BIG DEW INSTALLATION ~Ripple-Reply~

線香花火のようにやさしく灯る、光る雫の照明DEWを手がけるプロジェクト「DEW」。これまで試作を重ねてきたDEWは商品化を実現し、2024年度にはグッドデザイン賞を受賞しました。
今回のナナナナ祭2026では、卓上照明として展開してきたDEWをスケールアップし、ディスプレイやインスタレーション、イルミネーションにも活用できる「BIG DEW」の制作に挑戦。100BANCHのものづくりプロジェクト「TUTTI INDUSTRIES」とコラボレーションし、新たな可能性を探った「BIG DEW INSTALLATION ~Ripple-Reply~」の模様をDEWの高橋良爾が振り返ります。
これまでDEWという光る雫のプロダクトを作っている高橋です。今年は、TUTTI INDUSTRIESのツッチー(土谷恒樹)とこれまでのDEWを大きくしたBIG DEWを制作。さらに、空間デザイナーかつアーティストでもある布川光郷さん(https://www.instagram.com/misato_nunokawa/)に協力いただいて、インスタレーションをナナナナ祭に向けて制作しました。

ちょっと前に、かわいいだけじゃだめですか?って曲が流行っていたかと思うんですが、そのたびに、かわいいだけだとどうなんだろう??いや流石にかわいいだけだと駄目か・・・。すきだったらOKか・・・みんなはどうなんだろう?なんか中毒性のある曲だな。いろいろどうでも良くなるな。とショート動画で流れてくるダンスを眺めていました。パートナーだとすれば、かわいくても、性格が良くないと困るし、稼いでくれていたほうが助かるし、そんなこといったら怒られそうだし。自分の度量が小さいのか・・・
DEWも同じようなことを言われるのです。
「きれいだから何なんですか?」
僕の気持ちとしては「うーん、きれいなだけじゃだめですか?」だけど、やっぱりなんか説明とか意味を持たせないと存在してはいけない感じがするのです。役に立たないもの、仕事をしないものは、存在してはいけない。愛される資格はない。そんな空気が人間社会にはあるのかもしれません。
僕が古めのデザインの考え方によっているのかきれいなものができて嬉しいという気持ちでものづくりしてきたので、あまり役に立つことや社会的な意味や意義といったことをアイデアのスタートでは考えていないのです。見てて気持ちいいじゃん?きれいじゃないですか?そんな気持なのです。(ちょっと人間的に浅すぎる?)でもそれじゃ、なんか独りよがりで寂しいから。できたら世の中に自分のアイデアが広がって、風景になっていったら嬉しいから。自分の感性を見に来てくれたひとに感想をもらって、DEWを進化させてきました。

なぜBIG DEWをつくることになったかというと、プロダクトのDEWの写真をみせたり、実物を見せたりすると、もっと大きいと思ってた。噴水みたいに大きかったらいいのに。という意見を聞くことが多く、大きくする方向もあるんだろうなあ。とうっすら思っていたのです。
ドイツのアンビエンテで初めてBIG DEWのプロトタイプを制作。とてもラッキーなことに(DEWの制作にご協力していただいた皆様のおかげです。)昨年度のインテリアライフスタイル展という展示会で、Young Designer Award 2025というとても大きな賞をいただくことができました。(いつもはサラリーマンをしていて、公式にデザイナーとして認められたような気がして嬉しかったです。)その副賞としてドイツのアンビエンテという国際家具見本市に、招待出展させていただきました。

しかも通常はかなりお金のかかる什器制作もお願いできる。いつも海外で展示するときは作品をトランクで持っていくのが精一杯(送ると100万超えることも)で、什器は机をレンタルしておくだけみたいな実に簡素な展示をしていたのですが、オリジナルで作ってもらえたのです。
そこで、展示ではDEWだけでなく、天井から釣れる大きなDEWのプロトタイプも飾ってみよう、と考えました。BIG DEWを作る手伝いをツッチーが快く引き受けてくれて、無事にドイツのフランクフルトで飾ることができました。

ドイツから帰国後に、イベントで知り合った空間をデザインしている布川くんに今度DEWを見せてくださいと言ってもらえて、見せに行ったところ、インスタレーションにウィンドウとかイルミネーションとして需要ありそうといってもらえました。
そこで、ナナナナ祭は自分を追い込む〆切として、みんなに協力してもらうきっかけとして、出展しようと思いました。ナナナナ祭までには、どのくらいの水盤にするときれいか、どんな構造で釣るかなど色々検証していきました。これまでとは異なり、土台は金属からガラスになったことで水の揺らぎが見えるようになったり、大きくなったことでLEDの光量が明るくなったりして、比較的光が明るい空間でも見えるようになりました。

さらにツッチーの開発したコントローラーとも連動し、雫が落ちるスピードも変わるのです。すごくないですか・・・ツッチー

来場していただいた方にアンケートを取らせていただき下記のような結果をいただいています。



コメント
音との連動は見てみたいです
自宅で波紋が床や天井に見えると嬉しい。寝る前の心を落ち着かせるとか、瞑想の用途として使えるとよい。天井に写すプラネタリウムみたいな使い方も。アロマはあると嬉しい。
場所の雰囲気に合わせて、音や色が変化すると面白い
スピードが変わることで水面の動きが変わり、飽きずに楽しめると感じた
本体もですが、布に映る光がよかったです
頑張ってください
サウナや温泉後の休憩室で欲しいです!寝そうです!
暗い空間で見たかった(前回の展示のような暗さがいい)
そのほかにも
今後はナナナナ祭で展示していたBIG DEWを知り合いのバーに運び、展示する予定です。またビビットシドニーにというイベントと相性がいいかもというお話をうけて、応募をしてみました。
光る雫というDEWのアイデアをこれからもインスタレーションやプロダクト、イルミネーションなどに展開していき、世の中に広めていけたらなと考えています。
