- イベントレポート
短期集中・同時多発することで、進化していくプロジェクト 〜 GARAGE Program 実験報告会 〜
「クリエイティブ町内会」で地域をもっと楽しく面白く!
地域の最小単位のコミュニティである「町内会」に3つのアップデートを提案します
①掲示板、回覧板等のアナログな発信手段をアップデート
②面倒なご近所づきあいをライトでポップな関係性へアップデート
③自治会費をコストからインベストへアップデート
町内会の防犯委員をしている近所のカメラ屋のおじいちゃんと知り合い、もっと仲良くなりたいと思ったことがきっかけで町内会に興味をもちました。入会したいと伝えたところ「超」がつくほど活動が衰退していることを知り、私も何かできないかと思ったことがきっかけです。
現状の町内会を下記の様に捉えています。
《従来型町内会とは》
ー町内会では新たな世代や人材の参加が減少し、高齢化が進むことで活動の制限や頻度の低下がみられる
ー結果として町内会が担ってきた地域活動(防犯、防災など)の継続が困難になり、町の魅力の低下から移り住む人が減ることで、町会活動は機能不全に陥る
《町内会は敷居が高い》
ーハードル1「加入しづらい」
・加入の機会や手段がわかりづらい
ーハードル2「情報共有がアナログ」
・回覧板や掲示板などがベースの情報共有手段であるため、単身者、共働き世代は
コミュニケーションが取りづらい
ーハードル3「負担感が強い」
・町内会活動は時間的拘束が大きいというイメージがある
・ご近所づきあいが面倒臭いイメージがある
⒈実証実験を行う町内会の選定、および町会活動状況および課題のヒアリング実施
⒉上記のサンプル町内会への「アップデート案」提示およびフィードバック
⒊ アップデート案へのフィードバックを元にした、町内会アプリ等の新たな発信手法の試作品作成
発信手法のアップデートに伴い、町内会員の増加を促進する活動を実施する
私たちが目指す町内会は、社会環境と町内会の間の生まれたギャップを取り払い、心地よくゆるやかに個人が地域とつながる“フィールド“へとアップデートされます
そうなった時、未来の町内会は“地域のエコシステム“となると考えます
ディレクター権藤 祐子
大学時代に見たチベットの空が忘れられず、銀行員からイギリス留学を経て、ランドスケープデザイナーへ転身。現在は不動産会社に勤務し、地方創生事業や官民連携事業に従事。地域のポテンシャルを最大限に引き出すまちづくりを目指している。一方で、視覚に捉われない空間設計に関心を持ち、休みの日には、目の見えない人、見えにくい人とともに日本庭園を歩き、あたらしい庭園鑑賞のあり方を探っている。
プロデューサー髙橋 裕佳
大学ではランドスケープデザインを専攻、卒業後は単身上海へ渡り、現地の組織設計事務所にランドスケープデザイナーとして勤務。
帰国後は都内で駅前広場や集合住宅の中庭の設計に携わり、現在の不動産会社でリーダーの権藤と出会う。
会社では再開発事業に従事するものの、大学時代を奈良で過ごした経験から、スクラップアンドビルドのまちづくりに疑問を持ち、エリアマネジメントや地域イベント運営をライフワークとして、まちの価値を向上させるあらたな仕組みを模索している。
渋谷区長長谷部 健
原宿生まれ、原宿育ち。(株)博報堂退職後、ゴミ問題に関するNPO法人green birdを設立し
たほか、NPO法人シブヤ大学、NPO法人ピープルデザイン研究所の創設にも携わる。2003年
渋谷区議に初当選。2015年4月、渋谷区長就任。現在3期目。