渋谷の公共広場に個人の縄張りを流し込んでみたい
open the sesame for open space
プロジェクト概要
長期間渋谷の公的広場に段ボールベッドなどのたためる素材や周辺の素材を使って即興的に個人空間を作り寄生してみることで、渋谷の公的環境をかたちづくっている要素とかたちづくりに関わっていない要素をあぶり出したい
TAG
#クラシ
動機
学校に1年ほど、換気扇の裏や廊下などに住み着いていた時、公的環境に私的環境を持ち込むことによる意識の変化を体験した。 この時に、個人に特化した空間の要素というものと公的環境の相性の悪さを認識しはじめた。
仮説
個人に特化したものづくりが進んでいく中で、かたちの決定事項にお金が動きやすい表層的なマジョリティマイノリティを拾い上げた均質な公共空間はどうなっていくべきか? そもそもこの中で、個人に特化するとはどういうことなのか?もっと場所によって深い共通項があるのではないか
実験
リサーチ:渋谷の公共空間とその使われ方、町のものの分布等をフィールドワークで調べて、古地図や3dマップ、ベクター地図等と重ね合わせながら、場所性と文化の散らばり方を掴む。 渋谷の公共空間として象徴的な美竹公園で折りたたむことのできる家具を持ち込んで長居する。
目標
渋谷の今の一時占拠される場所、されない場所の分布地図を作る。 個人の快適と感じる空間の認識の異なり方と公共の良いとして提示している場所の合致がどこであり、どこでないのかを調べる。 なにが渋谷の公共空間をかたちづくってきたのか、決定要因となっている人物像や要素をあぶり出す映像とbookletを完成させる。
未来
公的な場所と個人に特化した場所が混ざる都市。公的な場所の決定要素から外れた人たちが生きづらさを感じることのない場所。
増田 真由
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あなたはどんな風に育ちましたか?
中高は体育会系の演劇部にいて、熱血でしたがその後自由奔放なドイツに一年留学し迷走しました。理系だったため学年を落として元後輩と同級生となり楽しい高校生活を送っておりました。
環境や身体の変化を少なからず経て現在大学3年生になりました。 -
渋谷の街のエピソード
渋谷は中高生のときによく遊びに行っていました。当時厳しい校則のある学校に通っていながら校則やぶりたくて仕方ないような小者でしたので、制服を全く着ていなさそうな人が大量に行き来して、ブランド感が溢れた渋谷に惹かれていました。 -
メンバーたちの意外な一面
和賀:模型作りが丁寧。手先が器用。ケーキ作りが得意だけど、持ってきたケーキがあることをなかなか言い出せないところに彼の良さが詰まっていると思います。
保谷:もくもくと手を動かす人です。
やることの意味が不明瞭な状態でもとにかく手を動かすことができて、さらに自分で何をやっていいのか分からなくなった時もそのことに気づくのが早いところを尊敬しています。
二人共気遣いの人で一緒に行動していて楽しい。 -
意気込みをお願いします!
作品の未熟さや、考えの甘さを言い訳に使ってはいけない、批判や考察を含むごまかしの聞かないプロジェクトです。頑張ります
PROJECT TEAM
増田 真由
SFC3年建築系。狭域のリサーチ、制作チーフ。現在小林博人研究室所属。 以前学校に寄生して住んでいて、公共の場所と個人の縄張りを重ねた展示を11月にしました。レーザーカッターで作った段ボールベッドを大事にしています。
保谷 恵
SFC3年。制作補助。ファブ機材やカメラなどを扱うアルバイトを学校でしている。
和賀 一弥
日本工業大学工学部建築学科3年。広域のリサーチチーフ。広範囲に建築について興味を持ちすぎて、時間が足らなくて困っている。最近では、「公共」という曖昧な言葉によって無くなっている空間・文化によって東京が住みにくく、つまらなくなっていっている現状に興味がある。
mentor秋吉浩気
VUILD株式会社 CEO
VUILD株式会社CEO。アーキテクト/メタアーキテクト。1988年大阪府生まれ。芝浦工業大学工学部建築学科にて建築設計を専攻。慶應義塾大学ソーシャルファブリケーションラボにてデジタルファブリケーションを専攻。