キャッシュレス時代の奇祭をつくる。「仮想通貨奉納祭」爆誕

Virutal Currency Offering Festival

プロジェクト概要

「神事のアップデート」をテーマに、世界中から仮想通貨を集めてリアルタイムに神輿に反映させ、集まった仮想通貨は「土地の豊穣」のために再分配する前代未聞の奇祭を市原えつこが東京の商店街で開催します。

  • 食エンターテイメント
  • 02絶滅寸前で救われた文化が未来の豊かさの源泉になる
  • 01人とテクノロジーは互いに挑発し創発する
  • #アート
  • #ポスト資本主義
  • #温故創新
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  • #テクノロジー
  • #仮想通貨
  • #儀式
  • #アップデート
  • #26期

動機

2016年シャルル・フレジェの展覧会「YOKAI NO SHIMA」で衝撃を受ける。同年、ISIDイノラボと「日本のまつりRE-DESIGNプロジェクト」発足。当時は映像作品をつくったが、今年こそは実際に奇祭を行いたい、これを行わないと死にきれない、という思いから実施。2019/8/9、Readyforでのクラウドファンディングで141%達成し141万円のファンドに成功。

仮説

・伝統が末永く続いていくためには、核として守る部分と時代にあわせてアップデートをしていく部分の双方が必要。神事も時代にあわせてアップデートされるものなのではないか?これから訪れるキャッシュレス時代に、私達は神に対して、どのように価値の奉納をしていけばいいのか?

・祭りは神楽によって作物の豊穣を願い、天災を鎮める大事な機能を担っていた。また、コミュニティの維持や地縁の情勢など、多義的な意味を持っていた。しかし現代の生活においてはあまりその効力についてピンとくる人も少なく、都市生活者の「生活」や「切実な願い」との乖離があるのかもしれない

・これからの時代、資本主義だけでなくコミュニティ・信頼・繋がりが重要になってくるはず。既存の貨幣・通貨への考え方は絶対的なものではないと思うので、パラレルワールド的に現実の社会と違った貨幣のあり方を小規模に実現できるのではないか。

実験

巻き込み型&コミュニティ型の制作を行ってみたいです。また、祭りのための神輿など自宅や一般的なシェアスペースでつくるのが難しいようなものをコラボレーション型でつくりたいと思っています。バイオテクノロジーを活用した御神体、日本語AIが魔改造する祈りの言葉など謎の実験制作も行います。 奇祭のワークショップやプレイベントなども行いたい想定です。

9月: 【制作】神輿制作(ワークショップ形式含む)、バイオ御神体培養、仮想通貨奉納システム構築&世界各地への告知や根回し、広報宣伝Webなど広報物制作、祭りグッズ制作、祈りのAI化実験

10月: 【制作】神輿制作(ワークショップ形式含む)、バイオ御神体培養、仮想通貨奉納システム構築&世界各地への告知や根回し、祈りのAI化実験 【イベント】余裕があれば、報道陣やメディアを集めてプレイベントなど

11月: 【運営】出展者・関係者との最終の詰め 祭り本番(開催地:川島商店街) 【イベント】余裕があれば、振り返りイベント開催

【期間内最終アウトプット】 ・奇祭(11月9日・10日開催) ・仮想通貨神輿(及びそれに追従するシステム、Webサイト) ・バイオ御神体 ・AIが魔改造した祈り ・祭りグッズ類(はっぴ、お守りなど) ・広報物

目標

・コミュニティの醸成

・奇祭のリアル現場の動員3000人以上(入場料不要のため、測定はできないのですが…)

・世界各国からのストリーミング

・投げ銭参加(ヨーロッパを中心に5カ国以上、累計視聴者5000人以上)

・安全第一、無事故(保険はかけます)

・メディア掲載、大手マスコミや海外メディアを含め15件以上

・一発で終わらずその後の巡回or展示オファーにつなげる(現状1件、神輿やドキュメントの長期展示が決定済み)

未来

価値のある伝承を形骸化した伝統・死んだ文化遺産ではなく、活きた生の文化として次の100年も続かせていきたい。グローバリゼーションの流れの中でともすれば排除されていってしまいそうだが幾代にも渡って様々な知見が集約された価値のある資産を、現代にあわせて血の通った形にリデザインし、100年後の未来に人間がより良く、古くから続く文化・精神・信仰をマッシュアップしながら生活に取り込んでいけることを狙っている。 特にここ数年は「デジタル・シャーマニズム」というテーマで活動を続けている。 科学とテクノロジー、そして宗教や魔術というものは現状で水と油のように引き剥がされているが、本来とても近似性のあるものだと考えている。これらを融合し、人の目に見える形で具現化することで双方の分野におけるイノベーションを起こすことを目指している。 性、死、性など倫理観の境界のようなテーマを取り扱うことが多く、人間において重要なのに社会で隠蔽されているトピックを可視化し、議論しやすくすることを目的にしている。 これらの分野で日本は独特の価値観・死生観をもっており、西欧社会中心に進んでいる様々な議論にも新たな観点から一石を投じることができると考えている。

プロジェクトリーダーへ一問一答

  1. 「あなたはどんな風に育ちましたか?」
    父は工学系(趣味はマンドリン)、母は農家の家系&元シンガーソングライターという音楽一家で、幼少の頃は畑と楽器とコンピューターをいじりながら育つ(子供の頃は市原家ファミリーコンサートが地元でしばしば開催されていた)。音楽が好きな子になってほしいと親から願われ英才教育を受けるが協調性が必要な音楽の世界が息苦しく、もともと好きだった美術系に転向。高校時代はかつてバンドブームを牽引したアートディレクターに師事。しかしクリエイティブ系の労働環境の大変さ、美術業界の癒着・学閥主義などの風潮に疑問を持ち、美大入学をボイコットして文系の新設学部に入学。その後IT企業に就職したり、紆余曲折を経てアーティストになりました。
  2. 渋谷の街のエピソード
    会社を辞めて独立してから道玄坂のFabCafe MTRLに入居し、仕事で何かと伺うことが多いです。日常的に訪問率の高い街No.1。月曜から夜ふかしに出演した際には「道玄坂の発明女王」というキャッチコピーで紹介いただきました。FabCafeのカフェラテはお世辞ぬきに大好きです(頭が冴え渡る)。
  3. メンバーたちの意外な一面
    狂気のプロジェクトに見えるかもしれませんが、市原本人は意外とまじめで常識的だとよく言われます。
    テクニカルディレクターの渡井さんは、クールなギーク男子に見えますが、毎月ネイルケアも欠かさず美容大好きで女子力が大変高いようです。
    編集者の原田さんは、私が昔から彼が編集長をされていた"Public-Image"のファンだったのですが(編集の質が高すぎて)実は料理めっちゃ上手いとのこと。鎌倉在住でQOLの高い生活をされていて羨ましい…。エッジのきいたイメージを持っていましたが実際には非常に物腰の柔らかい方でした。でもやはり人脈のすごさが鬼。
    マネジメントのサポートをいただいている早川さんはコンサル上がりのいわゆる仕事できるバリキャリですが、そのへんのアーティストよりぶっ飛んでてクレイジーです。
  4. 意気込みをお願いします!
    既に多くの方に応援をいただいている期待に応えられるよう、最高に狂った奇祭をつくります!

卒業インタビュー(市原えつこ)

  1. どのような実験は行えましたか?またその成果を教えてください。
    ・2019年11月、奇祭の実施(動員が2日間で15000人程度)
    ・新作を多数制作
    ・多様なスペシャリストや市民とのコラボレーション
    ・新しい資金集め(クラファン&企業スポンサード)
    ・松戸「科学と芸術の丘」での展示&神輿パレード
    ・ICCでの展示
    ・Media Ambition Tokyoでの展示
    ・企業との制作コラボレーション
  2. 100BANCHはどんな場所でしたか?
    新しい感性に出会う場所、違った価値観やコミュニティ、生き方の人と出会い摩擦と学びが起こる場所、価値観を揺るがす場所
  3. これからの仮説/実験/検証を教えてください
    ・奇祭の教育機能、フェスティバルの可能性について、また新たな活用や事業化ができるのではないか
    ・奇祭は日本を救うことができるのか?
    ・規模拡大の可能性(北から南まで)
    ・海外進出の野望
    ・実行委員会制度にしたい
  4. 最後に一言どうぞ!
    学び多い場所でした。運営本当にありがとうございました!

プロジェクトメンバー

  • メディアアーティスト、妄想インベンター市原えつこ

    1988年、愛知県生まれ。早稲田大学文化構想学部表象メディア論系卒業。2016年にYahoo! JAPANを退社し独立後、フリーランスとして活動。主な作品に喘ぐ大根「セクハラ・インタフェース」、死者と49日間共生できるロボット「デジタルシャーマン・プロジェクト」(文化庁メディア芸術祭優秀賞、Prix Ars Electronicaで栄誉賞を受賞)など。

  • テクニカルディレクター渡井大己

    メディアアーティスト、テクニカルディレクター。1985年、静岡県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修了。 テクニカルディレクターとしてグローバルブランドをはじめとしたファッションショー、インスタレーション、ライブ等、広告・エンタメ分野での演出や開発を多く手がける。 アーティストとしては、プログラミングやデバイスを駆使し、テクノロジーがもたらす未来とオルタナティブな世界を具現化する作品群を制作。近年はAIや音声エージェントを利用したアートワークにも意欲的に取り組んでいる。 第18回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品選出。アルスエレクトロニカ賞にてHonorary Mention(栄誉賞)を受賞。

  • 編集者原田優輝

    1981年生まれ。編集者。カンバセーションズ代表取締役。「DAZED&CONFUSED JAPAN」「TOKION」編集部などを経て、2012年までWebマガジン「PUBLIC-IMAGE.ORG」編集長を務める。現在は、編集者/ライターとして活動する傍ら、「問い」をカタチにするインタビューメディア「Qonversations」を運営。また、活動拠点である鎌倉とさまざまな地域をつなぐインターローカル・プロジェクト「◯◯と鎌倉」も主宰している。

  • マネジメントサポート早川由紀恵

    ビジネスとアート領域を横断して活動。コンサルティングファーム、IT企業新規事業開発を経て現在は文化団体でイベントやアーティスト支援にも従事。市原えつことイノラボとのコラボプロジェクト「都市のナマハゲ」に参画。

メンター

  • 株式会社Shiftall 代表取締役CEO岩佐 琢磨

    パナソニックにてキャリアを始め、2008年に株式会社Cerevoを起業し30種を超えるIoT製品を70以上の国と地域に販売。2018年4月新たに株式会社Shiftallを起業し、複数のIoT機器を開発・販売。2021年からはVRメタバースに軸足を移し、家庭用モーショントラッキング機器 ‘HaritoraX’、 防音Bluetoothマイク’mutalk’やVRヘッドセット’MeganeX’など多数のメタバース関連機器を手掛ける。

    岩佐 琢磨さんのページを見る
  • 「トーチweb」創刊編集長関谷 武裕

    1982年静岡市生まれ。2006年リイド社入社。2013年に同社のリブランディングと新規市場開拓を掲げてトーチwebを企画。2014年8月に創刊し現職。移動・休憩時間に気軽でdopeな旅を、トーチwebは辺境の観光地をイメージしてウェブ上の用地(サイト)に開発されている現在進行形の町おこし的プロジェクト。webサイト上におけるアーティスト・イン・レジデンスの環境整備、作品の発表やアーカイブを担う図書館の企画運営、名産品(収入源)として紙の書籍や電子書籍の企画制作販売などを行う。

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  • 一般社団法人マンガナイト代表理事
    山内康裕

    1979年生まれ。法政大学イノベーションマネジメント研究科修了(MBA in accounting)。2009年、マンガを介したコミュニケーションを生み出すユニット「マンガナイト」を結成し、2020年に法人化し「マンガと学び」の普及推進事業や拠点営業(日本財団助成)、展示事業等を展開。マンガが領域の企画会社レインボーバード合同会社代表社員、さいとう・たかを劇画文化財団代表理事、文化庁メディア芸術連携基盤等整備推進事業有識者タスクチーム員、東京工芸大学芸術学部マンガ学科非常勤講師、国際マンガ・アニメ祭ReiwaToshim共同委員長他を務める。

    山内康裕さんのページを見る
  • READYFOR株式会社 代表取締役 CEO米良はるか

    1987年10月生まれ。慶應義塾大学経済学部、同大学院メディアデザイン研究科(KMD)卒業。2011年3月29日に日本初・国内最大級のクラウドファンディングサービス「READYFOR(https://readyfor.jp/)」
    をスタート。2014年に株式会社化し、代表取締役CEOに就任。
    World Economic Forumグローバルシェイパーズ2011に選出、日本人史上最年少でダボス会議に参加。「人生100年時代構想会議」「未来投資会議」等の民間議員に選出、現在は内閣官房「新しい資本主義実現会議」の民間議員を務める。

    米良はるかさんのページを見る

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