- イベントレポート
100年先の未来を描く4プロジェクトが登壇 2023年4月 GARAGE Program実験報告会
服と人をつなぐ。 "捨てる"ではなく、"修理"という選択肢を創る。
服を修理したいユーザーと修理屋をつなぐプラットフォームで、服を修理したい人が感じている、修理屋への持込・受取の面倒臭いを解消しようとしています。
「服と人をつなぐ」というコンセプトの元、本来捨てるはずだった服と人をつなぎ止め、より長く着てもらおうと考えています。
デザインも盗用している悪徳SPAがある。さらに質も悪く、リユース・リサイクルができず、ゴミになる。 その現状をどうにか食い止めたい。 間接的にでも打破すべく、「良いものを長く着る」そんな価値観をより広める・一般化させる、そんなサービスを展開しようと考えた。
現在、不要になった服の内の68%(年間48万トン)がゴミになっている。しかし、服を捨てる理由のうち、ほとんどの理由が修理の余地有りだった。では、「なぜ修理されずに捨てられてしまうのか?」ユーザーヒアリングしたところ、修理屋への持込・受取が面倒くさいというユーザーの課題が見つかった。 そこで私は、
【仮説1】修理屋への持込・受取が楽になれば、修理する回数・修理するユーザーが増えるのでは?
と考えた。そしてそうすれば、
【仮説2】1着を長く着るようになり、捨てる量が減る。そして、環境問題が改善する
と考えた。
PoCを行う(下記、実行の流れ)
1:友人・知り合いの中で服を修理・クリーニングをしたい人を探す
2:見つかり次第、何をどのようにしたいのかヒアリングし、配達員ではなく、我々が該当の服を回収
3:我々が修理屋・クリーニング店に持ち込み、依頼内容を注文
4:修理・クリーニングが出来次第、我々が回収し、友人・知り合いに渡す
5:最後に修理・クリーニング費用にマージンを乗せてお金をもらう
6:その後、本サービスに対するヒアリング
7:そして、再度利用してくれる人がどのくらいいるのか計測
本プロジェクトのPoCを完了させる
1:ユーザーのニーズを満たせているのか検証する
2:本サービスが、どんなユーザーに刺さるか、ターゲットの解像度を上げる
3:クリーニングにおいてもサービスを横展開できそうか検証
1:「良いものを長く着る」そんな価値観が一般化している。
2:”服を買う→着る→捨てる”、ユーザーのこの行動サイクルのそれぞれの間にRepaFUKUが入っている状態が実現できている
3:不要な服を捨てる頻度・量が減り、ファッションによる環境問題が改善されている
プロジェクトリーダー関根知郎
2001年東京生まれ。高校生の時からHIPHOPに興味を持つ。その影響から、ストリートファッションに興味を持ち、ファッションを好きになる。 大学時代はスタートアアップでのインターンを経て、アパレルブランドを運営。その繋がりで知り合ったアパレル業界の人と話す中で、アパレル産業の現状に鬱屈とした気持ちを抱く。
藤田嘉仁
2001年埼玉県生まれ。ストリートファッション好きという共通点から関根と意気投合、本プロジェクトに参加。趣味は麻雀、好きな役は七対子、門前派。
&Co.代表取締役/Tokyo Work Design Weekオーガナイザー横石 崇
多摩美術大学卒。2016年に&Co.を設立。”個育て”を軸にしたブランド開発や組織開発、社会変革を手がけるプロジェクトプロデューサー。アジア最大規模の働き方の祭典「Tokyo Work Design Week」では3万人の動員に成功。鎌倉のコレクティブオフィス「北条SANCI」や渋谷区発の起業家育成機関「渋谷スタートアップ大学(SSU)」、シェア型本屋「渋谷◯◯書店」などをプロデュース。法政大学キャリアデザイン学部兼任講師。著書に『これからの僕らの働き方』(早川書房)、『自己紹介2.0』(KADOKAWA)がある。