現在も研究開発・事業化活動を続けるとともに、社内で大嶋塾と呼ばれる発明塾を主催し、若手研究者を育成するとともに、大学でも後進の指導にあたる。本人が発明し事業化した技術:ジャイロセンサ、手振れ補正、デジタルTV放送方式(日米欧規格)、BCA(ダビング10に採用)、海賊盤防止技術(任天堂Wiiに採用)、光IDなど10件。
受章・受賞:2004年紫綬褒章受章、2003年恩賜発明賞、2007年大河内記念生産賞、2008年経済産業大臣発明賞、2012年市村産業賞貢献賞など。
著書:大嶋光昭「「ひらめき力」の育て方」(亜紀書房, 2010)