情報取得2.0 フィルターバブルをぶっ壊せ!

Filter Bubble Busters

プロジェクト概要

個人の情報取得にかかっているバイアスを可視化でき、かつ、自身と異なる立場の情報に触れられるメディアプラットフォームを構築する。このメディアプラットフォームを通じ、フィルターバブルを低減する新しい情報取得の在り方(=情報取得2.0)を提案することで、社会の分断を未然に防ぐことを目指す。

  • 食コミュニケーション
  • 05異質同士でコミュニケーションしている
  • #わかりあえなさ
  • #異文化
  • #価値観の違い
  • #情報格差
  • #情報感度
  • #メディア
  • #フィルターバブル
  • #情報収集
  • #26期

動機

バックパッカーとして世界30ヶ国を旅した際に、今まで自分が日本で得ていた情報と、自分が現地で実際に見た光景や現地の人々が得ている情報が、全く異なるという事実に衝撃を受けた。居住する地域、所属する社会階級、普段使っているニュースソースなどの違いにより、個々人が取得する情報に偏りが生じる「フィルターバブル」という現象が、世界中で蔓延していることに危機感を覚えた。

仮説

世の中の無関心や社会の分断は、思考の偏りによって生じる。 思考(アウトプット)は取得した情報(インプット)に依存し、取得情報の偏りが思考の偏りをもたらす。 特に「フィルターバブル」を助長しているのが、SNSに代表されるような個々人の好みの情報ばかりを推薦するシステムである。新しい情報取得の仕組み、つまり、自分の好みの情報だけではない複数の立場と解釈の存在に触れられるような場があれば、「フィルターバブル」を軽減することができる。

実験

フィルターバブルを是正するために最適な情報取得の方法を検証。
MVPを開発し、テストユーザーによる検証を繰り返し行い、
最適なコンテンツ設計、最適なUI/UXを模索していく。

目標

新しい情報取得のプラットフォームを具現化する。


9月: プロダクトの設計
10月: プロトタイプ開発
11月: プロトタイプ検証・ブラッシュアップ

1. ユーザー調査結果(10人) / プロトタイプ1.0 release
2. プロトタイプ2.0 release
3. プロトタイプ3.0 release / 是正調査結果(20~30人)

未来

社会全体で「フィルターバブル」現象が軽減されており、閉鎖的で限られた情報源から生まれる偏った思考が減少し、自分とは異なる意見や立場の存在を理解し、多様な情報を融け合わせた上で個々人の思考が形成される社会。

プロジェクトリーダーへ一問一答

  1. 「あなたはどんな風に育ちましたか?」
    熱血サラリーマンの父と元気ハツラツな薬剤師の母の元、4歳上の兄と共に自由奔放に育ちました。
    少年野球チームの鬼コーチや学校の怖い先生など、権力者の言うことを鵜呑みにせず、「違う」と思った時は、自分1人でも「違う」とハッキリ言う子供だったようで、今もそれは変わっていないと思います。
    子供の頃から新しいことを仲間と一緒に仕掛けていくことが大好きで、新しい遊びを提案したり、グルメ雑誌を作ったり、マイナースポーツの協会を立ち上げたりと、まだ世の中に存在しないモノゴトを自分たちの手で産み出すことに喜びを感じます。
    座右の銘は「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々」。批評家ではなく生産者として、誰かに笑われたとしても自分が面白いと思うことを追求し、自分の人生を精一杯謳歌したいです!
  2. 渋谷の街のエピソード
    1人では渋谷には来ないですね。
    仲の良い友達とたまに遊びに出かける場所、それが僕にとっての渋谷です。
    クラブで泥酔したり、ハロウィンではしゃいだり、大学時代には渋谷で色々遊んだはずなのですが、詳細はあんまり覚えてないです。飲み過ぎですね。
    老若男女が集まり常にエネルギーに溢れていて良くも悪くも「騒がしい街」、そんな印象を渋谷に持っています。
    実は、来春から友人たちと渋谷周辺に移住する計画を密かに進めています。どなたか3LDK~4LDKくらいの物件を紹介してくださったらすごく嬉しいです…!
  3. メンバーたちの意外な一面
    タカちゃん(高嶺航)とコウヘイ(小山耕平)はCo-founderであり、相棒であり、ライバルであり、親友です。二人三脚で色々なプロジェクトに挑戦してきた戦友でもあります。
    僕たちの意外な一面を四文字熟語で表すと「起床困難」「居室混沌」です!
    2人とも朝起きるのが苦手で、それぞれ部屋が散らかっています!(ごめんなさい!)
    IT、デザイン、ビジネス、ジャーナリズムなど、それぞれの強みを生かしたプロダクトを開発し、世の中に新たな変化を仕掛けていくことをライフワークにしています。
  4. 意気込みをお願いします!
    Filter Bubble Busters プロジェクトを通じて、社会分断を助長してしまう情報取得のあり方をリデザインし、フィルターバブルをぶっ壊します。

卒業インタビュー(小山耕平)

  1. どのような実験は行えましたか?またその成果を教えてください。
    実験:サービスのプロトタイピング・イベントの実施
    成果:フィルターバブルに関しては、いきなり解決策を作るのではなく、まず問題の認知/啓蒙から始めることが必要だということがわかった。
  2. 100BANCHはどんな場所でしたか?
    とてもいい場所でした。立地がいい。昇降デスクもいい。天井の電気は使いづらい。そして、いる人々がいい。OB/OGになってもたくさん利用させていただきます!よろしくお願いします!
  3. これからの仮説/実験/検証を教えてください
    仮説:アナログ展示で認知を獲得し、webコンテンツで理解を深めるのがいいのでは?
    実験:あべこべ本棚の進化版作成(アナログ+デジタル)
    検証:フィルターバブル問題に関する認知・啓蒙を行う際に、アナログ展示とwebコンテンツのミックスが、どの程度機能するか検証する。
  4. 最後に一言どうぞ!
    今後ともFilter Bubble Bustersをよろしくお願い致します!

プロジェクトメンバー

  • Co-Founder / Creative Strategist小山耕平

    1995年生まれ。葛飾区出身。超ポジティブ思考。
    読書と一人旅が趣味。カレーライスとケーキが大好き。
    日本クィディッチ協会会長。
    元ロイター通信フルタイムインターン記者。
    東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻に在籍。
    #計算社会科学 #ジャーナリズム #クィディッチ #甘党男子

  • Co-Founder / Creative Developer高嶺航

    1994年生まれ。山口県出身。あまのじゃく思考。
    視野・価値観の拡張をテーマに活動中。
    SICF20 京都ワコールスタディ奨励賞受賞(言語処理エンジニアとして参画)
    東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻に在籍。
    #金融情報学 #機械学習 #テキストマイニング #パグ好き

メンター

  • 株式会社ロフトワーク 共同創業者林 千晶

    早稲田大学商学部、ボストン大学大学院ジャーナリズム学科卒。花王を経て、2000年にロフトワークを起業。Webデザイン、ビジネスデザイン、コミュニティデザイン、空間デザインなど、手がけるプロジェクトは年間200件を超える。グローバルに展開するデジタルものづくりカフェ「FabCafe」、素材に向き合うクリエイティブ・ラウンジ「MTRL」、クリエイターとの共創を促進するプラットフォーム「AWRD」などを運営。MITメディアラボ 所長補佐、グッドデザイン賞審査委員、経済産業省 産業構造審議会製造産業分科会委員も務める。森林再生とものづくりを通じて地域産業創出を目指す官民共同事業体「株式会社飛騨の森でクマは踊る」を岐阜県飛騨市に設立、代表取締役社長に就任。

    林 千晶さんのページを見る

Filter Bubble Bustersをシェアする

  1. TOP
  2. PROJECTS
  3. Filter Bubble Busters

100BANCH
で挑戦したい人へ

次の100年をつくる、百のプロジェクトを募集します。

これからの100年をつくるU35の若きリーダーのプロジェクトとその社会実験を推進するアクセラレーションプログラムが、GARAGE Programです。月に一度の審査会で採択されたチームは、プロジェクトスペースやイベントスペースを無償で利用可能。各分野のトップランナーたちと共に新たな価値の創造に挑戦してみませんか?

GARAGE Program
GARAGE Program エントリー受付中

2月入居の募集期間

11/26 Tue - 12/23 Mon

100BANCHを応援したい人へ

100BANCHでは同時多発的に様々なプロジェクトがうごめき、未来を模索し、実験を行っています。そんな野心的な若者たちとつながり、応援することで、100年先の未来を一緒につくっていきましょう。

応援方法・関わり方