- イベントレポート
100年先の未来を描く8プロジェクトが登壇 2023年8月 GARAGE Program実験報告会
水素エネルギーと身近なものを掛け合わせて、
地域に楽しく実装したい
私たちは、水素と身近なものを組み合わせて日常生活での水素の普及拡大を目指すプロジェクトです。
水素エネルギーで稼働するキッチンカーで産地直送食料によるメニューを提供し、同時に食べ物が届くまでに必要なエネルギーやCO2排出量について勉強できる展示を行います。エネルギーと生活の関わりや水素エネルギーの魅力を身近なものに絡めて知る接点をつくる中で、エネルギー問題を身近に考えられる機会を創造します。
水素技術の社会実装に関して取り組みがしたかったから。6年間、大学院で水素技術に関する研究をし、博士号を取得しました。研究する中で、日本が技術的に優位な一方で、社会実装の動きは欧州中心に世界各国において展開される状態がもどかしく、日本の技術を日本で実装し、「純国産:水素エネルギー」を創造し、世界に届けたいと思い、”Hydrogen to x” を立ち上げました。
ユーザーにとっての水素エネルギーの良さを追求し、市民に選ばれるエネルギーに昇華させたい。ウクライナ情勢などを受け、電気代は高騰の一途を辿る昨今。何故このようなことが起こっているのか、他に安い電力は世の中にないのか、水素に置換されると何が起こるのか、こういった事象を可視化し、様々な方と議論をする中で僕たちにとって一番良い形のエネルギーを追求したい。ただ、”環境に良い”エネルギーに止まらない側面からの水素エネルギー普及の形を模索したいです。
水素エネルギーで自律するキッチンカーの実装と水素エネルギーの広報活動
1. 試算| 自律したキッチンカーシステムを実装するために必要な発電量、コスト、二酸化炭素排出量など
2. 展示| 食事とエネルギーの関わりが明確に伝わるような展示資料の制作
3. イベント準備|キッチンカーイベントの実施計画策定
4. イベント実施|エネルギーを含めた地産地消キッチンカーの実現
水素を活用した地産地消モデルの確立とその普及拡大に向けた土壌構築
1. 水素を用いたエネルギーマネジメントシステムの構築と社会実装に向けた課題の洗い出し
2. 水素社会拡大を支援してくれる”水素ファン”を増やす
3. 自治体に水素キッチンカーのコンセプトを持っていき、次の実験場所を策定
年代・業界問わずに水素社会の実現を目指す人たちみんなが集まる”ハブ”としての場所にHxを成長させる。メンバー全員がハブの中で領域横断を仲介できる人材へと成長する。
Hx 共同代表/Hx統括マネージャー重政 海都
大阪生まれ東京育ち。博士(工学)/2014-2023年横浜国立大学 / 博士論文タイトル「電気化学水素デバイス内多孔質媒体における多相物質輸送の可視化解析」- 水素サプライチェーンを構築するデバイスにおける水素・電力変換効率に寄与する現象の解明に貢献。在学時、ドイツ国立研究所でのインターンシップを経験。#水素研究者
プロジェクトリーダー/建築デザイナー森原正希
早稲田大学建築学科中谷研究室在籍。 アイセック・ジャパン事務局長を経験後、建築デザインファームやクリエイティブチーム、XRスタートアップにて活動。現在は社会変革に対して建築デザインを紐付けた個人プロジェクトを展開している。研究テーマは「解築学」。
未来想像R&D部門統括マネージャー鳥井要佑
東京生まれ東京育ち
都立日比谷高校卒 東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程
東京大学学術専門職員(2023.4~)
2019年より東京大学One Earth Guardians育成プログラムに参加、2021年より一般社団法人SWiTCHのYouth Advisoryを務める。植物栄養学の研究に従事するかたわら、資源循環の文脈で、食品開発や森林バイオマス利用に関わるプロジェクトを展開する。
未来ビジョン創造部門統括マネージャー別木 苑果
東京生まれ兵庫育ち
都立西高校卒 東京大学教養学部国際環境学コース4年
環境課題について文理融合の視点で幅広く学ぶ
高祖 直弥
大阪生まれ
2021年~ 一橋大学経済学部/2018~2021年 西大和学園高校
本年度より環境経済を学ぶゼミに所属。経済学独自の視点から水素の実現可能性を考える。
山田創太
東京生まれ東京育ち都立立川高校卒。本年度より新コンセプト水素エンジンの研究を行う。モノの仕組みを知ることにこだわりがあり、Hxでは技術面から水素の社会実装を考える。
和久田 康平
神奈川県立厚木高校卒,(学士)横浜国立大学理工学部機械工学EP卒,(修士)横浜国立大学大学院先進実践学環共生リスク学卒
修士論文タイトル「固体高分子形水電解セルへの供給水圧力が気液物質輸送へ与える影響の可視光可視化調査」
水素製造手法(水電解)の変換効率に寄与する現象解明に努めた。
とびchan.
東京生まれ、山梨が第二の故郷山梨大学工学部応用科学科卒21歳のころからサイエンスミュージシャンとして活動を開始。山梨で水素について学び、いつか水素音楽ライブをやってみたいという夢を持っています。#音楽
野口 裕加
メタバース不動産株式会社マネージャー、Unreal Engine5にて仮想空間や多言語24時間対応AI×アバター制作(2022〜)。
フードロス削減や地方創生へのアクションとしてキッチンカーを使った取組、形が規格外というだけで農家さんで廃棄されてしまう作物を商品化し販売、地方への還元(2023〜)。
青果物の取扱量が全国No1の卸売市場にて、外食や惣菜などの中食、加工業務向けに商品の企画や提案、野菜のセリに携わった(2016-2022年)。
パナソニックホールディングス株式会社 執行役員 グループCTO小川 立夫
1964年12月、神戸市出身。1989年に松下電子部品に入社し、電子部品研究所に配属。デバイスや材料、プロセスなどの研究開発に携わる一方、米ジョージア工科大学への留学のほか、さまざまな技術部門や企画部門などを担当。高校、大学では合唱の指揮者を務め、その時の経験が今の自身のマネジメントスタイルにつながっており、「ヒトが思わずいい声が出てしまう瞬間とはどんなときなんだろう?」という問いを探求する。