「校外」というサードプレイスを新天地として、ここ渋谷に共創しよう。
# We are Koupuro
「校外」というサードプレイスを新天地として、ここ渋谷に共創しよう。
# We are Koupuro 佐野陽菜
2024年も未来に向けた実験を大胆に繰り広げる100BANCH。メンバーたちの抱負をリレーエッセイでつないでいく新春特別企画「2024年 今年の抱負!:龍のように」。
今日の執筆者は中高生に対して校外活動の情報/機会の格差是正を目指す、# We are Koupuroプロジェクトの佐野です。
皆さん、こんにちは。
中高生のための「学校外」の学びの機会を創造するプロジェクト「# We are Koupuro」の佐野陽菜です。私達が100BANCHに入居したのは昨年の7月。校外活動の情報提供や、機会の格差是正を目指して様々な取り組みを行い、約6か月間の実験期間を経て、12月にGARAGE Programを卒業しました。
普段、オンラインのみで活動を行っている校プロにおいて、7月に渋谷という様々なニューカルチャーが錯綜する土地を拠点に活動出来たことは団体として1つの転換期となり、大きな前進に繋がっていったのではないかと感じています。
校プロでの100BANCH活動の幕開けは7月から。取り敢えず(?)、100BANCHの空気感を掴むためにも、ナナナナ祭に行ってみることから活動がスタート。多様な実験/偏愛が蠢く環境に始めは慣れないながらも、ここでの活動に胸を膨らませた時期でした。
その後、期末試験を挟みながら、中高生向けイベントの開催を試みるも様々な調整の兼ね合いから止む無くイベント企画は先送りにすることが決定。団体のNPO法人化や広島県教育委員会とのコラボレーションに向けてカタチにならないながらも、暗中模索する日々でした。そんなことをしている間にあっという間に月日は過ぎ、プロジェクトの3か月間の延長を決めた私達。当初は他団体との共創を通じてより多くの学びを得られる場を創りたいと考えていたものの、その難しさに直面したために、まずはこれまで校外活動に携わってきた私達だからこそ伝えられる「校外の魅力をイベント形式でゆるっと語らえる場」を創出しようと考えが纏まり、下記イベントを10月8日に開催。
(詳細:https://100banch.com/magazine/55121/)
「同世代と話すきっかけになって面白かった」「今まで様々な活動に参加してきたが、一番話が弾んだ気がする」「人との繋がりを増やすことが出来て良かった」
事後アンケートから受け取った声に、これまで課外活動情報を発信してきた私達が場づくりを行う意味を見出すことが出来ました。
また、始めの3か月で動かしてきた教育委員会との連携や法人申請についても昨年12月にはスムーズに事が運び、校プロとして挑戦したかったことに対して走り切ることが出来ました。
そして、12月下旬に年内駆け込みで100BANCHで得られた実験結果を踏まえオフラインイベント第2弾の企画をスタート。東京・下北沢に位置する、日本初のレジデンシャルカレッジ、SHIMOKITA COLLEGEにて教育や探究について語らうトークイベントを開催することが決定しました。
(イベント詳細はこちらから:https://koupuro0211.peatix.com/view)
ここまでざっくりと校プロの2023年・100BANCHでの活動経過を振り返ってみても、ブリコラージュ的に試行錯誤を続けながら、活動に励んできたことが思い出されます。中高生から中高生へ開く学びの場には提供価値やそのリソースに限度があるかもしれません。しかし、情報サイトという媒体を通じてこれまで中高生から中高生へ価値提供してきた校プロには何らかの別の形でのアウトプット方法があると信じてここまで取り組んできました。「ないよりはあったほうがいい学び場」を目指すのではなく、「中高生だからこそ生み出せる唯一無二の学びの場」を目指してこれからも私達の代を超えて、校プロでは場づくりにも力を入れていきたいと考えています。
2024年、私は精一杯の背伸びをして、その分、自身の身の丈を充分に知り得ながら進んでいきたいと考えています。現在、高校2年生の私はもうすぐ受験生。総合型選抜を受験しようと考えているので、既に1年を切っています。昨年より、これからの半年間は沢山の我慢をしながら自分のやるべきことを淡々とこなす日々が続きますが、校プロで培ったわくわくをベースに活動する、心が折れそうになったときには原点回帰し自分を信じる、そういった精神性だけは忘れずに、受験を乗り越えていこうと思っています。
また、受験に伴い、中高生のみで活動を行う校外プログラム大全での活動にも幕を下ろさなければなりません。今現在の自分が担っている役割を次の世代へ引き継いでいきます。これまでの高校生活において、自身の「原点であり頂点」である、「校プロ」という唯一無二の学校外の居場所は、私にかけがえのない仲間との出会い、それらから織りなされる数々の経験を与えてくれました。そんな校プロが持つこれまでの歴史に立ち返りながら、新たな軌跡を描くべく、先代から受け継がれてきたバトンを手渡す日が次第に近づいてきています。
一緒に活動してきたメンバーは30年後どうなっているだろう。
そんなことが頭をよぎります。今のメンバーだからこそ築くことの出来る礎をチーム一丸となって創り上げながら切磋琢磨してきました。日々の生活、学業と両立しながら、持てる力で出来る限りの挑戦を重ねてきたけれど、やりきれなかったことも多く自分自身の未熟さや弱さに直面させられることも往々にしてありました。それらを共に乗り越えてきた校プロメンバーとの別れも迫る中で、もしかしたら、もう二度と画面を介してですら顔を合わせることはないかもしれない、そんな焦燥感に駆り立てられます。けれど、「きっと校プロでの思い出はこれから続いていくであろう未来の中にも見つけることはできるだろうし、それをまた探しに行くことも出来るだろう。」そんな淡すぎる期待を胸に抱きながら、私は校プロに未練を残しつつ別れを告げたいと思います。かけがえのないものへの別れから始まる2024年は、校プロで踏み出した一歩目を原動力に未来の中に思い出を見つけに行くための英気を養う年にしたいです。
校プロ初オフラインイベントでの1枚を添えて。
メンバーたちの抱負をリレーエッセイでつないでいく新春特別企画「2024年 今年の抱負!:龍のように」をお届けしています。他のメンバーによる記事は以下のリンクからご覧いただけます。若者たちの熱や未来への兆しをお楽しみください。