- リーダーインタビュー
世界が挑む『情報取得』の課題は、身近な手触りから:Filter Bubble Busters 小山耕平・高嶺航、メンター・林千晶
情報取得2.0 フィルターバブルをぶっ壊せ!
個人の情報取得にかかっているバイアスを可視化でき、かつ、自身と異なる立場の情報に触れられるメディアプラットフォームを構築する。このメディアプラットフォームを通じ、フィルターバブルを低減する新しい情報取得の在り方(=情報取得2.0)を提案することで、社会の分断を未然に防ぐことを目指す。
バックパッカーとして世界30ヶ国を旅した際に、今まで自分が日本で得ていた情報と、自分が現地で実際に見た光景や現地の人々が得ている情報が、全く異なるという事実に衝撃を受けた。居住する地域、所属する社会階級、普段使っているニュースソースなどの違いにより、個々人が取得する情報に偏りが生じる「フィルターバブル」という現象が、世界中で蔓延していることに危機感を覚えた。
世の中の無関心や社会の分断は、思考の偏りによって生じる。 思考(アウトプット)は取得した情報(インプット)に依存し、取得情報の偏りが思考の偏りをもたらす。 特に「フィルターバブル」を助長しているのが、SNSに代表されるような個々人の好みの情報ばかりを推薦するシステムである。新しい情報取得の仕組み、つまり、自分の好みの情報だけではない複数の立場と解釈の存在に触れられるような場があれば、「フィルターバブル」を軽減することができる。
フィルターバブルを是正するために最適な情報取得の方法を検証。
MVPを開発し、テストユーザーによる検証を繰り返し行い、
最適なコンテンツ設計、最適なUI/UXを模索していく。
新しい情報取得のプラットフォームを具現化する。
9月: プロダクトの設計
10月: プロトタイプ開発
11月: プロトタイプ検証・ブラッシュアップ
1. ユーザー調査結果(10人) / プロトタイプ1.0 release
2. プロトタイプ2.0 release
3. プロトタイプ3.0 release / 是正調査結果(20~30人)
社会全体で「フィルターバブル」現象が軽減されており、閉鎖的で限られた情報源から生まれる偏った思考が減少し、自分とは異なる意見や立場の存在を理解し、多様な情報を融け合わせた上で個々人の思考が形成される社会。
Co-Founder / Creative Strategist小山耕平
1995年生まれ。葛飾区出身。超ポジティブ思考。
読書と一人旅が趣味。カレーライスとケーキが大好き。
日本クィディッチ協会会長。
元ロイター通信フルタイムインターン記者。
東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻に在籍。
#計算社会科学 #ジャーナリズム #クィディッチ #甘党男子
Co-Founder / Creative Developer高嶺航
1994年生まれ。山口県出身。あまのじゃく思考。
視野・価値観の拡張をテーマに活動中。
SICF20 京都ワコールスタディ奨励賞受賞(言語処理エンジニアとして参画)
東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻に在籍。
#金融情報学 #機械学習 #テキストマイニング #パグ好き
株式会社ロフトワーク 共同創業者林 千晶
早稲田大学商学部、ボストン大学大学院ジャーナリズム学科卒。